めっきり冬めいたある日の朝、洗面所で顔を洗っていたら、来ましたよ。
魔女の一撃が。
といってもハンマーでガツンと殴られるというよりボールペンで不意にこづかれるという程度の衝撃度だったので、一瞬腰が抜けてへなへなっとなった程度。
I know, I know. わかってる。
ここで無理をしない程度に、妙に縮こまった筋肉をそっと伸ばしてやれば大事には至らないはず。腰痛歴20年を誇るババアを舐めんじゃないよ。
と、そろそろと起き上がった後軽くストレッチをしたら、その後もスタスタと歩ける程度で済みました。
実は数日前から「ヤバいなー」とは思っていたんですよね。
お尻や太ももの裏、ふくらはぎなど、下半身の裏側が妙に冷えているのを感じていたのです。
背中から脚にかけての筋肉の張りが腰痛に繋がると経験からわかっているので、こりゃマズいという予感はありました。
なので床暖房の出力を上げて仕事中に足の裏を温め、休憩中や散歩中にアキレス腱や腰回りの筋肉を伸ばして、不用意に変な動きをしないように用心していました。
こづかれる程度の衝撃ならよかったわ。
つか、ハンマーでもボールペンでも衝撃があった方が「…あっ」となるから対処しようがあるんだよね。
特に何のきっかけもなくじわじわ痛む方が「なんだか変だけど普通に動けるし」と我慢して、かえって酷いことになるんだよねー。
一応、この後もハンマーで殴られる級が来ることを警戒していたのですが、魔女の襲来はなし。
お尻やふくらはぎの嫌な冷えも取れて、普通に生活できていたのです。
ところが。
それから3日経った日の夜、浴室で背中を洗おうとしたら、左側の腕が背中に回らない。
肩甲骨から肩にかけて筋肉痛のような痛みがあります。ワクチンを打ったわけでもないのに、筋肉注射した後みたいな感覚。
寝違いにしても、朝何ともなかったのに夜になってから出るか? なんだこれ。
風呂で身体が温まったのに肩周りの違和感は消えません。腰の張りがそのまま左肩にずるっと移動したカンジです。
腰と同じようにしばらく様子を見ようかな…とその日はそのまま寝ました。
が、翌朝起きてみると、左肩を身体の下にすると「…!」という痛みがあります。
食器棚から皿を取り出そうとしても「!」となるし、服に袖を通そうと腕を後ろに回すと「!」となる。
常に痛みがあるというより、張ってロックされたみたいです。三角筋はもちろん、上腕二頭筋も大胸筋も、何なら僧帽筋もダメ。
これが四十肩ってヤツか…! いや、五十肩? まだ50代までは時間があるから四十肩にしておきたいけど、アラフォーというにはアレな年齢だし、やっぱり五十肩?
幸いその日は在宅勤務にしていたので痛む肩でPCを担いで移動ということはやらずに済んだのですが、家でおとなしくしていても気持ち悪くなるくらい痛くなってきたので、いつもの整体師さんに慌てて緊急SOSを出し、翌日診てもらうことにしたのでした。
翌日整体に駆け込むと、まず後ろに手を回せるかを確認。
痛いです。左手で、左尻のポケットが何とか触れるかどうかというところ。右尻のポケットは絶対無理。
その後、後頭部を触れるか確認されました。一応触れますが、肩周りに違和感があります。
万歳しようと腕を上げると、90度以上は上がるけどまだ低い位置で「!」となる。
「あー、五十肩だね」と整体師さんに言われました。
あ、五十肩。そうですか、五十…。そう…。
肩凝りはあれど慢性的過ぎて痛みなぞなく、腕や肩は普通に動かせるので四十肩・五十肩には興味がありませんでした。
正式には肩関節周囲炎と呼ぶことも今回初めて知りました。
英語だと「Frozen shoulder」。ずーっとズキズキするという痛みではなく、筋肉が妙にロックされて張っている感覚があるので、英語表現の方がピンと来る気がします。
肩や背中を伸ばしてもらいながら整体師さんに五十肩についていろいろ教えてもらったところによると、五十肩ってあまり研究が進んでいないんですってね。
えーっ、ワタシの周りでも肩痛いと言っているおじさんおばさんが多いのに、なんで?
