ミニマムなワードローブのメリット・デメリット

10代~30代前半のファッション狂乱時代を経て、40代目前の今はすっかり落ち着いたワードローブになりました。

クローゼット内

「私服を制服化!」「持っている服は2着だけ!」という強者に比べたら、ワタシのワードローブはミニマムとはとても言えません。が、私服勤務で趣味用のウェア(登山用とか)もある割には服の数は多くないと思います。
何より10年前のクローゼットと比べると、服の量は約1/3になっています。これだけ減らすと、自分比ではかなりミニマムワードローブ化した実感あり。

そこで、ワードローブをミニマムにして感じたメリット・デメリットを紹介します。

メリット

  • 時間が浮く
  • 部屋のスペースが空く
  • 余計なお金を使わない
  • むやみと惑わされない

デメリット

  • 情報収集の手間はそんなに減るわけではない
  • 油断すると着た切り雀になる
  • チャレンジ精神がなくなる
  • 思いもかけないときめきは減る

ではまずメリットから解説します。

【メリット】時間が浮く

これが最大にして最高のメリットだと思います。

とにかく毎晩の「明日は何を着て出掛けよう」という悩みから解放されました。
なぜなら悩むほど服を持っていないからです! 
数枚ある服の中からその日の天候やスケジュールに合わせてちょちょいと選ぶだけ。選ぶというか、もうその服を着ざるを得ないという状態。超ラクチンです。

それに、服の管理に費やす時間も減りました。
アイロンをかけるにも毛玉を取るにも、作業時間は服の数に比例して増えますからね。
服の手入れが楽しくて仕方ない人にはメリットになりませんが、ワタシみたいなズボラ人間は極限まで家事を減らしたいのです。
参考:[シンプルな暮らしのルール50]家事動線の簡素化

【メリット】部屋のスペースが空く

昔は膨大な服を収納できるようにとクローゼットの大きい部屋を借りて住んでいました。
ワードローブがコンパクトだと狭い部屋でも住めます。住める場所の選択肢が多いというのは、すごく身軽になったカンジがします。

とか言いながらマンションを買って暮らしているんですけどね!
参考:【賃貸vs購入】マンションを買う前に【得? 損?】

同じ部屋に住み続けていても、服の数は多いより少ない方がラクチンです。
ぎゅうぎゅう詰めのクローゼットよりは、スカスカのクローゼットの方が風通しも良くて皺にもならないとメリットが多い。
クローゼットの空きスペースは、新しいドレスを入れるもよし、新しい趣味の道具を入れるもよし、と妄想が捗ります。
空いたスペースはムダな空間ではありません。新たな可能性を詰めておく場所なのです。

【メリット】余計なお金を使わない

これは「余計な」お金がかからないというだけで、ワードローブがミニマム化したからといってお金がかからないということではないです。

ワタシは服の数を減らした分、コートや靴の単価が上がってしまい、結局被服費は劇的に減ったというわけではありません。
それでも家計簿を見直してみるとだいぶ減っています。安い服をバカスカ買っていたんだから服の量が増えるわけだよ。単純に服の量を減らしたい人は、被服費はそのままで高い服を買うようにするといいかもしれませんね。

服は、一気に買うと一気に傷んで(あるいは一気に時代遅れになって)一気に買い替えなきゃいけないので、コンスタントに買うようにしています。今年は白のパンツを買い替え、来年は黒のパンツを買い替え、というカンジ。
こうやって何となく計画を立てておくと、買った後に「あ~~、買っちゃったなー!」という気分がないので余計なお金を使った感覚自体がありません。

【メリット】むやみと惑わされない

これもかなり大きなメリットです。

日々の「明日何を着るか」という心配、取れたボタンを縫わなきゃというプレッシャー、流行アイテムを買おうかどうしようかという煩悶、着る物がない! という焦燥、こういったものから解放されました。

特にやみくもに流行りを追い求める気持ちをなくせたのは大きいです。
どんなに流行っていても、手持ちのアイテムを活用できなければ買っても仕方がないもんねーと見送ることの方が多い。

もっとも、これは服を減らした効果というより、歳を取って似合う服が減ったという理由の方が大きいです………。

もちろん服が減るといいことばかりでもありません。

【デメリット】情報収集の手間はそんなに減るわけではない

ミニマムワードローブ化したからといって、最先端のオシャレ事情を知らなくていいというわけでもありません。
むしろ昔よりシビアに情報収集をするようになった気がします。

