ブリ男、生後7カ月。
我が家に来てからも5カ月になった。
ブリ男のフードを物色するためにときどきペット用品店に足を運び、そしてつい仔猫のブースを覗いてしまうのだけど、2~3カ月齢のおチビちゃん達が跳ね回っているのを見ると「よくこんな落ち着きのない生き物を迎え入れる気になったな…」と5カ月前の自分に呆れる。
実際、家でキャリーケースを開けた途端飛び出て跳ね回るブリ男を見て「こんな弾丸毛玉、相手をしきれるのだろうか…」と途方に暮れたものだ。
それでも今まで狭いパーソナルスペースで過ごしてきた仔猫がソファのオットマンの上によじ登り、どーんと仁王立ちをして満面の笑みを浮かべた(ように見えた)とき、この子を幸せにしてやれる自信はないけれど精一杯のことはやろうと誓った。
5カ月間ワタシと暮らして、果たしてブリ男が幸せかどうかは本人が喋らないので知る由もないが、夕食後にテーブルに乗って熱心に洗顔し、ワタシの手を枕に寝てしまうブリ男を見るとそれなりに幸福なのではないかと勝手に推測している。