休日の朝(というか昼)、パンケーキでも焼こうかしら、と優雅なことを思い立ちました。
といってもホットケーキミックスを使います。
粉に牛乳と卵を加えて、バーミックスでぶんぶん掻き回すだけで焼く準備が終わるなんて素晴らしい。
と、滑らかになった生地からバーミックスを引き上げて異変に気づきました。
刃が外れとるやないか…。
そういえば、前回ホットケーキミックスを掻き混ぜたときも刃が外れたかも。
んで、いい匂いのする生地から刃を救出すべく探したっけ…。
ワタシが使っているバーミックスは、前のマンションを買ったときに友人が共同で引越祝いとして買ってくれたものです。
もう16年くらい経つ代物なのでアタッチメントの緩みくらいは出ますね。
さすがにモーターは壊れる気配は全然ないけど、部品はそういかないようです。
そう思ってよくよく見ると、プラスチック製のスタンドやグラインダーが変色してかなりくたびれています。
昔、毎朝キウイやヨーグルトでジュースを作っていた時期は、バーミックスはスタンドに立ててキッチンに置きっぱなしでした。
今出しっぱなしの姿を想像すると、スタンドの古ぼけ具合でテンション下がりそうです。
バーミックスは「結婚して子どもを産んでも離乳食作りに大活躍だね!」というコンセプトで贈ってもらったのですが、出産どころか結婚もしないまま16年…。
あの頃産んで離乳食を作りまくっていたら、その子はもう義務教育を終えるお年頃…。
その頃の道具なら古ぼけるのは当然…。
と、時の流れに呆然としました。
アタッチメントの緩みはペンチで締めれば解決します。
が、ウチにはペンチがない。
十数年に一度あるかどうかという事態のためにペンチを買うのも癪だな、販売店に持ち込んで調整してもらうか、あるいはいっそアタッチメントを買い替えるか。
なんてことを考えながら、時の流れで頭が半ば呆然としていたものですから「ハンドブレンダー」という曖昧なキーワードで検索をかけてしまったんですね。
そしたら凄まじい量のハンドブレンダーが出てきて驚きました。
16年前はハンドブレンダーといえばバーミックスというカンジで、ほかのメーカーの似たようなブツは二番煎じというイメージでした。
が、16年も経つとスリムでハイパワーなモノがどんどんと現れているようで、ついいろんなメーカーのハンドブレンダーを見てしまったのでした。
そんなことをしていたら、「バーミックスにこだわらず買い替えてもいいのかなあ」なんて邪な考えが頭をもたげてきたわけですね。
ということを友人に話して「どこのメーカーのハンドブレンダーを使ってる?」と訊くと、ブラウンとのこと。
あー、ブラウン。
最初は「シェーバー屋さんがなぜ調理家電に手を出した」と思ったものだけど。
なんだかんだと息の長い商品になって、シェアも高いみたいですね。
んでいろいろ使い勝手を訊いていたら、ブラウンのハンドブレンダーはモーター部分の本体とブレンダーシャフトが外れるというではないですか。
えっ、マジで!?
バーミックスの何が不便って、モーターとシャフトが一体だから洗うときに気を遣うんですよね。
説明書では「ジャグに洗剤と水を入れて、その中でブーンと回せばキレイになります☆」とかあるけれど、細かい破片だの粘り気のある生地だのスッキリしないときもあって、結局ブラシやスポンジでこすることになります。
結構重量のあるモーター部分を持ちながら、しかもそこが濡れないようにと洗うのは、握力のないババアには面倒くさいのです。
それが重い本体部分とシャフトを分離できるとなるとかなり快適じゃないですか!
と、一気にハンドブレンダー買い替えに気持ちが傾いたのです。
ハンドブレンダー、どのメーカーを買う?
さて、買い替えも視野にハンドブレンダーを探してみると、メーカーが多くて最初は怯みました。
が、パワーの大きなモノで選んでいくとそこまで種類はありません。
ブルーノやビタントニオのスリムで見た目が可愛いヤツは消費電力150~200W。
バーミックスやブラウン、ティファールなどは300~400Wです。
固い物を砕きまくる予定はないので過剰にハイパワーである必要はないけれど、重いブレンダーを操作する時間は短い方がいいってことでやっぱりパワーがあった方がいい。
ハンドブレンダーを出しっぱなしにするつもりもないので、見た目の可愛さよりは力強く回ってくれる能力を優先したいです。
友人が「いいよー」と言っていたこともあって、ブラウンにしようと決めました。
ブラウンのハンドブレンダーは種類が多過ぎる…!
