窓が少な過ぎる家は住みづらい?!

先日見に行ったオシャレリノベーション済みマンションはあっという間に売れたらしく、翌日にはネットから物件情報が消え去っていました。
参考:【中古マンション】もしかして買ったかもしれないマンションを内見!

それと前後して、新築戸建の内見も申し込んでいたのですが、ワタシが内見を予約していた前日に買い手が決まったということでお断りのメールが届きました。
不動産ってご縁ですよね〜…というのを実感する今日この頃です。

House

まあねー、こっちも絶対買わなきゃという切迫感がないから縁も引き寄せられないわよね。
なんてことを思いつつダラダラと検索をしていると、ふと気になる物件を見つけました。

いつもは近所のマンション探しがメインで、たまに通勤に無理がない程度にエリアを広げて、マンション・戸建、新築・中古を問わずに検索します。
そのときも駅からちょっと離れたエリアも含めて探していました。

見つけたのは、住宅街の中の新築一軒家。
新築の建売住宅ってほぼ100パーセントファミリー層向けで、3LDKとか4LDKとか駐車は2台並列可とか何なら車種によっては3台イケるぜとか、ワタシにはまったくハマらない家ばかりです。
ところがその家はご夫婦2人暮らし向きですよねっていうカンジのコンパクトさで、間取りもちょっと個性的。
これは住む人を選ぶだろうなあ…という物件だったのですが、そのターゲットにワタシはドンピシャで、早速内見を申し込んでしまったのでした。

申し込んでから地図やストリートビューで周辺環境を確認すると、古い住宅地といった風情です。
駅までの距離もちょっとあるし、ここで生活するなら車があった方が便利だろうなあというエリア。そういうことは内見を申し込む前に調べたまえ。
土地勘のない地域なので内見当日はちょっと早めに現地入りし、周辺を散策することにしました。

調べてみるとウチからは電車よりもバスが便利そうだったので、久しぶりにバス移動です。
途中までは散歩にもよく来て様子がわかっているゾーンだけど、途中からは見知らぬ街です。
この辺りに住みたいと思ったことはないなあ。なんかちょっと違うかなあ。
と思いつつ、まったく知らないバス停に降り立ち、バス通りから物件のある方向へ入ったのでした。

表通りから一本入ると静かな住宅地です。
ストリートビューの写真から察するに、古い住宅や小さな店や作業所ばかりかと想像していたら結構新しい家も建っていて、そこまで高齢化した街という雰囲気ではありませんでした。
途中、内見予定の家をチラ見すると、約束の時間までにはまだ30分あるのに駐車場には営業車らしきものが停まっている。内見時に待たされることが続いた後なので「こんなに前から準備してくれてるんだ…!」とそれだけでポイントアップしてしまいます。
しかしそこは素通りし、近所のスーパーまで行ってみました。

大きいスーパーが最近オープンしたようで、綺麗な店舗はお客さんで混雑していました。
客層は、小さい子を連れたパパママとそのジジババが多くて、活気があります。ウチの近所にも子育て世帯はいないことはないけど、子育て世帯が密集している様はあまり見かけないものですから新鮮でした。
肉も魚も野菜も品揃えがよくて、価格もまずまず。
この店が家から徒歩数分なら、全然問題なく生活できるんじゃない…!?

と、かなり印象が良くなって、スーパーを出てからも住宅が立ち並ぶ中、ご機嫌でフラフラしていました。
住民の目から見たら、今流行り? の強盗の下見に見えたかもしれません。

 

さて、時間になったので、件の物件まで戻ってみました。

駐車場に停まっていたのはやはり不動産屋の営業車だったようで、そこから降りてきた営業マンに「りんむさんですね」と名刺を渡され、本日はどうもどうもとご挨拶。
庭もないコンパクトな家なので、早速中に入ることになりました。
中に入ると暖かい。どうやら営業マンは早めに来て床暖房を入れてくれていたらしいです。

内装は、写真で見る限りでは「ちょっと安っぽいかな。もっとシンプルに仕上げればいいのに」と思っていたのですが、実物を見るとなかなか素敵でした。
見た目にうるさそうだなーと予想していたアクセントクロスや木目の天井板もそこまで気にならず、キッチンも高級感があって良さげです。
現地で説明を聞くと「えっ、そんな設備もついているの?!」といったカンジでもりもりスペックだったので何かと思ったら、どうも注文住宅を建てたはいいけど事情で住めなくなって泣く泣く売ることになったという経緯らしい。
はー、それで個性的な間取りかつもりもりスペックで、価格も高めなのか。と納得しました。

