昨年の夏は、辛味、しかも大根のカラさが恋しくて、ひたすら大根おろしとカイワレ大根ばかりを食べていました。
在宅勤務の日、ランチのツナおろしパスタ率が異様に高かったです。
今年の夏はどうかというと、大根はすっかり鳴りを潜めています。
代わりに酸味が恋しくてたまりません。
ま、今年に限ったことではなく冬より夏の方が酸っぱいモノを美味しく感じるのですが、今年は例年に輪をかけて酸味ラブになっています。
南蛮漬けだの、酸辣湯だの、酢鶏、酢豚(もどき。真面目に作ると面倒なので)、と酢ダバダバ系率が高い。
野菜炒めも、いつもなら味噌でこっくり仕上げるところをポン酢でサッパリ作りたい。
あんまりやる過ぎると胃がやられるので程々にせねば、と言いつつ、頻繁にお酢系料理を作っています。
そんなわけで、今年の夏の在宅勤務のランチは、冷やし中華率が高くなっています。
サッパリ系を食べたいのですから、マヨネーズやゴマダレを添えるなんてことはしません。キリッシャキッとひたすら酸っぱい系の冷やし中華がいいのです。
そもそも、実家でも冷やし中華をマヨでマイルドに食べるという習慣がなかったので、たまにコンビニで冷やし中華を買うとマヨネーズが添付されていて困惑します。
中華麺を買ってスープは自炊、なんてマメなこともしません。スープ付で販売されているモノを買って手軽に済ませています。
しかし「手軽に」と言っても、冷やし中華は面倒くさいですね…。
麺を茹でて付属のスープをだばーっとやるだけとはいえ、具材をいろいろ乗せようとするとそれなりに手間がかかる。
その点ツナおろしパスタの場合は、パスタを茹でている間に大根をガシガシおろしてカイワレ大根を切ってツナ缶を開けるだけだったのでラクでした。
ところで皆さん、冷やし中華って何を乗せますか?
ワタシは自分ひとり分、しかも仕事中のゴハンとなると面倒くささが先立って、キュウリとハムと卵しか乗せません。
卵は昼に焼くと冷めるまで待つのがじれったいので、朝仕事を始める前に薄焼き卵を焼いておきます。んで、昼にキュウリやハムと一緒に細切りにしています。
この細切りも、丁寧に細く切れば麺と絡んで美味しいとわかっているけれど、丁寧に切ってられるほどの時間と心の余裕がないので「誰に食べさせるわけでもなし…」と乱切りかっつーくらい雑に切ります…。
そして雑な冷やし中華を食べながら、実家の冷やし中華はもうちょっと豪華だったなーなんてことを思い出します。
実家の冷やし中華は、キュウリ・ハム・卵のほかに、カマボコや椎茸を甘辛く煮たものを乗せていました。
学生の頃は、講義もバイトもない日の昼食作りはワタシの仕事で、家族皆が出勤した後にのそのそと起きるとその日のお昼ごはんのメニューのメモがテーブルに置いてありました(両親が自宅の近くで仕事をしていたので、ランチは自宅で食べていたのです)。
メニューは母が決めて、材料も母が揃えて、ワタシは作るだけ。しかも、カレーだのチャーハンだの焼きそばだの素麺だの簡単メニューばかりです。
なのですが、冷やし中華や素麺に添える椎茸の甘煮だけは、母が朝出勤前に作っていました。
煮含めた後に時間を置かないと美味しくないというのもありますが、ワタシに作らせると味が信用ならなかったのだと思われます。
なのでワタシは錦糸卵を作って、あとはキュウリとかを刻むだけ。暇な学生のことなので、今より丁寧に細切りにしていた記憶があります。
「今日の昼は冷やし中華を作っておいて」というメモをテーブルに見つけて、それからキッチンで椎茸が入った小鍋も発見し、ひと欠片椎茸をつまみ食いして、朝ごはんを食べないうちから昼を楽しみにしていたものでした。
ひとり暮らしを始めてから、あの椎茸が食べたくて母に作り方を教えてもらいました。
出汁と味醂と醤油で煮るだけの簡単煮物ですが、どうも母が作ったモノの方が美味しい気がします。思い出補正もあるのかもしれませんが。
「なんか、ちょっと違うんだよね」と思いながら食べるのもアレで、いつの間にか椎茸の甘煮は作らなくなってしまいました。
それどころか、スーパーに冷やし中華と共に陳列されているハムの細切りや錦糸卵の完成品に手を出しそうになっています。
いやいや、ハムや卵をサボってもキュウリは刻まなきゃいけないから。
というのが防波堤になって、今のところ葛藤しながらも買わずに済ませています。でもいつか買いそうで怖い。

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