【ヘルシンキ】アアルトのスタジオでは憧れの椅子に座り放題!

ヘルシンキに行くからにはどうしても行きたかったのが、アアルトの自邸とスタジオです。
自邸とスタジオを見学するにはガイドツアーに参加する必要があるので、これだけは日本で予約して臨みました。

まずはアアルトのスタジオから。

アアルト・スタジオ

入口はシンプルというか、素っ気ないですね。
庭に回ると印象がだいぶ異なります。

アアルト・スタジオ

階段状の庭と緩いカーブの建物が、まるで円形劇場のようではありませんか。

ま、印象の大半は空の色のせいですね。入館前は曇天・見学中に土砂降り・出てみたらカラッと青空と、アジアのような天気だったのです。

まず初めに通されたのが、1階の食堂です。

アアルト・スタジオ

テーブルも! 椅子も! 照明も! すべてがアルテックです。
ガイドさんの説明を聴きながらも、周りのアルテック製品に目を奪われっぱなし。この空間、現在も職員がランチを摂るのに使っているというから驚きです。ワタシもここで働きたい。

食堂でスタジオの歴史や概要などの説明を受けた後は、2階へ移動。のちほどゆっくり観覧できる自由時間があるので、撮影したい気持ちをぐっと抑えて移動します。

アアルト・スタジオ

おお、フロアライトもアルテック…! いいねいいね!

 

2階では、まず仕事場に通されて説明がありました。

開放的な仕事場!

アアルト・スタジオ

何がスゴいって、この時間帯はちょうど土砂降りになっていて、空はだいぶ暗かったのです。それなのにこの明るさが確保できているという。
数十分後に雨が上がってからもう一度仕事場に戻ってみると、こんなカンジでした。

アアルト・スタジオ

今度は製図などの作業に邪魔になりそうな余分な光が入っていません。
図らずも晴天と雨天の仕事場を比較できて、なんと完璧な採光なんだろう! と感動しました。

仕事場も現役で使用中のエリアがあり、そこは立ち入り禁止です。それ以外は展示物は触っちゃダメだけど椅子は座ってOK。

アアルト・スタジオ

いいですねー。アルテックの椅子で仕事できたら捗ると思うわあ。ああ、ここで働きたい。

説明をしてくれるガイドさん。
ガイドブックに載っていないような建物のディテールについて説明してもらえます。

アアルト・スタジオ

窓の外に緑が溢れていて、いい雰囲気ですね。ここで仕事できたら捗ると思うわあ。ああ、ここで(略)。

黒い壁にブラケットライトとポスター。

アアルト・スタジオ

黒の壁って締まっていいですね。照明やアートが映えて、いい雰囲気。

ビルベリーがそこかしこに。これは仕事場からスタジオに向かう廊下の照明です。

アアルト・スタジオ

ビルベリーって何というか、「ひと昔前のモダン」感が強くてあまり好きではなかったのですが、ここでは空間にマッチしているせいかすごくキュートに見えました。

この廊下の向こうには。

来ましたよ、スタジオです!

アアルト・スタジオ

アアルト・スタジオ

先ほどの階段状の庭に面した大きな窓から、この空間にはふんだんに光が入るようになっています。
アルテックの椅子や照明の数々が緑たっぷりの光に照らされて、アアルトファンにはたまらない空間になっています。そしてここの椅子はどれも座っていいんですよ…!

高いし部屋は狭いしで絶対買えないパイミオチェア

アアルト・スタジオ

スツール60はヘルシンキで一脚買い足そうと思っていたのに、どの色がいいか迷い過ぎて買えませんでした。スタジオで使い込んだ様子をじっくり観察すると、おいそれとは決められなかったんですよ。

アアルト・スタジオ

キュンときたカラーリングのひとつが、このブラック・グレー・ホワイト。
ホワイトはウチに既にあるから取っつきやすそうなんですよね。グレーもブリ男と同じ色だし。ただ、ブラックが…ウチにはちょっと強過ぎるんだよね…。
先ほどの黒い壁といい、ゼブラの黒といい、黒を入れるとインテリアがパキッと決まるというのはよーくわかったのですが、ホワイトとベージュでのっぺり仕上げたワタシの部屋にどう取り入れていいのか見当もつきません。それこそスツール60くらいがいいのかもしれませんが。

あとは、アルテックの店頭に展示されていたホワイトとグレーやオリーブの組み合わせもすごく可愛かったのですよ。フィンランド独立100周年モデルのタイプ。

うわー、買おうかなあどうしようかなあと迷って、ホワイトの色合いがテーブルとは異なるから組み合わせる自信がなく、結局買えずじまいでした。

曲木の製作過程について説明してくれるガイドさん。

アアルト・スタジオ

そうそう、この細工と質感に感動して、自宅のテーブルをアルテックに決めたんですよね。
参考:[模様替え]テーブルの買い替え、すごく悩む[和か北欧か]

