新居へ引っ越してこの1年間、最新設備の新しいキッチンになって、以前より格段に料理をするようになりました。
そして料理の腕が上がり、恋人の心を鷲掴みにし、新しいキッチンのおかげで超ハッピーに……
てなカンジになるわけもなく、旧居時代と変わらない食生活を送っています。
キッチンが変わるともっとモチベーションが上がるかと思ったけど、ダメですね。
そもそも旧居のキッチンにも大して不満はなかったので、その辺りには変化がありませんでした。
システムキッチンのサイズが小さくなった問題
マンションを買い替えようか悩んだ要因のひとつに「今の部屋のキッチンよりも狭くなるのに、そんな部屋にわざわざ住み替えてどうする」ということがありました。
参考:【web内覧会】キッチン
旧居は部屋の平米数の割には大き目のシステムキッチンが入っていました。
キッチンが狭い部屋に住んでいたとき、作業をする場所がないし熱源は足らないし、洗った皿を重ねたり並べたりするスペースもないし、食材を保管する余裕もないし、ということで料理への情熱はあまりありませんでした。
料理が楽しいとかその前に、ないスペースを使うためにムリヤリ工夫するのが面倒だったのです。
その後2口コンロを確保できる部屋に引っ越し、朝晩せっせと自炊をするようになって「キッチンの広さって料理へのモチベーションを左右するのねー」としみじみしたものです(貧乏だったから自炊せざるをえなかったというのもある)。
マンションを買ってひとり暮らしにはオーバースペックなキッチンを手に入れ、スペースに対するストレスなく作業ができるようになり、そこには甚く満足していたのです。
それなのに、買い替えを検討しているマンションのキッチンは狭くなる。
せっかく広々キッチンを手に入れたのに、高いお金を払ってキッチンをわざわざ狭くするってどうよ。
ということに悩んでいたのですね。
とはいえ大勢客を招いてあれこれ作ってホームパーリーなんてことはめっきりやらなくなってしまったし、やるとしてもデパ地下惣菜やデリバリーを駆使するようになってしまったし、多少狭くなるのは我慢することに。
使い勝手はどうなったかというと、まったく不便を感じていません。
(面白みも代わり映えもない写真だけど、一応最近の写真です。入居当時から変化ナシ。)
小さくなったといっても15センチ程度ですからね。1~2人の料理を作るには何の支障もありませんでした。
むしろ、旧居より新居の方が作業はやりやすくなっています。
なぜかというと、カップボードのカウンターに余裕があるから。
レンジとネスプレッソマシンしか置けなかった旧居と違って、このスペースが確保できたことで格段に使いやすくなりました。
買ってきた食材をずらずら並べたり、皿を並べて盛りつけの用意をしたり、炊飯器などのキッチン家電を置いたり、調理スペースを圧迫することなくこれらのことができるのでとても便利。
参考:おすすめの家庭用精米機 ~もっと美味しいお米ライフのために~
システムキッチンのサイズそのものじゃなくて、作業に使えるスペースの広さが大事だということを改めて実感しています。
システムキッチンの高さが高くなった問題
そして切ったり焼いたりという作業は問題ないけど、シンクで皿洗いをしているときにビミョーに腰が痛い。
「いつかシステムキッチンを取り替えるようなリフォームをするときは、もう少し高さのあるヤツにしよう…」と入居数日にして早くもリフォーム願望が頭をもたげてきたのです。
と10年間不満だった85センチのキッチンから脱出し、めでたく90センチになりました。
参考:【キッチン】劇的に作業を快適にする要素とは!?
最初のうちこそ5センチの差異に慣れず、天板にグラスを強打してヒヤヒヤしていましたが、1年経った今では90センチの高さにすっかり馴染みました。
5センチ高くなったことでやりづらくなった作業は、あんまりないですね。
包丁の作業も煮たり焼いたりするのも特に不便はなく。それよりも皿洗いがラクな高さになったということに感激しています。
キッチンの高さは、165センチの人は85センチくらいが適当と言われますが、どの作業に時間がかかるかにもよると思う。
包丁ワークにひたすら時間をかけるタイプなら「身長÷2+2.5センチ」で算出される標準的な高さでいいでしょうけど、ワタシは大した料理を作らないので野菜を洗ったり皿を洗ったりというシンクでの作業に労力を割いていたんですね。そうすると水栓がちょっと高い方がラクに感じます。
あとは、履いているスリッパにもよるのではないかと。分厚いソールのスリッパだと身長が高くなっちゃいますもんね。
キッチンが低い場合は膝や腰を曲げるしかないけど、キッチンが高い場合はマットやスリッパで調整できるわけですし、キッチンはほんのり高めに作っておく方がいいのではないかと思います。
カップボードの使い勝手は
キッチン背面のカップボードは
- 吊戸棚:食器やグラス
- 抽斗:カトラリーやこまごましたもの
- 足元の観音扉:調理家電や使用頻度の低い大きい鍋
という布陣で収納しています。
これについては、入居前にハゲ上がるかっつーほど悩みました。
皿はどう並べればしっくりくるのか、箸はどう収納するのが使い勝手がいいのか、布巾は? 鍋は?