メーカーを決めるまでより、ブラウンのどれを買うかを決めるまでに時間がかかりました…。
何しろブラウンのハンドブレンダーは、シリーズの番号で言うと1・3・5・7・9と種類が豊富。
それにどのアタッチメントをつけるかで選択肢が何倍にも膨れ上がります。
ブラウン ハンドブレンダー
まずは本体選び。
ハイパワーなモノが欲しいってことで、5・7・9辺りから選ぶことにしました。
5は、なんかちょっとクセがありますね。
野菜ヌードルが作れるとか、ワタシは絶対使わないわ…と思うけど、ハマる人にはハマるんだろうな。
5でもパワー的には充分かと思いますが、スピードをダイヤルではなく握る力で調整する方がラクだろうと考え7か9から選ぶことに。
んで選んだのは7です。
なぜかというと、9よりちょっとだけ軽いんです。
7も400Wあるのでまあいいか…とパワーじゃなくて重さが決め手になりました。
パワーと重さのバランスで7が気に入ったという次第です。
ブラウンのマルチクイックなら1でも消費電力300Wですから、どれでもいいとは思うんですけどね。
でもせっかくなら世界初というアクティブブレードテクノロジー(シャフトが上下に動く)を使ってみたいのです。
それより悩んだのが、アタッチメントをどうするかということです。
7につけられるのは、泡立て器や、野菜をみじん切りにしたり大根をおろしたりできるMCチョッパー、それに野菜をスライスしたり生地をこねたりするフードプロセッサーです。
まず、この泡立て器に軽く失望するワタシ。
この手のタイプは嵩張るし洗いにくいし歪むし、あまり好きじゃないんですよね…。
ブラウンの泡立て器は金属部分は食洗機OKだから洗いにくさは気にすることないかもしれないけど、嵩張るのはどうしようもないです。
その点、バーミックスは優秀でした。小さなアタッチメントで泡立てできたもの。
これだと生クリームのパックにバーミックスを突っ込んでガーガーできるからラクなんですよ。
と、バーミックスの魅力を再発見。
泡立て器は、そりゃまああれば嬉しいけど、お菓子作りをするわけじゃないからなあ。
少量の卵を泡立てるくらいなら手動でもなんとかなるし、泡立て器はなくてもいいかな…なんて考えました。
もうひとつ迷ったのが、MCチョッパーです。
一時期バーミックスとは別にフードプロセッサーを買っちゃおうかと思ったくらいなので、刻んでくれる道具はちょっと欲しいんですよね。
でもねえ。
今は「友人を呼んで餃子パーティー☆」とかやらなくなっちゃったし、大量にみじん切りすることってあまりないんですよね。
ひとり暮らしだと玉ねぎを3玉も4玉もみじん切りにする必要ってまずなくて、1玉くらいなら「チョッパーを片づける手間を考えたら手で刻んだ方がいい」と思ってしまいます。
ただ、MCチョッパーがあれば大根おろしがハンドブレンダーでできるってのは惹かれました。
大根を1本買っても煮物やサラダにせず、1本丸々おろして食べてしまうほどの大根おろし好きなので(1本分一気に食べるわけじゃないですよ)、機械でガーガーできるのは魅力的です。
バーミックスはチョッパーがなくてもアタッチメントを替えれば大根おろしができるのに、粘り気のある山芋とかだってOKなのに、とまたしてもバーミックスの魅力再発見です。
とはいえ、バーミックスは替え刃が豊富なだけに、何にどの刃を使えばいいのか慣れるまで時間がかかりました。
多分いまだに間違った使い方をしているときもあると思います。
というか、ワタシのヤツは使っている最中に刃が外れるくらいだから刃の意味なし。
悩み過ぎて、家電量販店のハンドミキサー売場へ実物を見に行きました。
まず、泡立て器は「えー、これか」と思うちゃちさです。
これならクイジナートの方が良さそうですね。
もうひとつ悩んだMCチョッパーは、……まあ大きいですね。
いや、4人家族だとこれでは足りないと思う程度のサイズなんだけど、ひとり暮らしだと頻繁に使いたくなるサイズではない。
いくら蓋以外は食洗機に入れられるといってもほかの鍋皿の都合で手洗いするときもあるだろうし、なんかいろいろ面倒くさくなって「……別にいいかな」という気分になりました。まな板&包丁って最強です。
最終的には、アタッチメントは別売りのモノを後から買えるということで「混ぜる」「潰す」しかできない本体のみ購入することにしました。
別売りだとすンごい割高になりますが、「これ、頻繁には使わないよねー…」と思いながら嵩張るモノを買うより、毎日でも使いたいっていう風に状況が変わったときに買い足した方が健全だと考えたのです。
そのうち、お菓子作りにハマッて泡立てまくるとか、カレーにハマってスパイスを挽きまくるとか、餃子専門店を開くとか、そうなったらそのときに買います(そしてそんな日はきっと来ない)。
というわけでウチにやってきたのはMQ7000X。
バーミックスの価格の数分の一か…。
と安さに呆然としましたが、「砕く」「刻む」「おろす」という機能を諦めて「混ぜる」「潰す」だけに絞ったから、妥当といえば妥当かもしれません。
大きなチョッパーがなくてもいろいろできたバーミックスはやっぱり優秀だったなあ。と、買い替えた後でもバーミックスに未練がないと言えばウソになります。
でも多機能よりも手入れのラクさを取ってしまうようになったとは、つくづくワタシも老いました。
ブラウン マルチクイック7 MQ7000Xの使い心地、レビュー!