そう、この物件はワタシのご予算的にはちょっと厳しい価格でした。
あと一千万円安ければ即決するけどね。なんてカンジの価格帯。
ですが、あれこれ搭載されている設備を確認すると「うーん、妥当な価格というか、むしろ安い?」と思いました。
それもそのはず、売主はホントは今の価格からプラス一千万円で売り出したかったようです。そこまでお金をかけて建てたお気に入りの家に住めないなんて気の毒に…。

間取りとしては、まったく不満がないわけではないですが、まあ住める住める! という感想です。
不満というのは、もしワタシがイチから設計するなら浴室とランドリールームをもうちょっと狭くしてワークスペースをしっかり確保するかな、という程度。人様が建てた家で、しかも無難な家でもないのにこの程度のズレというのはかなり稀有ではないでしょうか。
営業マンもここが誰でも住めるタイプの家ではないというのは理解していて、それで売主さんの希望価格は無理、安くして売りましょうとなったと教えてくれました。
収納も充分過ぎるほど確保されていて「ここは消耗品のストック、ここはブリ男用品、…ここには何を入れたらいいんだ?」と、何でも扉の中にしまいこみたいワタシですら持て余しそうです。

周辺環境の印象が良かったこともあって「か、買います…!」と言いそうになりましたが、気になる点がありました。
それは、今どきの家にありがちな、窓がほとんどない家であること。

ワタシは「庭に面していない掃き出し窓の存在意義がわからん」と思っている人間ですし、長年のマンション住まいでトイレや浴室に窓がなくても平気なタイプです。昨今の個人宅に押し入る強盗のことを考えても、窓が少ない方が防犯的にもいい。
ですが、その家は「さすがにここまで窓が少ないと暗過ぎるんじゃないかな〜…」と思うほど窓がなかったです。
真っ昼間でも全室照明を点けないと暗いほど。ちゃんと採光の基準を満たしているのかなあ。

自分でこの土地に建てるとしたら、せっかく隣の家の庭が広くて綺麗にしてあるから借景が取れる窓を確保するのにな。
これではブリ男が外のカラスやハトを見てワクワクすることはできない…。
そんなわけで「買います!」と言えないまま外に出ると、外はこんなに明るかったのか! とちょっとビックリするほど明るく感じました。

寝に帰るだけの家ならともかく、今は家で仕事をする日もあるので、暗過ぎる家だと気が滅入りそうです。
窓からの眺望はそこまで気にしないけど「今日はいい天気だな」「雨がすごいな」と感じられる程度の窓は必要だな。というのを実感しました。
ワタシは気が滅入れば外出すればいいけど、ブリさんはそんなわけにもいかないですしね…。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

2 thoughts on “窓が少な過ぎる家は住みづらい?!”

  1. 私も窓が少ない家は苦手です。

    前住んでいた賃貸マンションが、キッチンに窓が無い間取りだったんですね。それが窮屈で、今の部屋をリノベする時にはベランダ近くにキッチンを持ってきて、掃き出し窓からの明かりを入れることにしました。
    というか狭い部屋をワンルーム+WICにしたんで、どこに居ても明かりは入るんですが。

    マンションって角部屋でも無い限りそんなに窓には恵まれないですけど、戸建てってその点はいいわねーっとか思ってたんですけど。
    窓の少ない要塞みたいなおうち、増えましたよね。

    まわりからの視線が気になるとか、家具の日焼けが気になるとか、防犯面を考慮して、とか。いろんな理由があってそういうおうちを好む方もいるとは思うんですけど…。やっぱり苦手です。息苦しくなっちゃう。
    自然光とか風とかを感じたいのですよ、私は。

    1. ひまわりサマ
      明るいキッチン、いいなあ。
      ワタシもキッチンは自然光で明るくなる間取りが好きです。
      独立型キッチンなら窓がないと耐えられない…。

      今時の家は換気や断熱がしっかりしてるから窓を開けて風を通すのにこだわらなくていいんでしょうけど、ぱーっと風を通すとやっぱりサッパリするんですよね。
      せっかく低層限定エリアなのにビルに囲まれたマンションみたいに暗いのは、ちょっと嫌だなあ…と思いました。
      防犯的には、人が入れなさそうなサイズの窓がちょっとだけ、ていうのは安心感あったんですけどね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です