哀しいかな、アラフォーにもなると冠婚葬祭のうち「婚」よりも「葬」に出席する機会の方が多くなります。
若いうちはテキトーな格好で通夜・葬式に参列しても「まー、若い子はしようがないわね」で済まされますが、40代ともなると眉を顰められてひそひそされます。
そしていつの間にかワタシ自身が眉を顰めるオバチャンになってしまったよ…! ということに軽い衝撃。
そこで、オバチャン達にひそひそされないオトナの喪服について紹介します。
地方によってある程度慣習が異なりますが、なに、いろんな地域で通夜・葬式に参列してきた田舎のオバチャンであるワタシが「これならいいよ!」と言うのですから、まず間違いはないです。
そもそもなんでこんなことを書こうかと思ったかというと、アラフォー女子の喪服の着こなしが酷いからです。
えーっ、あなたそんな鞄持ったりして、お姑さんに何か言われなかったのー!? と田舎育ちのワタシは通夜や葬式に行く度にビクビクする。
冠婚葬祭のうち「葬」はあなたのステージではなく、亡くなった方のご親族のものです。
あなたがテキトーな格好をしていると、故人との別れで動揺している親族にさらに要らぬ動揺を与えることになる。
ぶっちゃけ、お祝い事は何度でもやり直せますし繰り返せますが、お悔やみ事は一発勝負です。あなたの粗相がご親族の心に何年も傷を残す可能性もあるのです。
本当に弔意を表したいなら徹底的にマナーにこだわるべし。その気がないなら参列せずに弔電で済ませる方がなんぼかマシですよ。
ハタチを過ぎたらまともな喪服を買え!
昔は「体型が変わる30歳頃までは喪服は買わなくていい」なんてことも言われていてテキトーに安い黒いスーツを買ったりしたものでしたが、ファストファッションの浸透と共にお手頃価格の礼服も増えているので、何かを代用させようなどとは思わずさっさと喪服らしい喪服を買った方がラクです。
よくリクルートスーツと併用させる若い子もいますが、あれはないわーと個人的には思っている。
なぜビジネスシーンの服装を冠婚葬祭に持ち込むかな。
第一、リクルートスーツが真っ黒一辺倒というのが気に入りません。それについては別のハナシになるのでまたの機会に。
喪服を買えと言っても高いモノを買う必要はありません。
喪服なんて一生物…というわけではなく、かなり流行があります。
それにお年頃や社会でのステータスによって相応しいシルエットがビミョーに変化します。
なので数~10年単位くらいで買い替えていくのがベスト。
たまに中高生の娘さんに喪服を買うお母さんもいらっしゃいますが、学校の制服は冠婚葬祭すべてに通用する地上最強のアイテムです。
せっかくなので、高校を卒業するまでは制服で押し通しましょう。
葬式に革の鞄を持ってくるんじゃない!
お悔やみ事では殺生を連想させる革や毛皮はNGです。
そしてピカピカ光るアイテムも厳禁。
必ず布製の金具が見えないフォーマルバッグを用意してください。
百歩譲ってフォーマルバッグを用意できないのなら、艶感が一切なくベカベカした金具が目立たない小さな黒のハンドバッグをひとつは持っておくべき。
たまにデカいサイズのエナメルバッグなんか持っている人が居ますが、アレは絶対やっちゃダメ!
えー、エナメル風のビニールだからいいじゃーんとかそういう問題ではないのです。
あと、荷物が多くてサブバッグを使う場合、必ずクロークやロッカーに預けてください。
お焼香や献花のときにもたつくのはみっともないです。
派手な革の靴を履くな!
鞄と同様、靴も革はご法度です。
弔事用の布の靴を用意するのがベスト。
とはいえお天気の都合等もありましょうから、布というのはなかなか不便なときもあります。
せめて金具がなくて艶感のないシンプルな黒のパンプスを選んでください。
ヒールは高過ぎてもダメですが、ペタンコなのもフォーマルなカンジがしなくてみっともないです。
また、布でも革でも傷んだ靴はNG。
きちんと補修やお手入れをしてください。
アクセサリーは一連パールと結婚指輪だけにしろ!