箱の中身はこれだけ。シンプルですね。
使い方に悩むこともありません。
カチッとはめてガーガー回すだけ。
と、使用前に洗う段になってちょっと悩みました。
付属のジャグは食洗機に入れられます。
モーター部分の本体は水洗いしてはいけません。
ここはハッキリしています。
問題は、ブレンダーシャフトです。
取説には「水洗いできます」とは明記してあります。バーミックス同様、ジャグに水と洗剤を入れてガーガーすればスッキリ☆ とあります。
が、「食洗機が使えます」とは書いてない。
ボウルとか泡立て器ワイヤー部分とかは「食洗機OK」とハッキリ書いてあるのに。
え、なに、食洗機は推奨できない的な雰囲気…?
でも何かを見て「食洗機イケるじゃん!」と思ったからこそ買ったんだけど、何を拠り所にしたんだっけな。
と、ブラウンのサイトを確認したらありました。
ブラウン ハンドブレンダー よくあるご質問
Q.食器洗い機の使用はできますか?
A.本体、フードプロセッサー接続部、チョッパー接続部、泡だて器接続部、以外は、食器洗い機で洗えます。
ブレンダーシャフトはダメとは書いてないです。
よし、ここは自己責任でやったるわ! と食洗機に放り込んでやりましたよ!
結果的には問題なく、ちゃんとガーガーと動かせました。
ただ、本体との接続部分にどうしても水が入って乾き切らないので、食洗機から出した後に拭いたり自然乾燥させたりという手間は必要ですね。
食洗機に入れるモノが多ければブレンダーシャフトは真っ先に手洗い対象になるアイテム、になりそうです。
いやでも、ブレンダーシャフトが食洗機に放り込めるって素晴らしいですよ!
本体が重いなー、コードが邪魔だなー、と思いながら洗わなくてもいいなんて革命的!
これなら朝食にフルーツとヨーグルトのジュースを気軽に追加できそうです。どうせ朝食時には調理道具や皿は少ないし、ブレンダーシャフトもしっかり食洗機に放り込めます。
ブラウンのハンドブレンダーはコードが短くて使いづらい。
との評判ですが、バーミックス用にコンセントを設置したワタシには死角なし。
なーんて、旧居にも同じ位置にコンセントがあって、それを真似しただけです。
潰してスープにしようと野菜を突っ込んだ鍋です。
参考:[Newアイテム]ストウブ・ラウンド14センチのカンパーニュは最高の鍋!
ブラウンのハンドブレンダーの使い心地は悪くないですね。
この辺は「バーミックスはよかった!」「ブラウンは素晴らしい!」という差はあまりないかもしれません。差を感じるほどワタシがシビアに調理してないせいだと思いますが。
強いて言えば、ブラウンの方が食材の飛び散りの心配は少ないように思います。
バーミックスで鶏肉をミンチにしようとして、肉片を壁や天井に飛び散らせたなんてこともあったなー、と16年前の失敗を懐かしく思い出しました。
地味に便利なのが、ブラウンのハンドブレンダーは自立すること。
バーミックスはこれができず、スタンドに立てかけていました。
んで、たらりと垂れた食材をうっかりスタンドにつけて汚してしまう、ということをやりがちだったのです。
ニンジンとパプリカでオレンジのスープにしようとしたら、玉ねぎの割合が高過ぎてぼんやりした色になりました。
しかも、コンソメだのブイヨンだのを入れるのをすっかり忘れていて、離乳食そのものな仕上がりになってました。
慌ててコンソメを追加して煮込み直しです。この歳になって離乳食を食べることになるとは。
こちらは、とある日の在宅勤務中のランチ。朝仕込んでおいたアジの南蛮漬けと、アウームで食べたすり流しを再現したくて作ったスープ。
参考:タカシマヤ大京都展でAWOMB(アウーム)の手織り寿司を楽しむ!
