なぜか今頃人間の食べ物に興味津々な猫

ブリ男が我が家へ来て、早や6年。


参考:《祝6歳》ブリ男、成猫期もラストスパートです!

仔猫時代の可愛らしさも格別でしたが、大人の猫とのまったりとした生活もいいものです。
仔猫は鉄砲玉みたいで、次に何をやらかすかヒヤヒヤする部分もありましたからね…。
それに比べれば、今はお互いの生活ペースや習慣を理解し合っているし、こっちの言うことも多少は聞いてくれるので、ラクです。

が、なぜか最近になってブリ男が急にワタシの食べ物に関心を持つようになりました。

仔猫のときは、自分のゴハンに大して興味のない少食ボーイのくせに、デカい生き物が食べているモノは「何それ何それ」と覗きたがるという、困ったちゃんでした。
ホントにおチビちゃんだったときはテーブルに乗れないので足元をちょろちょろするだけだったのが、あっという間にテーブルにひらりと飛び乗れるようになり、その勢いで人間の皿に顔を突っ込もうとする。
その度にブリ男をどかし、ときにはシャーッと威嚇したり「これはお母さんの食べ物なの!」と怒ってみたりと、食事の度に大騒ぎしていました。
ブリ男も小さい頭で色々考えたようで、デカい生き物はブリさんのトイレの片づけを最優先でやると理解してからは、ワタシの食事開始と同時にウンチをしたものです。んで、トイレ掃除の隙に皿を探索しようという魂胆…。
しかし当時はブリ男の縄張りはリビングのみだったので、ブリ男のトイレの気配と同時に皿をクローゼット部屋に避難させていました。ウンチを終えて意気揚々とテーブルに乗ると何もなく、あれーという顔をするブリさん。
そしてトイレ掃除の後に、伸びきったうどんを食べるワタシ。
「デカい生き物が俺の思い通りにさせない!」とプンプンして走り回るブリ男。

と、落ち着かない食事風景が続いたものですから「自宅でまったりゴハンを食べる日々よ、さらば…」と、ちょっとげんなりしたものでした。

その後、ピーマンの焼きびたしや唐揚げをパンチされたこともありましたが、ブリさんが大きくなるにつれてデカい生き物の食べ物への関心は薄れていきました。

ワタシが何か食べていると一応覗きには来て、ときにはパスタなんかを見て「…それ、楽しい紐?」みたいなカンジで手を出そうとしたときもあったけど、大抵はちらっと見た後は無関心。テーブルの隅で洗顔した後は伸びて寝たり、皿の前に戻ってグリニーズを寄越せと目で圧をかけてきたりしています。

この「グリニーズ寄越せ」の圧もなかなかなもので落ち着かないけれど、全力で頭をぐいぐいと皿に突っ込もうとするのを阻止しながら食事していた頃に比べれば可愛いものです。
無言でじーっと見てくるブリさんに「お母さんまだゴハン中だから、もうちょっと待ってね~」とか言いつつ、普通に食べられる。
自宅でのんびりゴハンは終わった…と思った頃が懐かしいな。と思う余裕すらありました。

 

ところが。

最近のブリ男、デカい生き物の食べ物観察熱が再燃しています。

といっても対象は限られていて、バターたっぷりの焼き菓子系。サラダや蕎麦にはまったく無関心なのに、クッキー缶をパカンと開けただけで飛んできます。バターそのものを出そうものなら大興奮。
動物性たんぱく質ラブなのは、いかにも肉食動物らしいですね。

焼き菓子系が気になるのは今に始まったことではなく、一度バウムクーヘンを舐められるという事件がありました。
ワタシがバウムクーヘンを食べている最中に宅配便が届き、その頃にはブリさんはデカい生き物の食べ物にすっかり関心をなくしていたので「まあいいか」と放置して荷物を受け取り、部屋に戻るとバウムクーヘンから顔を上げたブリさんと目が合ったという次第。
しかしそのときは「こらこら」と言えば逃げていったけど、最近は「ダメ」といってもぐいぐい頭を突っ込んでくるので困っちゃう。
納豆ご飯だのカレーライスだのには相変わらず関心がないから、自宅で焼き菓子を食べなければ済む話なんですけどね。焼き菓子、好きなんでね…。

