時の流れを感じる瞬間。
それは、浄水器のカートリッジが届いたときです。
何を言っているのかというと、キッチンの蛇口一体型浄水器のカートリッジは3カ月おきに勝手に新品を送付してもらうように契約しているので、それが届くと「ああ、もう3カ月経ったのね」と思うのです。
んで、これまた忘れた頃に銀行口座からカートリッジ代が引き落とされていて「ああ、もうそんな時期」と驚くという。
定期的にブツを送って自動引落しで売上回収って、なかなか上手い商売ですよね。
一旦契約しちゃったら余程のことがない限り継続しちゃうもんなあ。
浄水器の契約をしたのは、マンションの入居手続きの諸々を済ませたときです。
参考:《引越まで約1カ月半》住宅ローンの契約、入居手続き、そして引越業者とさらにトラブル!
火災保険やら管理組合のほにゃららやら(←忘れた)ケーブルテレビやらに混じって浄水器の業者もいました。
旧居の浄水器はどうだったかというと、普通の蛇口と別に蛇口がついてました。んで、その下にゴツいカートリッジを仕込むという形態です。
そのときはカートリッジを定期便で送ってもらっていたわけではなく、カートリッジの使用期限である1年を過ぎると業者から「買いますか?」と電話がかかってきて「買います。送ってください」と依頼する。そうすると新しいカートリッジと請求書が送られてきました。
このひと手間がですね、まあまあ面倒くさいんですわ……。
旧居のカートリッジは小さいポット並みのデカさだったので交換は年に1回のことでしたが、新居のは蛇口に入る程度のサイズなので推奨交換頻度は1~3カ月に1回です。
年に1回なら電話して振り込んで古いのはメーカーに送ってって手間も「うーん、面倒」くらいで済みますが、3カ月に1回では「そんなことやってられっかー!」とブチ切れるに違いない。
それが容易に想像できたので、「上手い商売だな」と思いつつもさっさと契約しちゃいました。
3カ月って、あっという間ですね。
マンションの配管は新品だし、道路に埋まっている水道管もたまに工事を見かけるから交換やメンテナンスをしているだろうし(多分。ガス管工事と記憶がごっちゃになっているから確信は持てない)、そんな大騒ぎするほどの汚れはあるまいよ。
と思っていたら、3カ月も経つとフィルターが黒くなっていたのでちょっと引きました。
正直、浄水器の水かそうでないかなんて味の違いはサッパリわからん馬鹿舌だからどうでもいいのだけど、目に見えてフィルターが汚れていると「使った方がいいな…」と思います。
蛇口一体型浄水器になって、カートリッジの交換はすごくラクになりました。
旧居のタイプはシンクの下に潜り込んでごそごそしなきゃいけないし、交換時に水漏れする可能性もあるから抽斗内のモノを避難させたりタオルを用意したりしてってのが面倒で「次の週末にやろーっと」と後回しにしがちでした。
それが新居では蛇口の頭を外してポンポン入れ替えするだけなので超ラク。這いつくばってあれこれするのはやっぱり気持ち的にハードルがあります。
ま、蛇口の頭を外したついでに掃除するので、カートリッジ取替作業時間そのものは旧居も新居も大して変わりはないような気がします。
さて、蛇口一体型浄水器ですが。
実はワタシ、これがあまり好きではありません。
規格がバリバリに決まっているマンションじゃなくて注文住宅を建てるなら、旧居みたいに別口になっているタイプを選んでしまう気がする。
なぜかというと、お湯で皿洗いした後に米を研ごうとすると、うっかりしてると水温が高い水を米に浸してしまうからです。
あ、今「うっかりしなきゃいいのに」って思いましたね。ええ、ワタシもそう思いますよ。でも、うっかりまみれで生きている人間なので、回避できないうっかりも多いのです。
なので旧居では「浄水器が別口でホントによかったなー」としみじみしながら米を研いでいて、新居のスペックをチェックしたときには「えーマジ勘弁」と思ったものです。
しかし、使い始めてみると蛇口一体型も悪くないですね。
お茶を飲むとき、お湯の浄水が出るのは便利。
……すいませんね、原始的な喜びで。
今までお湯の浄水が出る家で暮らしたことなかったから、考えもしなかったのです。