20.床には家具以外のモノを置かない。
45.ラグやマットは使わない。
と書いた通り、ウチにはマット類が一切ありません。
キッチンもこのまま使っています。
床に飛んだ汚れはどうしているかというと、気づいたときにウェスやティッシュで拭き取っている。特に目立った汚れがなくても1日の終わりに這いつくばって拭いています(料理しなかった日はやらないけど)。
昔は「マットなんか使わない!」という信条があったわけではなく、バスマットは普通に使っていました。
それがなぜ使わなくなったかというと、カビさせてしまったからです。
空き巣に入られたアパートは、非常に湿気がこもりやすい部屋でした。
角部屋大好き! なワタシ(マンション購入の希望条件【風通し】)が選んだ部屋ですから3方に窓があって、窓を開けさえすれば空気の循環は良好な物件でした。
が、昔の軽量鉄骨のアパートなものですから24時間換気システムなんてモノがなく、浴室やトイレに設置された換気扇も貧弱なものだったんですね。今思えば貧弱な換気扇でも回しっ放しにしとけばよかったんだけど、当時は電気代もったいなーいという意識があったのです。数十円ケチッて新鮮な空気を捨てるな! と当時のワタシを引っ叩いてやりたい。
さらに立地が名古屋の外れの山の中で、親が若い頃は狸が闊歩していたような地域。
ワタシが住んでいたときもアパートの周りは森に囲まれていて、東北へ避暑しに行ったとき「あー、ウチの周りの匂いと同じだなあ(←土と木の香り)」と思ったものです。
当然コンクリートジャングルに比べると湿気がむんむんしているので、窓を開けて空気を入れ替えても流れ込んでくる空気が湿気まみれ、という状態でした。
そんな部屋で過ごしていたある年の梅雨どき、ずっと雨が続いて数週間カラッとした空気を部屋に入れられなかったら、カビが大発生しました…。
カビって徐々に発生するわけじゃなくて、あるときドワッと増えるんですね…。
前夜まで何の変哲もない普段通りの部屋だったのに、ある朝起きるとあらゆる布製品がカビに浸食されていたというのはちょっとしたホラーでした。
んで、湿気と角質というカビの御殿なバスマットが無事なハズがなく、シンプルなオフホワイトの無地のバスマットは一夜にしてまだらの水玉模様が中途半端についたとさ。
カビ事件のときに洗えないモノは全部捨ててしまいました。
バスマットは洗えたけど、ついでに処分。何年か使っていたモノだったし、薄々「バスマットって邪魔だなー」と思っていたからです。
小さな子どもじゃあるまいし、お風呂から出るときは身体も足の裏も拭いてから出ればいい。
なのに狭い洗面所に小さいバスマットを敷いて、バスマットから水滴がはみ出ないように恐る恐る身体を拭くのはヘンな話です。
そう思って試しにバスマットなし生活に突入したところ、何の問題もなく過ごせました。
何の問題もないどころか、床掃除をするときにバスマットをいちいちどかさなくていいとか、バスマットを洗って干す手間が省けたとか、いいこと尽くし。
そんなわけで、十数年間バスマットがない生活を送っています。
今なら洗濯乾燥機があるんだから干す手間はないんだけど、特に必要も感じないから使わないままです。バスマット的なモノが欲しいときはバスタオルで代用しています。
キッチンマットを使っていないのは、初めは「キッチンが狭いから」という理由でした。
玄関を開けるとすぐ小さなキッチン、という作りの部屋に住んでいて、そこにマットを置くとキッチンマットなんだか玄関マットなんだかよくわからん状態になりそうだったんですね。
それならなくていいかと。
マットくらい敷ける程度の広さのキッチンがある部屋に引っ越しても、やれ水が跳ねたやれキャベツの欠片が飛んだの度に床を拭いていたのでマットの必要性を特に感じず。
それよりも、汚れをマットに溜め込むのがイヤだったし、溜め込むのがイヤだからと言って毎日キッチンマットを洗うほどの余裕はなかったのです。
ラグも玄関マットも使っていません。
玄関マットが映えるほどの広さはないし、ラグは季節ごとにとっかえひっかえしたくてもシーズンオフのモノを収納する場所がない。
第一、やはり洗濯が面倒くさすぎる。
というわけで、年中変わり映えのしないフローリングの床で過ごしています。
メリハリもなければ季節感もなくて面白みがないといえばそうなんだけど、何も敷かれていないフローリングの床が見ていて一番落ち着くのです。
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