基本的にキラキラしたモノはダメなので、余分なアクセサリーは全て外してください。
パールのネックレスは、質のいい一連モノをお持ちでしたら身に着けましょう。
安物パールだとワタシみたいな口うるさいオバチャンが「あらあら、みっともない」と言うので着けない方がマシ。
アラフォーくらいの世代だとブラックパールでは迫力が出過ぎるので、まだホワイトパールでOKです。
結婚指輪も大きなダイヤが付いているモノは外しましょう。
ピアスやイヤリングを着けるなら一粒パールくらいで。これも安物だとみっともないので、なければ着けなくていいです。
良い真珠の見分け方は語り出すと長くなるので割愛。
まともな髪にしてくれ!
最近ではあまり見ませんが、茶髪のまま参列するのは言語道断。
明るい髪色の人はワンデーカラーでも何でもいいので目立たない色にしましょう。
あと、ロングヘアの人はアップにしてください。
長い髪がざんばらとしているのは慶事弔事を問わずみっともないものです。
若い子の艶々な髪ならまだしも、アラフォーの髪はそこそこ傷んでいるので余計にね。
まとめるときは、目立つピンなどは使わないようにご注意を。自信がなければ美容院に駆け込むのも手です。
派手なメイクとネイルを落とせ!
ラメ感のあるアイシャドウや真っ赤なリップ? ふざけんな!
ごてごてしたネイルも即刻落としてこーい!
かと言ってノーメイクも失礼ですので、マットな質感で美肌を演出することにだけ心血を注いでください。
あと、涙で流れるアイラインとマスカラにもご注意。
白いハンカチくらい用意せんか!
柄付きハンカチやカジュアルなタオルハンカチで涙を拭う人を見かけると、ビックリしてこっちの涙が引っ込みます。
お祝い事でも使えるのだから真っ白のハンカチ1枚くらい持っておきましょう。
防寒具は黒かグレー! 革や毛皮や派手な色を着るな!
コートやマフラー、手袋などといった防寒具は、基本的には会場に入るときには脱いで、ロッカーやクロークへ預けます。
しかし預けるからといって真っ赤なダウンジャケットとか着ると悪目立ちします。
ファー付きも言語道断。ましてやムートンコートとかふざけてんのかと。
場合によっては屋外での参列になることもあるので、弔事でも浮かない防寒具を揃えておくのが正しいオトナというものです。
なお、お通夜は急なことなのでばっちり礼装じゃなくていいという慣習もありますが、これは「急な訃報に駆けつけたときの救済措置」的なものなので、普通に間に合うのであればお葬式と同じ格好で参列してください。
間に合わないときは極限まで地味~にしてくださいね。
こんにちは!今日の記事、とっても興味深く読みました。
一応一揃え持っているつもりなんですが、未だに毎回、これでいいのだろうか?とドキドキヒヤヒヤします。
ちなみに私の地元は、お通夜で完璧にしすぎたら「死ぬのを準備して待ってたみたいやからアカン!」と言って、パールなしにしたりストッキングを肌色にしたり、わざと欠陥を作ります。そして義実家はお通夜からパーフェクトにする派なので、最初はしくじりました。あーなんて難しい!
長くなってすみません。
いつか気が向いたら真珠についても教えてください!
saanaサマ
コメントありがとうございます!
喪服、難しいですよね〜。
ウチは田舎で常日頃から喪服の体制はばっちり揃えとく! てカンジだったので、よその地方ですごーくくだけたお通夜に出たときはビックリしました。
時代と共に変わるし、余計に難しいですよね…。
真珠は、またそのうちに(^_^;)
こんにちは。
ごもっともでぐうの音も出ません。
いい歳した大人が礼服をきちんと着られないと、大恥かきます。
仰る通り、喪服って流行がなさそうに見えてもそれなりにあるんですよね、20年前の喪服をアラフォーになって着たら、肩パットとかシルエットがおかし過ぎていたたまれなかった気持ちがよみがえります。
まあ、参列者のファッションに周囲がそれほど注目しているかどうかは別として、やはり20代・30代・40代で着る服は見直した方が良いですよね。
20代~30代はそんなにしょっちゅう着ないけれど、だからこそカビが生えてないか、虫食いがないか、体型にあっているか時々気を付けてみるようにしないと、いざというとき困ります。
いちひめサマ
肩パッド、あるある過ぎます笑
キュートなボレロとか、バブルの雰囲気を引きずった礼服はいたたまれなくなりますよね〜。
ワタシも今の喪服が10年になるので、ぼちぼち見直しかなーと考えてます。
思い返すと元を取るくらいは使ってるのが哀しい…。