《2023年クリスマス》パネトーネ戦線に異常あり!? 円安・物価高騰がしんど過ぎる!

ふと気づくと12月で、街はすっかりクリスマス一色です。

そんな中、用があって街中をうろうろしているときにカッシーナの前を通り、「あ、パネトーネが欲しいな」と店内にフラフラと入ったのでした。
が、見回してもパネトーネが積まれた様子はありません。

あれ?
クリスマスギフトモードなのにパネトーネがないなんてこと、ある?
とよくよく見ると、何やらパネトーネらしかぬ小洒落たパッケージがあるではないですか。
これ本当にパネトーネ?
と疑っていたら店員さんに「パネトーネですよ」と教えてもらい、どうやら本当にパネトーネだったらしいです。

「毎年ミラノから輸入しているのですが、今年は恵比寿のLESSのパネトーネなんですよ」と言いながらレジ打ちする店員さん。
ああ、日本製なのか。それで小洒落たパッケージなんだな。パネトーネは朴訥でいいんだけどな。なんてことを考えつつクレジットカードを渡すワタシ。
カッシーナの丈夫な紙袋にパネトーネを詰めながら「賞味期限は30日間ほどですからね〜」と説明してくれる店員さん。

30日間!? そんな期間が短いの、パネトーネじゃない!!

と、購入した後にカッシーナのクリスマス特別サイトを見ると、一応ミラノ由来のパネトーネ酵母使用とはなっていました。
なっていました、が。
本場イタリアで買うパネトーネは、この時期に買うと「賞味期限は春まで☆」という代物です。
それが30日間とは、日本の基準で安全に見ているかもしれないとしても、パネトーネ菌をケチっている可能性大。

日本でもパネトーネと称して販売されているパンは見かけますが、まあどれも見事に風味が足りないです。お前こんなんでパネトーネを名乗るなよーと言いたくなるものばかり。
なので今まで高くても輸入物ばかり買っていたのですが…。
まあ、よく確認せずにほいほいクレジットカードを出すワタシがアホなんだけど…。

 

そんなカンジで「あれ、絶対美味しくないよねえ」と開封前から悶々としていました。
なので、ついビチェリンに寄ってしまったんですよね。あそこならトリノのパネトーネが積んであるはず…。

しかし店頭にパネトーネらしきものはないではないですか。
カッシーナみたいに見慣れぬパッケージに変わったのかな? いやいや、食べ物に保守的なイタリアがそんなことをするわけないし。
と面食らっていると、熊みたいな店長さんに声をかけられたのでパネトーネについて訊いてみると、今年はほとんど入ってこなくて売れちゃったんですって。

えっ。毎年ドカンと積んであって、年明けまで残って福袋に入っていたパネトーネが?
参考:2020年初売りでビチェリンのパネトーネに遭遇!

なんでも、昨年は戦争の関係で小麦粉が高騰していて、入荷ゼロ。今年は500グラムのものをなんとか少し輸入できたけど、ただでさえ価格が高騰しているのにこの円安で更にドン。
500グラムのパネトーネが7,000円になっちゃったそうです。
えええ、ちょっと前は1キログラムが8,000円とかだったじゃないですか…。
参考:《クリスマス》パネトーネの季節がやってきた!【COVA コヴァ】

そして高くても1キログラムの方が美味しいから見かけたらそっちを買っていたのに、輸入すらされないなんて…。
昨年はドルガバのパネトーネを買って満足していたから、ビチェリンをチェックしていなかったんですよね。なので販売していなかったことを知りませんでした。
参考:《2022年クリスマス》今年のパネトーネはドルチェ&ガッバーナをパケ買い!

ワタシが落胆していると店長さんが同情してくれたのか「あのー、もう少ししたら東京から少し回ってきますから、今置いてあるのを持っていきますか?」と、取り置きしてあるらしき在庫を裏からひとつ持ってきてくれました。熊さん、優しい…。
そんなわけで「コヴァより美味しくないとか文句言ってゴメンね。ビチェリンも好きよ」と心の中で涙を流しながらクレジットカードを切ったのでした。

 

というわけで。

例年も「たかがパンにどれだけお金使うのさ」ていう値段だったのが、今年は更に酷くなったというのにパネトーネが2つ来ましたよ。
自分でもアホだと思うけど、季節物の魅力には抗えなくてね…。