それと同時に、なぜか調理中のキッチンに突撃したい素振りを見せるようになって、これまた困っています。

仔猫のときは、それはもう熱烈にキッチンを見たがり、ワタシの身体によじ登っていました。
参考:[猫の躾]キッチン登攀ブーム再来と肩乗り猫

刃物や熱を扱っているところに飛び込んでこられたらかなわん。と、キッチンを我が領土としようとするブリ男とは壮絶なバトルを繰り広げたものですが、そのうち「調理中以外はキッチン乗り放題」「調理中は、シンクの向こうから観察するだけならOK」と折り合いがついて、平和な世界が戻ってきました。
以来、キッチンの隅っこにちょこんと丸まったブリ男に観察されながら調理するのが習慣になっています。熱心に観察しているので、アイツは焼き飯くらいなら作れると思う。

ところが、焼き菓子ラブな態度を取るようになった頃から、まな板や包丁を用意しているところへ当然のような顔をしてのっしのっしとやってくるようになりました。
「シャーッ!」と威嚇してベッドの上に放り投げる、という仔猫のときによくやっていた叱り方をすると遠巻きに観察するスタイルに戻るのでダメなことだと理解しているようだけど、あわよくば俺も参加するぜ…的な危ないオーラを発しています。

6歳ともなるとすっかり落ち着いたものだと油断していました。まさかまだ野望をメラメラと燃やすとは。
頻繁に「キッチンに乗っちゃダメでしょー!」とベッドに放り投げていた頃と違って、体重も筋力も増加したブリ男さん。
ガチで戦ったらお母さん負けるかもしれんわ…とハラハラしながら、キッチンの隅にちょこんと座るブリ男を見ています。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

2 thoughts on “なぜか今頃人間の食べ物に興味津々な猫”

  1. おはようございます。

    最初、ニャンコをお迎えするに当たって心配なのが、食卓テーブルでした。
    食事時間がバラバラなので、ついついテーブルに並べて、昔ながらのネットで覆うと言う……これが出来なくなるのか……不便やなぁと思ったけど、全く人間の食事には興味持たずです。
    猫=魚と言う、イメージで魚焼くとニャンコが来る……全く無いですね。

    昔、ワンコを飼ってた時、人間の食事大好き、肉を焼こう物なら、ヨダレだらだらと。1度も与えた事無かったんですけどね。
    良くも飽きもせず、同じカリカリ、ウェットばかり食べるものだと感心します。

    でも、1度もケーキの透明フィルムに付いてる生クリームの匂いを嗅いだ時、鼻に付いたの舐めて味をしめたようです
    生クリーム、バター系は美味しい物とインプット。
    間違いなくソワソワして寄って来ますね。
    チーズ、ヨーグルトは酸味?があるのか興味無しですね。

    1. まだむサマ
      にゃんこはテーブルにひょいひょい乗るから心配になりますよね~…。
      ブリ男も最初はあのネットくらいパンチして放り投げそうな勢いでしたが、今はバターや生クリーム系でなければ無関心なので、そのまま置いておいても大丈夫そうです。皿に毛は入りますが…。
      ケーキのフィルムのクリーム、あれはブリ男に覚えさせたら二度と自宅でケーキが食べられなくなりそうです笑

      ブリさんの場合は、牛肉にはご執心で、ワタシがたまに細切れを買ってきてパックを開けるとすっ飛んできます!
      魚は焼いていても特に何も言わないし、豚肉も鶏肉も反応しないけど、牛だけは「それ、俺のもあるよね!?」とそわそわする。
      自然界じゃ絶対牛なんて狩れないのに、不思議です。

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