と訊くと「死なないからじゃない?」と言われました。
確かに肩の違和感では死なないし、腰がやられるほどダメージはないけど、腕を動かしてイタタとなる日々が続くのはいい気分ではありません。
んで、研究が進んでいないから五十肩の根本的な原因がわからない。
筋肉や腱が炎症を起こして痛み、それのせいで変な動きになって余計にダメージが広がって…というメカニズムはわかっていても、そもそもなぜ筋肉や腱が炎症するのかよくわかっていないそうです。
整体師さんは「老化でしょ」と身も蓋もないことを言っていました…。
根本的な原因がわからないんじゃ根治治療法もあるはずもなく、痛み止めだの筋トレだの対症療法でやっていくしかないそうです。
ちなみにその整体師さんは筋肉が服を着て歩いているようなガチムチタイプですが、それでも両肩やったと言うので「筋トレとは一体」と絶望的な気分になっています。
これまた今回初めて知ったのですが、五十肩は放っておいても1年くらいで治るそうです。
知らなかった。肩を痛めたら終生のお付き合いになると思っていました。
ただ、痛む間にほかの部位を変な使い方して痛める可能性もあるし、片方の肩が終わったら反対側の肩がやられることもあるし、放っておいてもあまり良いことはなさそうでした。
ワタシが罹っている整体師さんは、ガチガチにロックされた筋肉を伸ばし、またガチッと戻ろうとするところをまた伸ばし、というのを繰り返して、ガチガチッとロックされるまでの期間をできるだけ延ばしていこうという方針です。
こうやってこまめに筋肉を伸ばしても治るまで半年くらいかかるそうです。
痛いときに闇雲に伸ばせばいいというものでもなく(下手にやると炎症を酷くするから)、何なら左が痛いときは右腕を伸ばすことから始めるくらいがいいそうな。
そんなわけで右肩や肩甲骨をぐいぐいストレッチしています。右は全然痛みも違和感もないんですよね。不思議。
すぐに整体に駆け込んだおかげで、翌日には多少痛みはありつつも服に袖を通すことはまずまず出来るようになり、食器棚から皿を取り出すのも違和感なくやれました。
左腕を上げるのも、180度まで上げると「いてて」となるけど、そこまでは大丈夫。
あとは冷やしちゃダメとのことなので、しばらくは温熱シートが手放せなくなりそうです。
しかしそうですか、五十肩ですか。そうですか…。
歳を取るとあちこちガタがきますね………。
40代半ばで経験したけど、自分から「五十肩」って言ってました。
「Frozen shoulder」かー。記事読んでてこの単語が目に入った瞬間、
「これこれこれ」って思ったくらいしっくり来る言い回し。
ちなみに私の場合、右肩をやって7、8か月くらいで治った頃に左肩をやりました。
両肩いっぺんになっちゃったって人を聞いたことが無いのが不思議なんだよなぁ。
ひまわりサマ
何もしなければ特に痛くなく、ただ筋肉がパキーンと固まったカンジがいかにも「凍った」って風で、言い得て妙ですよね。
整体師さんによると、両肩いっぺんにやる人も珍しくないみたいですよ。
いっぺんにやった方が痛い期間が短くていいじゃーんと言ったら、両肩ガチガチになると壊れたロボットみたいな動きになって不便だよ…と言われました笑
関節痛は辛いですよね……!
私も昨年四十肩になり、放置していた期間が長かったせいか一年経っても全快には至っておらずです。
ところで四十肩・五十肩の呼び名の違いは罹患者の年齢だけなのでしょうか……?
ニキビと吹き出物、とはまた違って、直接的過ぎてイヤンですよね笑
どうかお大事になさってください。
マルコさま
ひええ、放置するのはよくないんですね…。今の内にこまめに整体に通って、引きずらないようにします。
マルコさまもお大事に…。
整体師さんによると「四十肩」「五十肩」は俗称なので患者の年齢だけの話らしいですよ笑
80歳くらいのお年寄りもなって、ふとした拍子に激痛が走るから大変そうとのことです。
自分もそれくらいの歳に筋肉が柔軟とはとても思えないので、今から恐ろしいです。歳取ると色々ありますねえ…。
こんにちは。
私は昨年10月頃に右が五十肩になりました。年末から春にかけてが一番ひどく就寝時に痛みで起きたり(夜間痛と呼ぶらしいです。これが一番大変だったな〜です)、日中もちょっとした振動で激痛が走ったりと散々でした。
今は痛みは消え腕を後ろに回せるようにはなってきましたがヨガで言う「後ろで合掌」はできません。
お大事にしてくださいね。
emkサマ
寒い時期はツラいですね~。
整体師さんにも夜眠れているか確認されました。
幸い今は左肩を下にして寝てもさほど違和感ない状態になったので、引き続きケアします。
「後ろで合掌」は五十肩をやる前から苦手かもしれません笑
寒さが厳しくなってきましたからemkサマもご自愛くださいね!