パネトーネ

右の緑のパッケージがビチェリン、左がカッシーナで買ったLESSです。
右のコロンとしたパッケージが「そうそう、これぞパネトーネ」というイメージ。これの大小様々なサイズがどかんどかんと積み上げられているのがイタリアのクリスマスの風景で、年が明けると値下がりするからまた買ってしまう、というブツです。
このイメージでいたから、カッシーナでこの小洒落たパッケージを見ても「パネトーネはどこ?」となったのでした。

ビチェリンのパネトーネは味を知っているし、賞味期限もちゃんと長いから後回しにして、まずはなぜかクリスマス前に賞味期限が来るLESSの方から開封することにしました。

猫
野次猫

開封してみると、…うーん、全然香りが立たない。
パネトーネって、封を開けた途端に広がる甘酸っぱい香りが特徴的です。これを嗅ぐと「今年もクリスマスが来たねえ!」とほっこりするのですが、それがない。
昨年のドルガバも香りが弱いなあと思ったけど、これは弱いどころじゃないぞ。香りがない。
切り分けていてもパネトーネ感がなく、これじゃクリスマスのワクワク感がないなあ…とガッカリしたのでした。

パネトーネ

マロングラッセ的な欠片が入っています。
味は美味しいんですけどね…。そしてちゃんとパネトーネらしいふわふわ感もあるんですがね…。
甘酸っぱいパネトーネの香りがクセになっている身には、どうにも物足りない……。

 

それにしても、物価の高騰には参りました。更に円安ですから、たまりません。
コロナ前までは「輸入物はちょっと高いよね」くらいの感覚だったのが、今となっては「ひええ、舶来物なんてとても買えません」みたいになってしまいました。ま、買ったんだけど。
給料も物価高騰と同じように上がってりゃ構わんのですけど、まったく上がってないですからね。上がってないというか、上がった分を1円残らず税金と社保に持っていかれているので可処分所得はちっとも変わらないところに物価だけはガンガン上がるから、たまらんです。
この調子だと、アホみたいに高いパンなぞ買っていられなくなってしまう。

せめて勢いで2つも買うことのないよう、ちゃんと輸入品を選んで買うようにしよう。
と、ほろ苦い気分の2023年パネトーネでした。


この手のパッケージも、いかにもパネトーネです。スーパーには箱入りがドカンドカンと積まれていました(多分箱入りの方が扱いがラクだから)。
うちにあるパネトーネのミニチュアマグネットも箱バージョンです。

ミニチュア
参考:小さいモノ萌え症の人間がイタリアで蒐集した可愛いアレコレ

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

10 thoughts on “《2023年クリスマス》パネトーネ戦線に異常あり!? 円安・物価高騰がしんど過ぎる!”

  1. 私のまわりでパネトーネを買うのがりんむさんくらい(お前のまわりではないってツッコミは無しで)。
    なのでパネトーネ=りんむさんなんですね。
    で、自分も買わないんで知識も無い。

    賞味期限が年内のやつ見かけたことあるけど、そうか。あれ輸入品じゃないからなんだ。
    パネトーネ菌が少ないってこともあるし、国内基準で厳しすぎるってこともあるんですね。

    小麦粉の高騰って普段の生活にも影響ありまくりですけど、こういう季節ごとの楽しみも直撃するんですね。

    1. ひまわりサマ
      国産は厳しくしてるんだろうなーという気はしますね。食品衛生の知識がないので何とも言えませんが。
      しかしなんちゃってパネトーネはどれも香りがなさ過ぎるので、消費期限の短いモノは買わないが吉…と思い知りました。
      今年のも味はいいんですけどね…。

      小麦粉の高騰は困りますね。
      普段は米が主食なのでピンと来てないけど、年に一度のお楽しみでガツンと頭を殴られました。

  2. 今年のりんむさんはどちらにされるのかな?なんて思っていました。
    値上げが!えげつない…
    私も今年は巷であまり見かけることがなく、何かと出費続きだったのて、カルディか〜なんて思っていましたが、コストコで手頃なものを見かけて買ってしまいました。
    昨日は高島屋やDEAN &DELUCAあたりを物色。ピンとくるものが無くて…
    結局、フォションでらしきものをハーフサイズで買いました。
    まわりはパネトーネよりもシュトーレンの方が人気ですよね。
    甘過ぎるのはちょっとなぁーと思うこの頃は、断然パネトーネ派なのに。