アアルト・スタジオ

買う前は「アルテックってほっこりし過ぎてダサくないか」なんて悩んだものですが、実物を見てスッキリさに惚れ込み購入に至ったのでした。
こうしてアルテックのお膝元で改めて見ても素敵に感じて、いい買い物をしたなあとホクホクしています。

 

さて、2階を一通り回って椅子に座りまくったら、撮影を逃していた1階に戻ります。

食堂やキッチンをじっくり観察したいですからね。

食堂とキッチンの間にある食器棚。

アアルト・スタジオ

現役で使用中なので、扉を開けると調理用品や食材がぎっしり詰まっています。
食器はさすがのイッタラです。

アアルト・スタジオ

黒・白・黄と揃えてスッキリとしていますね。これを見るといろいろ食器を持っていても雑然とするというのがよくわかります。と言いながらこの旅では食器をあれこれ買い足したんですがね。HAHAHA!
こうやって見ると、イエローの皿はやっぱりいいですよねえ。どうして現行のティーマにはないのか。
参考:アラビア・カラーズを追加して、食器棚の中を整理整頓

使い込んであるテーブルと椅子、カッコいいですね。
ウチのテーブルもあと20年したらこんな味わいが出るのかしら。楽しみです。

アアルト・スタジオ

ここでも黒が効いています。そしてタイルが赤系と、大胆な配色。こういうのってなかなかチャレンジできないから、すごく参考になります。

 

いやはや、アアルトのスタジオは素晴らしい空間でした!
この場所にアルテック製品を使ってみて「やっぱ素敵だわあ」とどっぷりファンになってから来れて、本当によかったです。

アアルト・スタジオ

この後、アアルト自邸にも行きました。
長くなりましたので続きは次の記事にて。

アアルト自邸・スタジオへの行き方などについては、旅行メディア「itta」にて詳しく掲載しています。こちらもぜひご覧ください。
【フィンランド】デザインの巨匠アアルトの自邸・スタジオへの行き方完全ガイド!

【フィンランド】首都ヘルシンキの見所スポット10選!

【フィンランド】ヘルシンキで名物・シナモンロールを食べ比べ!

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

4 thoughts on “【ヘルシンキ】アアルトのスタジオでは憧れの椅子に座り放題!”

  1. おはよう!

    北欧は、白夜?日差しが柔らかいですねー!どうなんでしょう?
    日本は、最近ほぼ亜熱帯なので窓辺にデスクは、ちょっと…暑いし眩しいし(≧m≦)ぷっ! 天窓…あれもね…開閉可能でカーテン付き出ないと、レーザービームの日差しでフローリング日焼けしました!営業マンの言う通り北か東に設置すれば良かった…

    しかしIKEA…それしか知らんのか?(≧m≦)ぷっ!
    あそこに行って思うのですが、そこに黒の壁?とか、そこにゼブラ柄?とか、あのセンスは、脱帽…真似出来そうですが、怖い…怖すぎる〜!
    でも、白木にグリーンの使い方、アクセントにビビットなカラー…素敵です

    1. まだむサマ
      さすが、日が長かったですよ~。
      アカデミア書店に行ったのも夕方でしたが天窓はあの明るさでしたもん。
      完全に暗くなるのが23時過ぎとかなんとか。当然寝てしまって確認できませんでした笑

      レーザービームの日差しでフローリング焼け!
      笑い事じゃないけど笑っちゃいました~。天窓は日照の足らないところに上手に使わないと大惨事になりますね。

      IKEAのカラーリングもなかなか真似できないですよね~。
      見る度に可愛いとは思うのですが、壁をダークブルーにするとかソファを赤紫にするとか、絶対自宅では勇気出ないです。
      北欧でもモノトーンインテリアのストリームはありますが、やっぱり大胆な色遣いに目が奪われますよね。

  2. 北欧は日光の取り入れかたもですけど、灯りの使い方が上手ですよね
    窓の外の緑、私も羨ましいです

    曲木の製作過程、私も聞きたい!

    1. ひまわりサマ
      窓の外の緑は、マンションだと真似が難しいですもんね~…。
      敷地に植栽がたっぷりの低層階か、広大な公園を見下ろす高層階か…。隣のマンションを眺めるウチの窓が憎らしいです。

      曲木加工の説明、面白かったですよ。
      あとはスタジオの各所の建材とか、ヘルシンキ市内のアアルトの建築物とか、本を読んで知っていることでも実物を目の前にすると感激もひとしおですね。

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