俺は猫である。
名前はブリ男(仮名)。
昔は自分の名前を「かわいー」かもしれない、なんて考えていた時期もあったが、あれは誤りだ。
俺の名前じゃないなら、しょっちゅう「かわいー」と言うのはやめてくれ。デカい生き物にそう言いたい。紛らわしい。
朝4時。
俺の朝は、まずデカい生き物を起こすところから始まる。
俺は猫である。
名前はブリ男(仮名)。
昔は自分の名前を「かわいー」かもしれない、なんて考えていた時期もあったが、あれは誤りだ。
俺の名前じゃないなら、しょっちゅう「かわいー」と言うのはやめてくれ。デカい生き物にそう言いたい。紛らわしい。
朝4時。
俺の朝は、まずデカい生き物を起こすところから始まる。
ブリ男が我が家に来てから半年経ちました。
↑お尻にウンチをつけて走り回り、ワタシに捕まって拭かれた後。とは思えないキリッとしたお顔。
やっと半年経ったか、とも、あっという間の半年だったな、とも感じています。
最初は何がなんだかわからずに暴れ回っていたおチビちゃんが、それなりに落ち着きを見せてワタシとコミュニケーションを取るのを見ると「半年経ってすごくラクになったなあ」と思うし、片手でひょいっとつまめた小さな毛玉が4キログラムのずっしり毛玉になったのを見ると「仔猫時代って一瞬だなあ」と思います。
仔猫との生活はそれなりに大変で、例え「もう一度離乳したての仔猫を育てなさい」と言われても「えー、結構です」と答えてしまう自信があります。
が、夜明けにワタシにべったべたにひっついてうふうふしているブリ男を見ると「この半年間、幸せだったな」としか思えません。
1年ちょっと前、愛想の良い仔猫に出会い「ついにワタシも猫生活を始めちゃうのか!?」と猫と暮らすための準備らしきものをしてみた。を書きました。
今にして思うと、その記事で挿入した画像の猫がブリ男と同じ白とグレーのブチというのがご縁を感じずにはいられません。
結局、諸々の事情でその子を迎え入れることは断念しましたが、そのときに猫と暮らす準備をあれこれ妄想しながら飼育本を読んだことはブリ男との暮らしに役立っています。
猫飼い未経験者があれこれ妄想したことは果たして正解だったのか、当時の記事を検証します。
ブリ男は人懐こい猫です。
初対面の人間の膝で腹開いて寝るって、警戒心ゼロ。
小さい頃、人間に慣れさせようといろんな友人に遊びに来てもらったところ、誰にも自分から寄ってうふうふしていました。
あまりにも人懐こいので「ワタシが飼っているのは猫じゃないんだろうか」なんて思ったほどです。
最近は来客頻度も減ったし、来ても膝で寝ることはやらなくなりましたが、それでもたまに誰か来たときは自ら寄っていきます。
んで「可愛いねー」とか言われてご機嫌になっている。
そんなブリ男にも鬼門はあります。
ブリ男が去勢手術を受けてから2カ月が経ちました。
参考:[猫の去勢]ブリ男、去勢手術を受けました。
野性味ゼロ。
去勢すると大人しくなるなんてことも聞きますが、ブリ男の目立った変化は食欲大爆発くらいでした。
参考:猫の去勢後、食欲が大爆発するというのはマジでした。
ところが、秋が深まるにつれ、ちょっとした変化が見られるようになりました。
ブリ男は仔猫の頃「食<遊び」というタイプでした。
\遊んだろか!/
ワタシが袋からカリカリを取り出そうがキッチンでカリカリをふやかしていようが無反応。猫じゃらしの羽根に飛びかかるのに夢中でした。皿をケージに置いても来やしない。
仕方ないので猫じゃらしを取り上げ、それを振って皿まで誘導していました。
皿を目の前にすると、さすがに「おっ、新しいゴハン出てるじゃん!」と食べ始めます。
んで数口食べて、また遊びに戻るというスタイルでした。
それが食欲大魔神となってしまった現在は「食>遊び」となってしまいました。
ブリ男と暮らし始めたのは春。
そのときから今まで、彼のトイレをベランダで洗うのはちょっとした水遊びのようで楽しいひとときでした。
↑ブリ男の向こうに干してあるトイレが写っています。
でも今からは水が冷たくてしんどいよね…という季節になります。
さて、ブリ男のトイレ洗浄をどうしたものか。
お彼岸の頃、タオルケットから羽毛布団に切り替えました。
カバーをかけてベッドに広げると、途端にブリ男が飛んでくる。
↑今はこの頃の3倍のサイズ。
喉をぐるぐる鳴らしながら、襟カバー代わりに留めたタオルを熱心にふみふみしていました。
どうもブリ男は「ふかふかのタオル」というのが好きらしく、ワタシの二の腕を踏む以外はくしゃくしゃに丸まったタオルケットをふみふみしていました。
羽毛布団に替えたらあちこちがふかふかなので嬉しいらしいです。
部屋の中、しかもブリ男のベッドでもある布団を衣替えするときは「ビックリしないかな」とドキドキするのですが、毎回あっさり受け入れる大らかな猫に助けられています。
猫を飼うに当たって心配したことのひとつが「爪切りと歯磨きをきちんとできるんだろうか」ということでした。
↑行き倒れの猫。
爪切りは、慣れてしまうと楽勝でした。
最初は小さな小さな爪を切るのが難しく、またブリ男の身体も小さ過ぎて保定しづらかったので、ワクチンのときに動物病院で爪を切ってもらう有様でした。
猫を多頭飼いしている獣医さんに「自分もひとりじゃ切れませんよ」と言われて目の前が真っ暗になったものです。
しかし、ワタシがビクビクしていたらブリ男もビクビクしてしまうと反省し、お互いに慣れるために毎日爪のチェックをして伸びていたら切るように。
毎日やってるとさすがに慣れて、今では爪切り中に喉を鳴らしているときもあります。
問題は、歯磨きです。
ブリ男が血便を出してから約1カ月。
参考:猫の血便! 原因と対症方法とは
おかげさまでその後は血便の気配はなく、元気に過ごしています。
↑エアコンを切って窓を開けたら、風と外の音に驚くブリ男。
カーテンや網戸に飛びかかるかと思いきや、案外おとなしく外の様子を観察しています。
重篤な病気じゃなくてよかったと胸を撫で下ろす一方、あれは一体何だったんだ…というモヤモヤが解消されずスッキリしませんが、とりあえずはよしとします。
でも、あれは一体何だったんだ(←やっぱり気になる)。