近所では、ちょっと広いマンションは新築も中古も高過ぎる。
この価格なら一戸建てが買えるじゃん!
ということから一戸建ても見て回り、無印良品の家のモデルハウスに行ったワタシ。
参考:おひとりさまには無印良品の家がちょうどいい!?
まあでも、「買えるじゃん」と言っても今から新たな借金はねえ…。
と思ったものの、FPには大丈夫でしょうと言われ。
参考:アラフィフ独身女は一戸建てを買えるのか、FPに大相談会!
えー、それならどの辺りでなら建てられそうか、土地について考えてみる?
と、無印の土地探し相談会に参加してみたのでした。
しかし、土地探し相談会といっても、ワタシはマンションを買う際に既に散々考えているんですよね。
- 洪水、土砂災害、液状化などの恐れが少ない、頑健な地盤
- 坂の少ない平地
- 自動車がなくても生活できるエリア
- 駅から徒歩数分以内
- 近所に教育施設があるところ
- 商業施設や病院が充実している場所
と、欲張りてんこ盛りな条件で絞り込んでいきました。
首都圏以外はどこも似たようなものかもしれないけど、愛知は車ありきで街が発展しているので、名古屋市もちょっと外れになると途端に「この辺りになると車があった方が便利よね」というカンジになります。それなのにマンションの駐車場料金は高い。
なので、車を捨てる覚悟を決めて名古屋の中心部に移り住むことにしました。
車王国・愛知で車を捨てるというのは結構なことですが、元々ワタシは車好きというより移動に便利だから仕方なく乗っているだけで、通勤や買い物程度に使い、休みの日にひとりでフラリと長距離ドライブに出るようなタイプではないので成立した条件でした。
近所に教育施設というのは、学校の近くがいいというより、学校の近所であればいかがわしい店が近くにはできないからという理由。
子どもがキャーキャー騒ぐ声が苦痛ではないし、学校がある日はどうせ仕事に出るわけですからね。
…なんて考えていた今は学校がある日に在宅勤務をすることもあって、気候のいい日には窓を開けてキャーキャーを聞きながら仕事をし、人生って不思議なものだなあとしみじみしています。
こうしてサラッと書いてみると何てことのない条件のようですが、住むエリアを絞るまでには3年ほどかかりました。
特に車を使うか捨てるかで生活がだいぶ変わるので、維持費が安い郊外に出るのか、はたまたぐいっと中心部に行くのか、そこは結構悩みました。
悩んだ末に車を維持することはやめたわけですが、カーシェアリングで何の問題もなかったし、病気で運転禁止の薬を服用することになるしで、結果的には正しい選択でした。
参考:マンションの駐車場の注意点とカーシェアリングという選択肢
なんて風に住む土地を散々悩んで絞り込んだのに、また広げるわけ!?
と、相談会に参加する自分がアホっぽいなーと思いました。
さて、対応してくれたのはいつもの営業マンです。
土地を探すに当たっていろいろ考えることはありますが「りんむさんは既にご経験済みでしょうから…」と、ちょっとやりづらそう。
不動産屋のチラシの見方とかも、普段からめっちゃ見てるから問題ないですよ~ハイハイ。というカンジで大方は進みました。
が、マンションのときにはあまり気にしなかった要件もあります。
ひとつは建ぺい率と容積率。
マンションは既に設計済み・建築済みの状態で販売されていますから、これを気にすることはまったくありません。
それから接道義務。
敷地は、幅4メートルの道路に対して2メートル以上接していないとダメというアレですね。
セットバックが発生する場合というのをよくわかっていなかったので、今回教えてもらって「ほほう…!」となりました。
まあしかし、「建ぺい率が60パーセントの土地じゃなきゃどうしてもイヤなんです…!!」みたいな条件で土地を探す人も稀でしょうし、これらの要件は現物を確認するしかないですね、と思いました。
接道の方角もあまり気にならないというか、バリバリの住宅地に住みたいという希望もないので「そりゃ東南角地が人気なのは理解しますが、明るい家になるならどうとでも」という風に考えています。
土地の探し方の基礎みたいなことをひと通り教えてもらい、「ではりんむさんはどんな土地がいいですか」と営業マンに訊かれ、ワタシが捻り出した条件はこんなカンジです。
- 洪水、土砂災害、液状化などの恐れが少ない、頑健な地盤
- 通勤にあまり不便がない駅の徒歩圏内
- 車ナシでもさほど困らない場所
「車ナシでも」とサラッと言っているけれど、予算が潤沢ならともかく、ワタシの稼ぎではこれが困難なんだな!
土地探しのアプリでざーっと見てみても、「うーん、あの辺りかあ…」とテンションが上がりません。
そしてワタシの場合、職場に近づけば近づくほど車必須のエリアになって、通勤が便利になればなるほど「あっ、その地域に住むと不便です」となる。
元々、今の職場はあまり長く勤務するつもりはなく、転職するなら名古屋の中心部に住めば便利だろうってこともあって今の場所に住んでいるので、通勤時間に人生の一部を捧げる羽目になるという事態に陥っているのです。
こうして見てみると、以前見た新築戸建てはなかなかよかったのでは…と思えてきました。
参考:ひとり暮らしで戸建てを買う、アリかナシか
3階建て、しかも急な勾配の階段で、いかにも歳を取ったら住みづらそう、とか。
洗面所が狭すぎるとか、キッチンが気に入らないとか。
何よりちょっとお値段が高かったこともあって買わずじまいでした。
しかし、今思い返してみると、駅や商業施設からほどほどに近くて、あの広さの建物込みであの価格なら安かったのでは…。
安普請な建売に目をつむって、エイヤッと買ってしまうのもありだったのかも…。
窓から見える空とか隣の家の庭とか気持ちよかったのに、どうして買わなかったのか…。
と、瞬発力だけで生きているつもりだったのが、己が思うほど瞬発力がないものだと思い知り、ちょっと落ち込んだのでした。
ワタシが落ち込んでいると、営業マンは「土地探しは素振りの繰り返しですから…」と慰めてくれましたけど。
素振りか。言いえて妙ですね。ワタシが買い損ねたあの家も、素振りのひとつだったと思うことにします。
というわけで、ワタシもアプリで土地を探しつつ、営業マンも候補を挙げてみて、それで本格的に土地探しに乗り出すか決めましょうか、というカンジになっています。
今住んでいるマンションの場所に不満があるわけではないので、さてどうなることやら。