ふと気づくと12月で、街はすっかりクリスマス一色です。

そんな中、用があって街中をうろうろしているときにカッシーナの前を通り、「あ、パネトーネが欲しいな」と店内にフラフラと入ったのでした。
が、見回してもパネトーネが積まれた様子はありません。
あれ?
クリスマスギフトモードなのにパネトーネがないなんてこと、ある?
とよくよく見ると、何やらパネトーネらしかぬ小洒落たパッケージがあるではないですか。
これ本当にパネトーネ?
と疑っていたら店員さんに「パネトーネですよ」と教えてもらい、どうやら本当にパネトーネだったらしいです。
「毎年ミラノから輸入しているのですが、今年は恵比寿のLESSのパネトーネなんですよ」と言いながらレジ打ちする店員さん。
ああ、日本製なのか。それで小洒落たパッケージなんだな。パネトーネは朴訥でいいんだけどな。なんてことを考えつつクレジットカードを渡すワタシ。
カッシーナの丈夫な紙袋にパネトーネを詰めながら「賞味期限は30日間ほどですからね〜」と説明してくれる店員さん。
30日間!? そんな期間が短いの、パネトーネじゃない!!
と、購入した後にカッシーナのクリスマス特別サイトを見ると、一応ミラノ由来のパネトーネ酵母使用とはなっていました。
なっていました、が。
本場イタリアで買うパネトーネは、この時期に買うと「賞味期限は春まで☆」という代物です。
それが30日間とは、日本の基準で安全に見ているかもしれないとしても、パネトーネ菌をケチっている可能性大。
日本でもパネトーネと称して販売されているパンは見かけますが、まあどれも見事に風味が足りないです。お前こんなんでパネトーネを名乗るなよーと言いたくなるものばかり。
なので今まで高くても輸入物ばかり買っていたのですが…。
まあ、よく確認せずにほいほいクレジットカードを出すワタシがアホなんだけど…。
そんなカンジで「あれ、絶対美味しくないよねえ」と開封前から悶々としていました。
なので、ついビチェリンに寄ってしまったんですよね。あそこならトリノのパネトーネが積んであるはず…。
しかし店頭にパネトーネらしきものはないではないですか。
カッシーナみたいに見慣れぬパッケージに変わったのかな? いやいや、食べ物に保守的なイタリアがそんなことをするわけないし。
と面食らっていると、熊みたいな店長さんに声をかけられたのでパネトーネについて訊いてみると、今年はほとんど入ってこなくて売れちゃったんですって。
えっ。毎年ドカンと積んであって、年明けまで残って福袋に入っていたパネトーネが?
参考:2020年初売りでビチェリンのパネトーネに遭遇!
なんでも、昨年は戦争の関係で小麦粉が高騰していて、入荷ゼロ。今年は500グラムのものをなんとか少し輸入できたけど、ただでさえ価格が高騰しているのにこの円安で更にドン。
500グラムのパネトーネが7,000円になっちゃったそうです。
えええ、ちょっと前は1キログラムが8,000円とかだったじゃないですか…。
参考:《クリスマス》パネトーネの季節がやってきた!【COVA コヴァ】
そして高くても1キログラムの方が美味しいから見かけたらそっちを買っていたのに、輸入すらされないなんて…。
昨年はドルガバのパネトーネを買って満足していたから、ビチェリンをチェックしていなかったんですよね。なので販売していなかったことを知りませんでした。
参考:《2022年クリスマス》今年のパネトーネはドルチェ&ガッバーナをパケ買い!
ワタシが落胆していると店長さんが同情してくれたのか「あのー、もう少ししたら東京から少し回ってきますから、今置いてあるのを持っていきますか?」と、取り置きしてあるらしき在庫を裏からひとつ持ってきてくれました。熊さん、優しい…。
そんなわけで「コヴァより美味しくないとか文句言ってゴメンね。ビチェリンも好きよ」と心の中で涙を流しながらクレジットカードを切ったのでした。
というわけで。
例年も「たかがパンにどれだけお金使うのさ」ていう値段だったのが、今年は更に酷くなったというのにパネトーネが2つ来ましたよ。
自分でもアホだと思うけど、季節物の魅力には抗えなくてね…。

右の緑のパッケージがビチェリン、左がカッシーナで買ったLESSです。
右のコロンとしたパッケージが「そうそう、これぞパネトーネ」というイメージ。これの大小様々なサイズがどかんどかんと積み上げられているのがイタリアのクリスマスの風景で、年が明けると値下がりするからまた買ってしまう、というブツです。
このイメージでいたから、カッシーナでこの小洒落たパッケージを見ても「パネトーネはどこ?」となったのでした。
ビチェリンのパネトーネは味を知っているし、賞味期限もちゃんと長いから後回しにして、まずはなぜかクリスマス前に賞味期限が来るLESSの方から開封することにしました。

開封してみると、…うーん、全然香りが立たない。
パネトーネって、封を開けた途端に広がる甘酸っぱい香りが特徴的です。これを嗅ぐと「今年もクリスマスが来たねえ!」とほっこりするのですが、それがない。
昨年のドルガバも香りが弱いなあと思ったけど、これは弱いどころじゃないぞ。香りがない。
切り分けていてもパネトーネ感がなく、これじゃクリスマスのワクワク感がないなあ…とガッカリしたのでした。

マロングラッセ的な欠片が入っています。
味は美味しいんですけどね…。そしてちゃんとパネトーネらしいふわふわ感もあるんですがね…。
甘酸っぱいパネトーネの香りがクセになっている身には、どうにも物足りない……。
それにしても、物価の高騰には参りました。更に円安ですから、たまりません。
コロナ前までは「輸入物はちょっと高いよね」くらいの感覚だったのが、今となっては「ひええ、舶来物なんてとても買えません」みたいになってしまいました。ま、買ったんだけど。
給料も物価高騰と同じように上がってりゃ構わんのですけど、まったく上がってないですからね。上がってないというか、上がった分を1円残らず税金と社保に持っていかれているので可処分所得はちっとも変わらないところに物価だけはガンガン上がるから、たまらんです。
この調子だと、アホみたいに高いパンなぞ買っていられなくなってしまう。
せめて勢いで2つも買うことのないよう、ちゃんと輸入品を選んで買うようにしよう。
と、ほろ苦い気分の2023年パネトーネでした。
この手のパッケージも、いかにもパネトーネです。スーパーには箱入りがドカンドカンと積まれていました(多分箱入りの方が扱いがラクだから)。
うちにあるパネトーネのミニチュアマグネットも箱バージョンです。

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