おひとりさまの家のメンテナンスと老後

毎年、年末が近づくと実家に帰ります。
……大掃除をしに。

Clean, Up

母も「換気扇は暑い季節にやった方がラクよね~」とか「カーテンは夏に洗った方が乾くのが早いわよね~」くらいのことは言う人なのですが、窓掃除はなぜかスルー。
母よ、窓掃除も暖かい季節にやる方がラクだぞ。

しかも、母は日頃からマメに窓掃除をするタイプではないから、1年分の汚れをがっつり溜め込んだ状態の窓ガラスが待っています(←多分、母の中ではワタシの仕事として定着している)。
はー、憂鬱。

などと書いてみましたが、汚いモノをピカピカにするのは嫌いではありません。
ピカピカにしようとするまでの腰が重いだけで、やり始めたらとことんやってしまう。
それがわかっているから余計に掃除を始めるまでが億劫だし、しばしばとことんやっていたら疲れてしまうからワタシんチの普段の掃除はピッカピカじゃなくてもよしとしています。
参考:窓掃除ってどうしてる?

ほかに実家で待っているのは、天井や壁拭き。
あとは、照明拭きですね。
年寄りには高所作業をさせられない。

と言ってもワタシも既に初老の域ですから、ハタチ頃のノリで「あれやってよ~」とか言われると「えー」と思ってしまうお年頃。
実家に住んでいた頃は、サッシや梯子に登るのは何ともなかったんですけどね。今それをやったら転んで大惨事になるのが目に見えている。フツーの階段でさえ、ややもすると転びそうなのに。老いるというのは哀しいことですな。

それを考えると、歳を取ってから一軒家を維持するのは生半可なことではないように思えます。

今ならまだ「高圧洗浄機で外壁をガーガー洗う」という作業もやってやれんこともないでしょうが、還暦や古稀でやるのはいかにも大変そう。

吹き抜けの照明ランプの取り替えとか、2階のはめ殺し窓の外側を磨くとか、想像するだけでウンザリです。

母の生活の様子を聞くと、元々子ども部屋があった2階にはほとんど上がらないようですしね。
いい家で生活させてもらっといて何ですが「家族規模がmaxのときに戸建を作るのは考えものだなあ」と思ってしまいます。

ま、それも今となっては別世帯の人間が勝手に言ってることで、当事者たる母は一軒家でひとり暮らしするのは当たり前のことだというカンジ。
母の母(ワタシの祖母)も90歳くらいまで「一軒家でひとり暮らし」な人だったので、自分も平気だと思っている節があります。

……いつ屋内で転ぶか、離れて暮らす子どもは冷や冷やしているんですけどね。
その冷や冷やも母は通過してきたからわかってるとは思うのですが。

冷や冷やしつつも別居しているのは、母がご近所さんといい関係を作っているからです。

母が怪我や病気で動けないとき、ワタシでは手が回らないことをご近所さんに助けてもらったことが何度かありました。
ご近所さん達も大概年寄りなので「老老介護」の匂いがプンプンですが、助ける方も助けられる方も「年寄りではできないこと」を理解しているので、できる範囲で助け合いしているようです(そして年寄りができない分は週末のワタシに回ってくる)。

老人ホームとまでは言わないけど、そろそろ自動車不要のエリアの小さなマンションで生活する方が安心なのでは……と勝手に考えてはいるのですが、近くに友人がいない狭い部屋に住むのもストレスになるだろうなーと思うと一概に転居を勧められません。
事故に遭わないでくれよーと祈りながら、母が過ごしたいように過ごすのを見守るしかないカンジ。

何もしてないも同然じゃないかと言われると、言い返す言葉もございませんけどね…。

 

母の老後の生活を見ていると、遠くの家族より近くの友人だなーとしみじみと思います。
片道1時間の距離に住んでいる娘(これでも若い頃に比べるとかなり近い距離に住んでいるつもりなのだが)より、歩いて5分の場所にいる友人知人の方がよっぽど助けになってくれる。

さて自分は近所に頼れる友人が住んでいるかというと、いないですね。
最も近くに住んでいる友人でも4~5キロメートルは距離がある。何かあればもちろん行き来はしていますが、煮物を作り過ぎたからお裾分け☆ なんて付き合いを日常的にやるにはちと遠いです。

てなわけで、アラフォーシングルの友人達とは「歳を取ったら同じマンションで緩いコミュニティを作りたい」なんて妄想話をしています。

部屋は完全独立。ワガママな老人にシェアハウスは無理。
でも日に1回くらいはSNSで生存確認をし合う。
今日は誰それんチで鍋でもしなーい? なんて誘って、今日はひとりで食べたい気分だからパス~と断るのも自由。
煮物余分に作ったわよだの、ミカンを共同で箱買いしない? だの、お楽しみは共有。ちょっと熱があるからポカリ買ってきてくれない? なんてのも気軽に言い合う。
たまには温泉ツアーを組んで(年寄りなりの)暴飲暴食も。
同じ世代だけで組むと全員弱っていく一方だから、後輩も誘ってみたりなんかして。

いいね! 楽しそうだ!

てなハナシを姉としたら、姉も姉で友人達と似たような妄想話をしたそうです。
なぜそこで姉妹で暮らす方向性にならないのか。血だけでは語れない何かがあるんでしょうな。

おひとりさまの老後

[大掃除必勝法!]ズボラな人のための掃除スケジュール

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

2 thoughts on “おひとりさまの家のメンテナンスと老後”

  1.  ごぶさたしております & あけましておめでとうございます

     2017年も明けて3日になるのに、こちらの記事にコメント付けちゃってごめんなさい。でも最後のお姉さまとのお話に笑ってしまって…。
     ウチも以前、姉とそんな話になった事がありました。
     いつだったか、東京だと思うのですが老姉妹だけで暮らしていたお宅でエアコンの温度で争いになって殺人事件…なんて事があったのです。
     それをニュースで見た姉が「ウチらも年とったら二人で暮らすとかあるんかな~」ってメールしてきたんです。
     …「いや絶対やめとこうぜ」と返事しておきました(笑)そりゃそうでしょ。
     ちなみに姉はちゃんと結婚して子供二人います。(私はおひとりさま実家暮らしです)なのになんでこんなことを言ってきたんでしょうね(笑)
     熟年離婚の用意でもしてんのかな(笑)

    1. まひろサマ
      今年もよろしくお願いします。

      ひええ、お姉さん恐ろしい企み?を笑
      夫婦ならよくありそうですが、姉妹でもエアコン争いがあるんですね。
      やはり他人と暮らすのは難しい!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です