【中古マンション】もしかして買ったかもしれないマンションを内見!

ある日の夕方、郵便受けを覗くと近所のマンションの売出チラシが入っていました。

マンション情報漁りが趣味ですから、この手のチラシは共用部のゴミ箱に即インではなく、部屋に持ち帰って眺めてしまいます。
その日入っていたチラシは、ウチから歩いて数分の、築20年ほどのマンションが載っていました。

実はワタシ、そのマンションが新築されたときに、買おうかと思って現地モデルルームを見に行ったんですよね。

あれはまだワタシが20代のピチピチギャル(?)だった頃、マンションを買いたいと考えていろいろ情報を集めていて、中古は難しいな新築がいいかな、この辺りのエリアに住みたいかな、となんとなく条件が絞れてきた頃のお話。
希望する駅から徒歩すぐの場所に新築マンションが建ち、いそいそと見学しに行ったのでした。

場所は素晴らしくよかったのですが、ワタシが買える部屋となると低層階の狭い部屋です。
低層階だと隣のビルに阻まれて、せっかくの南側の窓が真っ暗でした。
そして、小さな部屋がちまちま区切られた間取りは、デカいソファやベッドを置きたいワタシにはピンと来ず、見送ってしまったのでした。

そのマンションを内見した教訓は、窓の目の前に隣の建物が迫っている部屋は嫌だということと、部屋や収納がちまちまちまちまと分断されている部屋も嫌だということでした。

んで、その1年後に、同じ駅から徒歩数分ほど離れた場所に別の新築マンションができて、そこで気に入る部屋を見つけてお買い上げ。
更には10年後にはその近所の新築マンションに乗り換える。
という生活を送ってきたのです。
参考:マンション、買い替えちゃう!?

その間、駅まで向かう道すがらに件の見送ったマンションを見かけては内見した日のことを思い出し、そこが大規模修繕を始めると他人事でないような気がしつつ見守ったりして、まあ全然無縁なのですが縁があるような気になって20年近く暮らしてきたのでした。

 

そんな、勝手に気になるマンションのチラシですから見ちゃいますよね。
チラシに掲載されていたのは、ワタシが買おうか迷った50平米クラスではなく、70平米ほどの部屋でした。

それを見て「あのマンション、70平米の部屋もあったんか…!」というのが第一の感想でした。
20年前は在宅勤務の「ざ」の字も自分の生活にはなかったものですから、マンションを買うにしても寝に帰るためだけの部屋を探していたのです。
快適に寝るための大きなベッドと、たまの休日にゴロゴロできる大きなソファを置ける広さは欲しいけど、70平米も要らない。というか高くて買えない。
と、対象外もいいところだったので、全然記憶になかったのでした。

20年経って70平米も部屋もお安くなったかというと、全然ですね。むしろちょっと高い。
結構最近にめちゃくちゃ凝ったリノベーションをしたようで、それでお高くなっているようです。

凝ったリノベーションって「うーん、洒落ているけど住むには不便かも」と思う部屋もあります。
参考:オシャレに全振りしたリノベーションマンションは住みづらい…?

ですが、その部屋は「住む人を選ぶだろうなあ」という間取りになっていますが、むしろそれがワタシ的にはドはまりな部屋で、まんまとハートを射抜かれました。
ほら、ワタシも「ワンルーム+収納部屋」でキッチンの隣に寝るという変な部屋を作ったくらいですから、ごくごくフツーの間取りは却って「住みづらそうだな」と思うのです。
参考:【間取り図】新築マンション設計変更 Before→Afterを大公開!

というわけで、早速内見を申し込んだのでした。

 

さて、当日。
最近は中古マンションを見に行くと、なぜか営業マンに待たされるパターンが多いので、待ち合わせ時間オンタイムくらいに到着するように家を出ました。
近所のことはよくわかっているから、周辺をチェックする必要もないしね。
すると、エントランスでは身綺麗にした爽やかな営業マンが既に待機していました。これだけで好感度マシマシです。

名刺をもらってどうもどうもと挨拶して中に入ろうとすると、新しいタイプのスマートキーでした。最近の大規模修繕の際、この辺りもアップデートしたみたいです。
へー、いいなあと思って口を開けて眺めているのを、管理人室の管理人さんに見られました。
内見は平日の夕方に行ったのですが、そのマンションは平日は毎日朝から夕方まで管理人さんが居るそうです。
ワタシは前のマンションも今のマンションも、管理人さんはゴミの日の午前中に来るパターンです。
これまた「いいなあ」と思いながらロビーに入ると、そこまで寒い日ではないのにしっかり暖房が効いていました。
ウチのマンション、ロビーの冷暖房ケチっているからなあ…。なるほど、さほど高級マンションというわけでもないのに管理費がお高めな理由がわかったよ…。