    1. yumiサマ
      今年はなんか…勢いでやらかしました笑
      積んであるのを見ても買いたくなるけど、数が少ないと聞いても買わずにはいられない…。
      来年はもうちょっと計画的に買います…。

      フォションのなら美味しいでしょうね。
      タカシマヤではペックがガッツリ輸入してくれればいいのになーと思うのに、カットは見かけたことがあるような気もするけど丸ごとは販売しないんですよね。
      ミラノのペックで買ったパネトーネは美味しかった…。

  3. こんにちわ。

    見ないですね・・・。真面目に置いてない・・。
    あのカルディでさえ・・見かけないです。
    私としては、小ぶりの方が消費できるのでアリです。
    何故か、家族はお口に合わない様で、、

    本当にこの物価高、、どうにかならんのか?と思いますね。
    初めは、コロナで・・物価高騰・・・
    +戦争で・・物価高騰に拍車がかかり・
    +異常気象で、物価高騰・・

    もう日本なんて三重苦ですよね・・自給自足率が低くて。

    今年は、食料の値上げもですが・・
    ここに来て、電子レンジが年末と言うのに突然死。
    翌日は、オーブントースターも、突然死を迎えましたよ。
    夏にリビングのエアコンが突然死して、合わせて3個の家電が死にました。
    エアコン買った時、秋になると家電の値上がりが来るよ。
    と、、脅しか‼︎と思ったら・・高くなってました。

    来年は、、下がって欲しいけど、そう期待もできず。
    攻めて、、食料品はなんとかして欲しいですね。
    値上がりしてなかったら、、量は少なくなったり、
    家電も壊れないで欲しい。。

    1. まだむサマ
      ホント、この物価高には参りますね~…。
      昔は「インフレしたら給料もそれなりに上がるだろう(スタグフレーションは政財界が阻止するだろう)」とぼんやり思っていて、先々の家計も物価上昇率はあまり考えていなかったのですが、まさかの立派なスタグフ状態でお手上げです。
      せめて食料品と水道光熱費には消費税をかけないでほしいなあ…。

      電子レンジとトースターが同時にダメになるって恐ろしいですね…。
      夏のエアコン死よりは命に関わらないだけマシかもしれませんが…、でも電子レンジないと面倒だなー…。
      今年はお互い家電突然死の年でしたねえ…。どうしていきなり同時に壊れるんでしょうね…。

  4. りんむさん、こんにちは。
    パネトーネ、りんむさんの影響で数年前から買ってます!…が、書かれているように今年は特に高い…!となりました。
    (東京旅行ついでにビチェリンで買いました。)

    そして家に帰宅後、何気に高島屋のオンラインストア見てたらpeckのパネトーネ(500g)が。。。!!
    ビチェリンが高かったので安い!!となって注文してしまいました。
    「来月の自分がなんとかしてくれる!」と言い聞かせながら購入しましたが2つ合わせてちょっといいビジホ泊まれる額…と思うと複雑です…。

    戦争終わって適切な価格で美味しいものを買う当たり前の時みたいにならないかな…と思うくらい昨今の物価高は懐には厳しいです。

    1. さえサマ
      おおお、オンラインストアならペックのパネトーネあるんですね!
      諸事情により高島屋は実店舗しか使わないので盲点でした。いい情報ありがとうございます!
      2つ合わせてちょっといいビジホ…。まさにそんな額ですね…。
      まあ旅行も行かないし…と言い訳して色々買ってるので、結局無駄遣いしてるのかもしれません笑

      物価が上がるのは仕方ないにせよ、収入がそれなりに上がればいいんですけどね〜。
      今はそんな期待も持てず、家計が苦しくなる一方です…。

  5. 私もパネトーネといえばりんむさんです。
    先週末に新宿のタカシヤマのペックを覗いたら500gのパネトーネ(ベーシック、栗とチョコレート、あと一種類)が各3〜4つ並んでいました。試しに買ってみる値段でも無いかなーで見送りましたが本場の味はどうなのかなって気にはなっています。

    1. emkサマ
      ペックは、本場ミラノでオレンジピールとアイシングがたっぷりのパネトーネを買ったことがありますが、さすがその辺のスーパーで売っているのと大違い! な美味しさでした。
      その分お値段もお高かったけれど、現地で買えば当時は500グラムが3,000円程度だったので「高いパンだなあ」くらいで済んでいたんですよね。
      それが今や輸送コスト爆上がりな上に円安なものですから、うっかり買えない高級パンになってしまいました。買っちゃったけど。

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