秋になると、モノを捨てたくなります。
正確に言うと、秋になると家の中のモノを減らしたくなります。
何でもかんでもポンポン捨てるという意味ではなく、部屋中のあらゆるモノを棚卸して不用品を処分し、家の中の垢を落としたいというか流れを良くしたいというかシェイプアップしたいというか、そういう気分になるのです。
ほぼ毎年そういう気分になるのは「年末の大掃除モードに入っているのかな」と考えていたのですが、どうもそういうことではなさそうです。
冬大好き! 日照時間が短いの、サイコー!
という人はあまりいないと思います(ウインタースポーツ好きはともかくとして)。
紫外線ガンガンも困るけど、太陽の光をまったく浴びないのは鬱々としてくるハズ。
ワタシはその点素直なものでして、冬になると途端に活動量が減ります。
外出が減るというレベルでなく、自宅でも何もしたくなくなる。布団に潜って読書するのが至高、みたいな生活になります。
そうなると、当然家事をする時間も減らしたくなります。減らしたくなるというか、家事ができなくなる。
つまり、秋に家の中を片づけたくなるのは、冬にはあれこれメンテナンスするのが面倒くさくなるのでその準備というわけなのでした。
寒くなると巣穴を整えて冬眠の準備をするクマみたいなものですね。
本能って怖ーい。
今年は、半年前に引っ越したばかりなので秋の捨て神様は降臨しないだろうと高を括っていました。
が、秋が深まるにつれ「ああ、モノを減らしたい……」という欲求がむくむくと湧いてきています。
だが処分するモノなどない!
新生活に合わせて買ったモノは絶賛使用中だし。
参考:《引越まで約1カ月》新居で使うモノ、いろいろ買い物
食器やカトラリーが増えたらその都度古いモノは減らしているし。
参考:イイホシユミコと食器棚のアップデート
参考:[シンプルカップボード]食器棚の抽斗を大公開!
化粧品の試供品が溜まっているわけでもなく、賞味期限が切れたレトルト食品が残っているわけでもない。
ああ、捨てたい、でも捨てるモノがない!
引越だの大規模な断捨離だのを敢行すると、デカいモノや大量のブツを処分するのが大変です。
家具を捨てれば処分料がかかるし、大量のゴミをゴミ置き場に運ぶのもしんどいし。
でも、それらをやり切った後は得も言われぬカタルシスがあって、「ああ、スッキリしたーーー!!」と思うのも事実。
それが秋の捨て神様降臨とタイミングが重なると、より一層の気持ち良さがあったのです。
逆に、秋の捨て神様が「捨てるとスッキリするぞよ~」と唆してくる最中に処分するモノがないと、すんげーモヤモヤするというのが今年わかりました。
この「捨てたい!」気分をスッキリさせるには、何も物理的に所有物を捨てるだけではなく、窓ガラスの汚れを取り除くだけでも効果があります。
なので、今年最後のベランダ水撒き掃除とカーテン洗濯を敢行。
参考:夏だ! 雨だ! ベランダ掃除の季節だ!
それでも物足りないので、クローゼットもちょっと見直します。
「もういいかな~」と思った服を数着処分。
参考:[ミニマムワードローブ]服を捨てる基準6カ条
捨てたい欲求が湧いてくるということは、心の奥底では「まだモノが多い」と思っているに違いありません。
確かに、春の引越のときにはモノの多さにげんなりしました。
参考:《引越の感想》モノの量と部屋の広さについて
ただ、数年前までは「あの抽斗の中身がごっちゃごちゃだもんなー。あそこをどうにかしたらスッキリするんだろうな」てな具合に「捨てたいモヤモヤ感の正体」みたいなものに見当をつけることができました。
でも、数年かけて部屋をスッキリさせた今となっては、どこをどうさせればモヤモヤ感を解消できるのかわからなくて途方に暮れています。
ひょっとしたら、単に掃除が足りないだけなのかなあ。
それは心当たりがある。最近は洗面所の床を磨くのをサボっているとか、いろいろある……。
部屋をキレイにしているうちに住みたい部屋が見えてくるということもあるので、日照時間が短いとか文句を言わずにこの冬は掃除をサボらないようにしようと思います(絶対サボらないとは言わない)。