エレベータ乗り場にある防犯モニターも、エレベータ内だけでなく駐車場や駐輪場、エントランスなどの様子も映すタイプでした。
防犯意識のしっかりしたマンションなんだなあ。てな話を営業マンとしたら、どうもここは避難訓練もちゃんとやるらしい。
えっ、ワタシ、避難訓練があるマンションに住んだことないわ。アレは、もっと大規模なタワーマンションとかでやるものだと思ってました。
ま、火災報知器の誤報でリアル避難訓練はしたことありますが…。
参考:まさか火事!? いざ避難するときの行動と持ち物とは

大規模修繕直後ということで共用部もキレイですし、マンションの雰囲気としてはとてもいいのでは、と感じました。
ここを20年前に買っていたら、どんな生活だったのかなあ。面倒くさーとぶつくさ言いながら毎年の避難訓練に参加していたのかしら。なんてことを想像しつつ、売出中の部屋に入りました。

 

写真で見る限りもオシャレな部屋でしたが、実物を見ると「何このオシャレ部屋は!?」と度肝を抜かれました。

以前も、オシャレな部屋を見に行く機会があって「このまま住みたい」と思ったことがありました。
参考:【中古マンション】生活しながらホームステージングに成功している物件を初めて見た!

が、今回はフルリノベーション済みなので、ドアから床板から洗面台からアクセントクロスからスイッチプレートに至るまでザ☆オシャレというカンジ。
まだ居住中の部屋ですが、置いてある家具も部屋のデザインコンセプトに沿ったシャレオツなモノばかりですから、なんだか雑誌に載った部屋に入り込んじゃった!? みたいなカンジでした。

しかもすごくキレイです。
リノベーション完了は数年前のはずですが、壁紙も水回りも汚れらしい汚れは一切見られなくて、昨年リノベしましたと言われても信じそう。
売出に当たって掃除したのかもしれませんが、売主さんは日頃からキレイに住むタイプの人なんだろうなーと好感度アップです。

正直なところ、今のワタシの部屋のコンセプトとはちょっと異なるので、めちゃくちゃ大好きなデザインの部屋かというと疑問符がつきますが、何しろ部屋の世界観がハッキリしていて完成度が高いので、下手に手を入れるよりはこのまま住んだ方が絶対気持ちいいだろうと思います。
間取りに関してはほぼ文句なく、広い部屋と大きなクローゼットという超好きなタイプでした。

唯一気になるのがキッチンです。
売主さんはまったく料理をしない方のようで、オシャレ部屋から見えないように独立タイプになったキッチンは簡素な仕様。
自分の好きなことに振り切って、そうでないことは最低限にという売主さんのスタンスが見えて、これはこれで面白いです。

ですがワタシは一応料理をする人なので、食洗機が欲しいな、この狭さでは大きなカップボードが置けないな、キッチンって割と滞在時間が長いから高級感は要らないけど利便性と洒落感は欲しいんだよね、とワタシ的にはちょっと不満。
壁をブチ抜いて洒落たオープンキッチンに改造するとなるとまあまあお金がかかるなあ。
ということで、購入は躊躇っています。

 

せっかくなので、ということで別の売出中の部屋も見せてもらいました。
20年前に見た、50平米クラスの部屋です。
あのときは低層階でしたが、今度は中層階。上の方だと隣のビルに阻まれることもなく、名古屋の夜景がキレイに見えて、快適な部屋でした。
先ほどのオシャレ部屋は窓の向きがイマイチで、隣のビルと迫っているわけではないけど窓からは壁しか見えないというカンジです。
眺望最優先とは思わないけど、今は在宅時間が長いから窓の外にガッカリするのもちょっとね…というのも購入を躊躇する要因のひとつです。

こちらはまったくリフォームなどはされておらず、昔内見したときの仕様です。
そうそう、当時はこの手のデザインが流行っていたんだよね〜みたいな設備が残っていて、懐かしくなりました。
洗面所の床は、前のマンションと同じデザインのクッションフロアなんですよ。

間取りは今見てもちまちましていて、フルリノベーションしても気に入る間取りになるかどうか…てな部屋でした。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

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