ワタシは「これ、要らんなー」と思ったらポンポン処分してしまうタチです。
参考:[捨てたい!]どうしても捨てられない、でも捨てたモノ
勢いよく手放して後悔したことはほとんどありませんが、つい最近「あ、処分する前に確認すればよかったね…」という出来事がありました。
それは、友人の子どもから「手塚治虫の『ブッダ』持ってるー?」と訊かれたとき。
ご、ごめん、春の引越でうんうん悩んで、結局売っちゃったよ……。
しかもこれが初めてのことではなく、以前にその友人から「手塚治虫の『どろろ』持ってるー?」と訊かれて「ごめん、こないだの引越で処分しちゃった!」ということがありました。
まさか親子二代で手塚治虫をタッチの差で貸せなくなるとは。
結局、ちびっ子はワタシから「火の鳥」を借りてほくほくしておりました。
うーん、ついこないだまで赤ちゃんだったのに、もう手塚治虫について語り合えるようになるとは。時の経つのは速いものです。
ワタシが最も敬愛する漫画家は手塚治虫です。
なのになぜポンポン処分してしまったかというと、手塚については決してポンポンではなくて、なんと20年以上も前、ワタシが高校生のときに買った文庫本だったんですよ……。
あらゆる漫画を手放す中で「やはり最後は手塚が残るのねー!」と改めて手塚愛を感じていたのですが、「ブッダ」と「火の鳥」と「ブラックジャック」を所有するだけでもかなりのボリュームになるのですね。
さすがに最近は「ブッダを1巻から最後まで通しで読む」ということもやらないし、もし読みたくなったら電子書籍で買い直せるご時世だし、とにかく紙が劣化しているし、思い切って処分を決意。
しかし長年の手塚愛が強過ぎて全部処分する勇気は出ず、日本でも有数のオタクである友人に「残すならどれだと思う?」と助言を求めたところ「『火の鳥』はもはや古典だからねぇ」と言われ、それで「火の鳥」だけは手元にあったのです。
小学校低学年のちびっ子がぐいぐいと「火の鳥」を読んでいるのを見て「ああ、こういうド定番モノは持ってりゃ誰かが持っていくんだな」と自分の処分癖をちょびっと反省しました。
そして、ついこないだまで赤子だと思っていた子が、ワタシが初めてヤマト編を読んで「救いがないなー!」とラストに衝撃を受けた年頃になっていたことに愕然。時の流れは残酷なほど速いです……。