白いスープを作りたかったのに、白ネギの青い部分ギリギリまで突っ込んだせいで薄緑になりました。
そしてまたまた玉ねぎ多過ぎ問題勃発。ゴボウをたっぷり入れた方がもっと美味しくなりそうです。
ジャガイモやカブはもちろん、ゴボウの繊維も残ったりせず作れましたよ。
これが仕事の合間に苦もなく作れるってところに感動です。バーミックスは片づけのことを考えると「時間があるときに使うアイテム」になっていましたからね。
ワタシがハンドブレンダーが絶対要ると思うのは、こうやって果物や野菜を潰したり生地を混ぜたりするときくらいです。
お菓子を作らないといってもスイートポテトくらいは焼きたい。そのときに芋をフォークで滑らかにするとか無理無理!(マッシャーはバーミックスを貰ったときに捨てた)というニーズ。
チョッパーや泡立て器がないなんて、ハンドブレンダーの意味ないじゃん!
という方もいるとは思いますが、ワタシの日常的な使い方としては満足しています。
いつか「みじん切りできないなんて意味ないじゃん!」とチョッパーを買い足したら、そのときにはまた報告しますね。
家電シリーズ…ふふふ、テレビで家庭内の家電買い替えが加速していますってやっていたけど、まさにりんむ宅も!ですね。
なんて言う私も…楽天スーパーセールでつい、くるくるドライヤーをポチりましたよ。
ブラウンのハンドブレンダー、かなり本格的ですね。
私はテスコムだったかな?クイジナートだったかな?
数年前に場所を取るミキサーをやめて買い替えました。
記憶が朧げなのは、それほど出番が無いのです。お恥ずかしい!
それでもスープ作りなどには便利なので買い替えは正解。
パンケーキにブレンダー使うと空気が入ってふんわり焼けそうですね。
いつもスプーンで適当に混ぜていたので、使ってみたいと思います。
yumiサマ
いいですねー、くるくるドライヤー!
新しいヤツがちょっと欲しいのですが、先日普通のドライヤーを間に合わせで買ってしまってテンションが下がっています笑
プライムセールで買おうかな…。
ハンドブレンダー、バーミックスはスタンドも含めるとまあまあ場所を取っていたので、アタッチメントを諦めた今はすごくスッキリしていてなかなかいいです。
同じくたまにしか使わないけれど、代替できる器具がないから要るときは要るんですよね。
手入れがラクなのってホント正義で、朝フルーツとヨーグルトのジュースを作る用になりました。
パンケーキは…ワタシ的には混ぜるのが面倒でブレンダー一択の作業です笑
ブレンダー活躍してるんですね。
私は…肥やしとなってます( ; ; )
フードプロセッサの出番の方が多いかな?人数のせいかもしれないですね。
泡立て器もハンドミキサーで一気にガガッと。
わたしもブラウンの何でも付いてるオールインの製品。少し前なので番号があるのか?無いのか?
問題は少しの食材ならブラウンでも良いけど、少しならツイ包丁で…出したり直すのが面倒 (≧m≦)
大量ならプロセッサ…。掃除も容器と蓋と刃だけ,食洗に直行!
オールインのセットなので、バカでかい箱に入ったまま…です。
家族が減ればプロセッサからブラウンにシフトするかな?
まだむサマ
「刻む」「スライスする」はいいんですが「潰す」「混ぜる」は手でやるのはなー…、とハンドブレンダー頼みです。
といっても使用頻度はお察しですが。今はNewアイテムに浮かれて、毎日何かを潰しています。
ご家族が多いとフープロがないとしんどいですよね~。
ひとりの一食分の刻む量ってホントにしれているので、包丁最強です。
コロナに突入してから友人を招いてゴハンとかやらなくなっちゃったので、余計に「刻む」は諦めてしまいました。そうでなければチョッパーは買っていたような気がします。
今のところ「やっぱりフープロやチョッパーが欲しい!」よりも「本体だけってスッキリしてるわ!」って方が勝っているので、しばらくはこのままでいくかと思われます。
こんにちは。
我が家のハンドブレンダー は貝印のものです。
10年前に購入しました。
替え刃はほぼバーミックスと同じです。
りんむさんのブログを見て、数年ぶりに使ってみました。
宝の持ち腐れですね。。
もっと使ってあげなければと反省しました。笑
野ばらサマ
貝印もバーミックス方式なんですね。貝印の刃ならスパスパカットしてくれそうなイメージです。
ハンドブレンダーって使わないときは使わないですよね~。
今のところ購入したばかりで浮かれて毎日のように使っていますが、しばらくするとたまにしか出さなくなるような気がします…。
それもあってアタッチメントをいろいろ買うのは諦めました笑