VISONには、コンセプトの異なる3タイプの宿泊施設があります。
VISONに泊まる
ひとつはホテルタイプ。
いわゆるホテルですね。テラスが広くて気持ち良さそうです。
もうひとつは、ヴィラ。
戸建てタイプで、大人数での宿泊やワンちゃん連れに向いています。
そして旅籠タイプ。
日本の工法で建てられた、風情を感じられる宿泊棟です。
これがインテリアが面白そうで惹かれました。
旅籠には4タイプあって、それぞれのメーカー・デザイナーがプロデュースしたインテリアになっています。
プロデュースしたのは、D&DEPARTMENT PROJECT、くるみの木、Landscape Products、そしてminä perhonen(ミナ ペルホネン )です。
この中で気になったのは、ミナ ペルホネンでした。
ミナ ペルホネンが大好きというか、部屋を選ぶためにVISONのサイトをあれこれ見ていたら。
あれっ、ワタシの好きなアルテックの家具じゃないですか!
そうだよね、スツール60とかドムスチェアとかミナとコラボしていたよね!
参考:【Artek】アルテックのテーブル82Bがやってきた!
参考:【ヘルシンキ】アアルト自邸で居心地のいいインテリアのヒントを探る!
ミナ ペルホネンは可愛いと思うけど、ウチに置いてもブリ男の爪とぎになるだけだろうから諦めていました。
そんなわけで、ミナ ペルホネンとアルテックの世界観にどっぷり浸かろうと旅籠ヴィソンに泊まることを決めたのです。
ミナ ペルホネンの部屋がある旅籠の1階には、ショップとミュージアムもあります。
部屋に置いてある小物も販売されていて、「気に入ったら買えばいいじゃない」と、なかなか商売っ気があります。
旅籠の入口。
カードキーで入った先の玄関で靴を脱ぐようになっています。
ジュートのカーペットの廊下を裸足でぺったぺった歩けるので、日本人としてはありがたいリラックス感です。
部屋に入ると。
やだー! アルテックの半円テーブルじゃないですか!
しかも。
あなたは…! これまた愛しのAJランプじゃないですか!
参考:[Newアイテム]ルイス・ポールセン AJフロアランプ、なんとあの色をチョイス!
ウチにあるイエロー・オークルもなかなかな色合いですが。
ダーク・グリーンも乙なものですね。
個性的な色だけど、トイレのドアも濃い緑色で、部屋の中の世界観はいいカンジに仕上がっています。
部屋の壁は薄いグリーン。
この手の色がすごく好きです。アアルトの自邸の2階の壁も、窓からの木漏れ日を反射したようなほんのりとしたグリーンで、ときめきました。
そうだ、ワタシはこんな雰囲気の部屋に住みたいんだった。ということを再認識です。
実現するためには、家具はともかく、壁をなんとかしないと…。
参考:壁をペンキで塗ってガラリと模様替え!?【ベンジャミンムーア】
洗面所はシンプル。
そしてバスタブはなく、シャワーブースのみ。
ええっ、せっかくゆっくりしに行くのにバスタブがないなんて!
と思いきや、宿泊者は大浴場の本草湯に入れるので問題なし。
本草湯があるならシャワーブースも使わないかもね〜。と思っていましたが、洗面ボウルが小さ過ぎて顔が洗いづらそうなので、朝はシャワーを浴びました。洗面ボウル、オシャレに振り過ぎるのも考えものですね。
トイレ。ドアが先述した通り、個性的な色合いでした。
トイレにせよシャワーにせよ、まだ新しいので気持ちいいです。
アルテックとルイス・ポールセンに夢中ですが、ミナ ペルホネンも使ってきましたよ。
ゴミ箱の蓋に蝶がついていて、可愛い。
…のですが、この蓋引っ掛けて乗せてあるだけなので、中にゴミを放り込んだら蓋が外れたということを何度かやりました。
カップもミナ。
これまた可愛いけど、持ちやすいかというと、…うーん。
洗面所に置いてあったカップも可愛いけど、サイズが小さくて、実用的にはどうなんかねー…というカンジでした。
窓からの風景。
雲が秋の雰囲気です。
いい天気ですね。…いい天気過ぎて、暑かったです。
そう、VISONに行ったときは暑かった!