設計図書で確認した図面とモデルルームのキッチンを見比べて、ああでもないこうでもないと書き起こしてシミュレーションしたものです。
参考:マンションを買うときに確認しておくべきもの;設計図書
なぜキッチンの収納計画に躍起になっていたかというと、1軒目のマンションに入居したときはノープランだったのでのちのち面倒くさかったからです。
当時は皿も調理道具もイチから買い揃えなきゃいけない状況だったから、テキトーだったんですね。
皿買った、この辺に入れましょう。
バーミックスもらった、この抽斗に突っ込みましょう。
と、行き当たりばったり。
数年経ってアイテムが増えてきたら非常に使い勝手の悪いキッチンに仕上がってしまい、ちまちま入れ替えて改善しなきゃいけないという手間が発生することに。
今回はそれを避けたかったので入居前にきちんと悩んだのでした。
その割には入居してから吊戸棚の中身は結構いじってますけどね!
参考:[シンプルカップボード]食器棚の収納変更! 使い勝手は向上するかな?
参考:収納は、どこまで作り込むべきか。
鍋は今のところ増えていない
食器はちょこちょこ入れ替えたり買い足したりしていますが、鍋に関してはこの1年間あまり変化がありません。
グリルの掃除の手間を減らすためにグリルインロースターを買い足しただけですね。
欲しい鍋がないわけじゃないんですよ。
ストウブのオーバルとか。魚を丸ごとアクアパッツァにするときはオーバルが欲しいと思わないでもないです。
とはいえ、ワタシの食生活だと↓これで済んでしまうから現状で充分なのです。
炊飯:ストウブ GOHAN
汁物:小鍋
副菜:グリルかレンジか非加熱
メインの焼き物や煮物:フライパンやココット
素敵な鍋を見て「うひょー☆」となる性癖はあるので、そのうちオーバル辺りが増えるだろうとは思いますが……。
高機能のコンロは使いこなせている?!
調理に合わせて温度を調整してくれるという素晴らしい機能がついたコンロ。
「炊飯」と「卵焼き」は重宝しています。
卵焼きって温度が適切だと焦げないのね。どうやら今まで高温にし過ぎていたらしいです。薄焼き卵がキレイに焼けて幸せ(写真はない)。
「炊飯」は手放せないくらいに重宝しています。
今までタイマーで加熱時間を管理し、それでもなお吹きこぼれてコンロを汚していたあの日々は一体何だったのか。放っときゃ勝手に美味しいご飯が炊き上がっているんだもの、炊飯器レベルで簡単です。
これで炊き上がりの時間を指定できればなあ…。
参考:[煩悶!]バーミキュラ ライスポットを衝動買い?!
炒め物だの煮物だのには自動調理機能をあまり使っていません。ましてや「湯沸かし」なんて機能は一切使っていない。
音と香りと味見で判断するというアナログ世代にはさほど必要な機能じゃないけれど、ガスコンロを使ったことなんかない若い子にはデジタルで温度を管理できるのって助かるんでしょうね。
これってシステムキッチンと言えるのか?!
キッチンの中で誤算だったのは、換気扇のサイズです。
この辺りの設備は自分で選んだわけではないから誤算もへったくれもないけど…。
何かというと、換気扇の整流板が大きくてシンクに入らないんですね。
ワタシ、換気扇の部品って付属の食洗機で丸洗いできるもの、そんな海外ライクなスペックはムリでもシンクには入るものだと思い込んでいたのですよ。
実際、今まで住んだ賃貸住宅も1軒目のマンションも整流板は難なくシンクに収まって、お湯を張って漬け置き洗いとかラクラクでした。
そういうものだと思っていたから、引っ越して最初に換気扇を掃除したときのワタシの衝撃と落胆をお察しください。
仕方ないので整流板は主に拭き掃除で済ませています。ああ、サッパリしない。
参考:そろそろ年末に向けた大掃除について考えよう!
換気扇といえば、整流板を外したときに壁にぶつけて早々に傷をつけています。
なぜかというと、取り付けてもらったポールのせい。
参考:【警告!】キッチンのコンロ周り、あれこれ置いていませんか?
換気扇は壁にビッタリひっついて設置されているものだから、そのまま整流板を外すとこのバーとぶつかるのです。
おっとっと、気をつけねば、と気を遣いながら整流板を外したつもりが、手元が狂って壁のパネルにガツンと打ちつけてしまったという次第。
壁に繊細なタイルとか貼っていなくてよかったわー。