多数の服の中に1枚だけoutな服が混じってる場合、たまーに「あらっ、りんむさんったら今日はちょっと古めなカンジね」となるだけで済みますが、5枚しかないトップスのうち2枚がoutだとしょっちゅう古めな人になってしまいます。
それを避けるためにファッションチェックは怠れない。

しかし元々ファッションチェックが好きなので、さほど苦痛でもないです。若い頃と違ってネットという武器もありますしね。
参考:ミニマムワードローブのための買い物ルール

【デメリット】油断すると着た切り雀になる

一応、毎日同じ格好で出社しなくてもいいように、各シーズンのオフィスに着ていける服はトップスボトムスそれぞれ5枚ずつ程度は持っています。
しかし、ボーッとしていると毎週毎週同じコーディネートでローテーションしてしまう。
曜日で服を決めるというのもある意味潔くていいかもしれませんが、まだそこまでは思い切れないのです。

【デメリット】チャレンジ精神がなくなる

タンスの肥やしを活用するために、今までとは毛色の違うアイテムを買ってみよう!
…などということは一切考えなくなりました。
手持ちの少ない服を最大限に活用するためには、汎用性の高い、シンプルで好感度の高いアイテムを買い足すのが一番手っ取り早いんだもの。

そんな考えをこじらせて、服を買うときには「新しい自分を発見する」という要素をほとんど考慮しなくなってしまいました。

しかし、これは過去に散々いろんなジャンルの服を着倒して、星の数ほども失敗し倒したからこそ「今さらチャレンジしなくてもいいや」と割り切っている部分もあります。有体に言えば、あれこれ着ることに飽きたんですね。

次のワタシのチャレンジは、いかに小奇麗なババアや可愛いばーちゃんになるかということです。

【デメリット】思いもかけないときめきは減る

手持ちの服がたくさんあると、突拍子もないアイテムを衝動買いしても何とかコーディネートができるものです。
でも、ミニマムなワードローブだと逆立ちしても合わせようがない服も多々ある。

無駄な買い物をしないように、服を買いに出るときは手持ちの服を見回して「今日は白のTシャツを買う」と明確に目的を決めてしまいます。そしてワタシの買い物レーダーの照準はすべてそれに合わせてしまう。

なので、「全然予定していなかったのに可愛かったから買っちゃったのー☆」的な出会いはほとんどなくなりました。
お財布には優しいですが、気分的には盛り上がりに欠けます。歳を取るとは淋しいものだ。

孤独

個人的には、多少のムダ金を使ってでも若いうちにはいろんな服を着るべきだと考えています。
着飾りたい欲がmaxのうちにあれこれ挑戦して、盛大に失敗しておいた方がいい。
若いコの失敗は周りも温かく見守れますし、ピチピチの肌でリカバリーもできます。でもババアになってからの失敗は痛過ぎる。

たくさんの失敗を経験しておけば、ババアになる前に自分の個性や魅力や嗜好を理解できます。
その後なら自然とミニマムなワードローブになるんじゃないでしょうか。

というわけで、若いコが無理にミニマムなワードローブにチャレンジすることはないと思います。
若いうちにセンスを磨かないまま歳を取って小金を持つと、おかしなセンスで散財する人も多いです。
投資だと思って若いうちにオシャレをするのだ!

オトナのミニマムなワードローブ例はこちらでチェック!
参考:40代オトナ女子のワードローブはこれだ!【初夏~夏編】

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

2 thoughts on “ミニマムなワードローブのメリット・デメリット”

  1. こんにちは。
    「しょっちゅう古めの人」と「おかしなセンスで散財する人」というフレーズが思いっきりツボにはまりました。私のことですわ~。
    ネットか雑誌の記事で、オバマ大統領は黒か紺のスーツしか着ない、服を選ぶよりもっと大切な決断をしなきゃいけないからだ、みたいなことが書いてあるのをちょうど最近読んだところでした。
    少ないけど上質な服で、余計なことに惑わされず時間を有効に使う、まさに理想です。
    でも、頭じゃわかっているけれど、安っぽくて似合わない服やら、どう考えても年相応じゃないものをつい買いためて、着る服がないわー、とか悩んで無駄に時間を過ごしている自分からなかなか抜け出せないのです…。

    1. いちひめサマ
      コメントありがとうございます。

      男性の場合は黒か紺のスーツを着とけばどんなシーンでも応対できるから羨ましいですよねえ。

      服を減らすと意外と「着るものがないわー」という悩みがなくなりますよ!

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