名古屋では9月も終わりというのに平気で真夏日で、多気なら山の中だから多少は涼しいかと思いきや暑い暑い。
寒さ避けのシャツは脱ぎ捨て、日傘必須です。冷房の効いた店から店を渡り歩かないとやっとれん。
VISONではスパに行っちゃおうかな、なんてことを考えて、前日まで迷っていました。
TEUZUSIKI Wellness Sanctuary Spa
癒されに行くのならスパくらい行けばいいじゃない。と思う一方、せっかく「何もしない」を堪能しに行くんだから、テラスでぼーっと飲み物片手に山でも眺めてりゃいいじゃない、とも思う。
そんなわけで結局スパを予約せずにVISONに突入したわけですが、暑過ぎて「テラスでぼーっとしていたら死ぬわ!」みたいな状態だったのでスパに逃げ込むことに。
しかし、電話してみると、当日のスパは思うように予約が取れませんでした。前日ならどの時間・メニューも選び放題だったのに…。ああ、ワタシの馬鹿。
本草湯の中にあるWellness Salon by TEUZUSIKIの方のマッサージは取ることができたので、そちらに逃げ込むことにしました。
温泉施設の中のマッサージルームか…。ちょっとテンション下がるわ…。
と思いましたが、キレイで広々としているので、そこまで雑多なカンジはありません。平日の昼間で人が少ないので、まあまあ静かでした。
マヨルカ式のマッサージは初体験。
なんか、すごくゴシゴシされました。ゴシゴシゴシゴシこする合間にリンパをぐっと押されるというか。ちょっと独特です。
このゴシゴシでほぐれるのか…? と最初心配したのですが、ゴシゴシぐっぐっの繰り返しがとても気持ちいい。特に肩や頭もしっかりぐいぐいされて、デスクワークで万年肩や首が死んでいるババアには最高でした。
この日は「腰がヤバい…」という状態だったのに、ゴシゴシが終わってみると腰や背中がすごくラクになっていました。
夕食後、腹がこなれた後にも入浴のために本草湯へ向かいました。
本草湯は山の上にあって、旅籠からはエスカレータを何機も乗り継がなくてはなりません。
このエスカレータが山肌に剥き出しで怖かったです。特に夜は照明も少ないし、転落するんじゃないか、ここで追い剥ぎに捕まったら死ぬ、とドキドキした。
本草湯は、広くて綺麗で快適でした。
何かの薬草のいい香りがして、癒されます。
その日は中秋の名月に近い日で、ほぼ満月。
秋の鱗雲がゆっくりと流れて、月を隠したり見せたりと玄妙な天体ショーを見せていました。
雲で星は見えないけれど、大きな月に照らされて山際がくっきりと浮かんでいます。
どんなアートもこれほどダイナミックではないよなあ。と、秋の虫の大合唱をBGMに、お湯に浸かりながらひたすら空を眺めていました。
あー、幸せ。たまにはこういう非日常的な時間も必要よね。
と、「旅に出る」というほどでなくとも、いつもと違うことをしてみてよかった、としみじみしたのでした。
風呂上がりは、本草湯のカフェでクラフトコーラを。
薬草と味醂のコーラですって。
これ、嫌いな人は嫌いだろうけど、ワタシは気に入ると思う! と、根拠のない自信を持ってオーダーしました。
そしてやっぱり美味しかったです。
サルミアッキもそこまで不味いと感じない、薬草好きの舌なのです。
コーラを飲みながらカフェに置いてあった本を読んでいると、薬草湯で温まったせいかすごく眠くなってきました。
部屋に戻って、ミナ ペルホネンとアルテックとルイス・ポールセンに囲まれて積読解消に勤しむかな。と、暗くて怖いエスカレータを降りて旅籠に戻ったのでした。
…しかし、アルテックとルイス・ポールセンは自宅にもあるのに、なぜわざわざ似たような部屋を選んで泊まるかね。好きだからいいんだけど。
宿泊体系が謎だったので、りんむさんのお話でスッキリしました。
私も旅籠が気になります。
ますます行きたくなってきました〜
VISONは天気や気候に左右されますよね。
お寿司やお蕎麦のお店もかなり気になってます。
三重は食材が豊かだから、どのお店も美味しいでしょうね。
スパも気になっています。
癒し旅にはもってこいですね!
yumiサマ
確かに分かりづらいですよね。VISONのサイトを熟読しちゃいました。
旅籠は、旅館よりドライで、ホテルより寛ぎ感があるというカンジで、高級感を求めないならちょうどいいと思いますよ。
今度はグループで行って、広い部屋やヴィラに泊まってみたいです。
暑い暑いと文句言いましたが、雨よりはマシですね!
風呂上がりに土砂降りの中エスカレータを乗るのはイヤかも…。
お蕎麦やお鮨はワタシも気になりました!
が、胃の容量が足らなかった笑
店数はホント多くて、回り応えがありました。
こんばんは、またまた前後してコメントです ( ; ; )
ビィソンは、行きたい!と思い何度もHPを見てるのですが……イマイチ、分からないんですよね。宿泊システムが。
私は無難にホテルで宿泊かな?
旅籠タイプも気になるけど、寝るだけと、割り切って 笑
りんむじんづさんが、宿泊された日は、お彼岸の頃ですか?私も三重の多紀にいてましたよ。
紀伊長島〜大内山牧場辺りをウロウロしてました。高速からビィソンの案内板が出てて、泊まりたいよなぁ。と思い車を走らせてました。
まだむサマ
宿泊、パッと見よくわかんないですよね。
ホテルはテラスが気持ち良さそうだったので、いい気候のときは買ってきた美味しいモノを片手にテラスでのんびり…てのもいいなあと思いました。
最初はホテルに泊まるつもりだったのですが、どうせならここじゃないと泊まれない部屋にと思って、ミナ・ペルホネンまみれの旅籠にしました。
今回行ったのは、お彼岸を過ぎて中秋の名月のちょっと前というカンジですね。まさかこの時期で30℃超えるとは…ですよ。