桜っていいわねえ。
なんて楽しく撮影し、マンションに帰ってポストを覗くと固定資産税の通知が届いていました。
花で浮かれた気分は一気に急下降!
固定資産税というものを払うようになって十余年になるというのに、この時期の通知書には一向に慣れません。
しかも、ワタシは去年は固定資産税を払った感覚があまりないので、今年は余計に心臓に悪いです。
去年は固定資産税を踏み倒したのかというと決してそんなことはなく、旧居にも新居にも払うという恐ろしい年でした。
が、旧居の方は売り払ったときに日割り計算で戻してもらって、マンションの代金と一緒に振込されたからよくわかんないことに。
もちろん明細にはちゃんと書いてあるんだけど、数千万円支払われる中に数万円混じっていても有難味が薄れるとでもいいましょうか。わーい、固定資産税が戻ってきたーと浮かれることはなかったんです。
新居の方は手数料やら修繕積立基金やらの諸々とまとめて払っており、これまた「諸費用」という団子の一部になっていました。
しかも諸費用は手付金から賄っていて、かなり多めに見積もってもらっていたから(後から追加で払うのがイヤだから)むしろお金が戻ったカンジになっていたのです。手付金を100万円払っていて、諸費用を100万円と見積もっていたけど、実際は60万円しかかからなかったから40万円返ってきた、てなカンジ。
なので2016年の家計簿を見直しているときに「あれっ、ワタシ今年新居の固定資産税って払ったっけ?!」と一瞬焦ったのですね。
さて、いつまで経ってもなかなか慣れない固定資産税ですが、金銭的な負担はあまり感じません。
……感じていませんでした。少なくとも、旧居に住み始めた頃は。
というのも住宅ローン控除で固定資産税分くらいは還付されたから。
参考:【確定申告はお早めに#1】マンション購入と売却、いろいろあってややこしい!
年末調整で還付してもらう→翌春に固定資産税に回す というサイクルになっていて、ワタシの財布から払っているという感覚があまりなかったのです。
このサイクルが永久機関ならいいんだけど、そうもいかないのが世の常でして。
ある年から「この還付金額では固定資産税全額を賄えないなー」という状態になってしまいました。
というのも、住宅ローン控除の減税率が下がったため。
最近は10年間ずっと控除率1.0%てな方式ですが、以前は5年目とか6年目とかに控除率が0.5%に下がったのです。
これが結構インパクトがあって、控除率が変わることなんかすっかり忘れていたものですから、ある年の通知書を見て「何かの間違いじゃないか」と狼狽するくらい固定資産税額が上がりました。
固定資産税額が上がったもうひとつの理由は、ローン開始初期にワタシがせっせと繰上返済をしたから。
ローン残高に応じて控除されるから、せっせと繰上返済していると当然還付金が減るわけです。
減税率低下と残高減少が重なると、ある年突然「利息を払ってまで還付してもらうほどの金額でもないなあ」と感じてしまったのですね。
その頃、ちょうどローンを完済できる程度の貯金があったものですから、あれこれ計算した結果完済してしまうことにしたのです。
参考:住宅ローン完済時の不審な行動
住宅ローンを完済してしまうと当然還付金はなくなりますから(給与の年末調整の範囲ではもちろんあるけど)、固定資産税の負担感はぐっと増しました。
築年数が古くなってきたんだから固定資産税もそろそろ下がってくれていいのに…と念じていましたが、地価が高いエリアのマンションは全然下がりゃしません。
実家の固定資産額を訊いたら、ワタシのマンションより安くてのけ反ってしまいました。
平米数はウチの倍以上あるくせに!
もっとも上物は築30年以上になるのでほとんど資産価値がなく、固定資産税のメインは田舎の土地なので安いのは当然なのですが。でもウチの半分の固定資産税ってどういうことなんだ。
マンションを買い替えたとき、固定資産税の心配はあまりしていませんでした。
旧居と新居はエリアも広さも建物のスペック的にも似たようなものだから、固定資産税の額はそんなに変わらないだろうという皮算用をしていたんですね。
今年の通知書を見てみると、その皮算用していた金額よりかなり安かったのでビックリ。
新築マンションには軽減の特例があるのを忘れてました!
なんだかすごい得をしたみたいです。数万円でも嬉しいなー。
といっても、減税措置も何年間もあるわけではないので、毎月ちゃんと積み立てて桜の季節に臨もうと思います。
と、4月には思うんだけどすぐ忘れるんですよね。