当方ギリギリ30代だからか?症状は同じなのに、「原因不明の肩関節炎」と診断されました。
放っておいたら治るだろうと一年放置してしまったら、その間に関節固まるわ筋力落ちるわとリハビリに苦戦してますので、油断せず早めのケアがよいようです。
寒さも厳しくなってきましたのでお身体ご自愛くださいませ。
ミケさま
三十肩とは聞かないですね、そういえば。
痛いまま放置しておくのはよくないですね…。
ミケさまの経験を教訓に、油断せず早め早めにケアします。
ミケさまもくれぐれもご自愛くださいね。
私は40代前半でやってしまったので、堂々と四十肩と名乗ってました笑
左肩が先に来て、治ったか治らないかのうちに右に来たので、合計1年半はイテテテと言ってました。
コートの脱ぎ着やリュックサックの上げ下ろし、バスや電車の吊り革をつかむのがつらかったですが、一番大変だったのは健康診断の胸部レントゲン!両手を腰に当てて後ろに引く体勢ができなくてモタモタしていたらギュッと直されて泣きそうでした。今でも健康診断の度に思い出してしまうので立派なトラウマです。
放っておけば治るよとは言われていましたが、本当にある日突然治ってびっくりしました。どういうメカニズムなんですかね。不思議です…
sakikoサマ
堂々と笑
1年半もずっと痛いとは、大変でしたね…。
同じくコートの着脱がイテテテとなっていましたが、整体から数日経って今はだいぶスムースにできるようになりました。
これで調子に乗るとまたガチガチになるでしょうから、油断せずに治療します…。
放っておいて治るなんて不思議ですね。しかもある日突然!
そりゃ研究が進まないわけだーと思いました。
こんにちは。辛いですよね〜
私も今治療中です。
昨年の今頃から始まって、整形外科に通っています。
最初は湿布をもらい、温熱療法と電波?療法。
そのうち、ヒアルロン酸注射とマッサージ的な運動療法が始まり、このところ急に良くなって着替えにも支障がなくなってきたので、年内で通うのは終わりにすることにしました。
やはり、PCを使っていると、肩が内側に入るのも良くないみたいで、肩を外側に反らす運動を勧められました。
りんむさんもお大事になさってください。
野ばらサマ
おおお、ここにも四十肩? 五十肩? 仲間が!笑
着替えにも「イテテ」となるのは結構ストレスですね…。
幸いだいぶ治まってきたので、痛みのない内にしっかりストレッチしようと思います。
仰る通り、肩は常に内側に向いていてよくない状態です…。意識的に肩甲骨を寄せたりしないとダメですね。
野ばらサマもお大事になさってください!
こんにちは、(笑)笑っては行けませんね。
私の仕事は整形外科系…良くある光景が目に浮かびます。その検査の結果間違いなく、俗に言う『四十肩』ですね。
確かに原因は不明、40代以降の女性に多く、可哀想な人は左右、又は何回目…と言う方がおられます。
治療と言っても、可動域を少しづつ動かして…と言う保存療法、痛みが強い時は薬物療法とか…
早い人は2ヶ月程で治る?収まる人もいてるし、長い人は年単位です。
私は経験ないです…肩腰は大丈夫。
私の場合、膝関節、手首関節、手の第1関節の痛みです。使い過ぎですが
ええ。ドクターからは、『老化』と一言です。
痛みがある時は、痛みが去るのを待つ…。
温めて、関節包を緩める。
完治したら、ゆっくりと肩関節が萎縮しないように、ゆっくり回すように動かす。
今は無理はダメですよ。
もう私の年齢になると、もうあちこちから悲鳴が聞こえてきます (;;)
まだむサマ
ホント、笑い事じゃないけど笑えてきます。そんな歳ですよ~~。
対処が早かったからか、1週間経った今はとりあえず痛みはなくなりました。
しばらくはマメに整体に通って伸ばしてもらいつつ、ガチガチッとなるまでの期間を延ばすようにする…という感じになると思います。
年単位で苦しむのはイヤですけど、老化には抗えませんね…。
腰肩が丈夫なのは羨ましいです。
腰が痛いと歩くのも何かを持つのも不便で、QOLがだだ下がりになるのがイヤなんですよね~。
かといって関節が痛いのもしんどいですよね…。だいぶ寒くなってきたのでお大事になさってください。
ワタシも大事にします笑