味も演出も最高なアラン・デュカスのフレンチ 〜MUNI ALAIN DUCASSE〜

今回、贅沢ホテルステイを楽しむということで、宿泊先のホテル・旅館候補がいくつかありました。
MUNI KYOKOを選んだ決め手は「ゴハンがアラン・デュカスだよ…!」ということです。ええ、食いしん坊です。
CUISINE MUNI ALAIN DUCASSE / MUNI LA TERRASSE

MUNI LA TERRASSEで食べたタルト・オ・シトロンがめちゃうまだったので、ウキウキでMUNI ALAIN DUCASSEに行きましたとも。

アラン・デュカス

まずはフィンガーフードから。
濃厚なフォアグラで、食前酒と合わせると楽しいんだろうなーというお味です。

こちらはローストした芽キャベツにカラスミがかかっています。

アラン・デュカス

香ばしく焼いたパイ生地的な中にはオリーブオイルらしきものが入っていて、上は鴨肉だったかな?

アラン・デュカス

フィンガーフードの時点で「何だこの凝ったお味は!」というカンジで、否が応でも期待が高まります。

 

前菜は、牡丹海老とメロンです。

アラン・デュカス

何言っているのかわからんですよね。ワタシもわからんです。
牡丹海老にメロンのソースと、メロンのシャーベットを振りかけて食べるという冷たい前菜でした。

アラン・デュカス

メロンを海の幸と合わせて食べるのは初めてなので、なかなかの衝撃です。生ハム無花果的なビックリです。
食べてみると「…ありかも!?」という組み合わせで、これまたビックリでした。

アラン・デュカス

 

お次は貝のマリネ。上にキャビアが乗っていて、胡瓜のソースで頂きます。

アラン・デュカス

料理がえらい端に寄っているな。と思ったら、テーブルでソースをかけてくれました。
この店は、全皿最後の仕上げをテーブルでやってくれるので、舌だけでなく目でも楽しめました。

胡瓜はソースだけでなく、貝と一緒にいろんな形態で入っていました。
青臭いだけでなく、ハーブとの組み合わせでかなりサッパリした一皿です。

アラン・デュカス

 

お次は花ズッキーニ!
花ズッキーニ、大好き! いぇい!
とワクワクして待っていると、予想と違う雰囲気で出てきました。

アラン・デュカス

ワタシの好きな花ズッキーニは、どどーんとフリットで出てくる素朴系…。

花ズッキーニのフリット
参考:おうちで世界一周! 世界中のもう一度食べたいアレ!

アラン・デュカスの花ズッキーニはファルシになっていて、上品系でした。
ソースもズッキーニです。中に詰まっているのは、イカとブラックオリーブ。イカとオリーブ、合いますね!

一緒に出てきたガレット風。

アラン・デュカス

濃いめの味のじゃがいもガレットと香ばしく焼いたイカで、口に入れた瞬間「…お好み焼き?」となりました。

 

さて、お魚料理が来ましたよ。

京都産のスズキです。ソースはトマト。

アラン・デュカス

前菜が「何だこの料理は」という雰囲気だったので、これは見た目でいかにも魚のグリルと判別できて、逆に新鮮でした。
シンプルな魚のグリルですが、焼き加減が最高です。ふわっふわほろっほろなのに、皮はパリッと香ばしい。
濃厚トマトソースとの組み合わせも最高です。

 

それから鮑のハーブバター焼。

アラン・デュカス

これも見た目はフツーでした。
ソースはサルミソースで、フォンドボーや香味野菜の旨みがぎゅうぎゅう詰めです。

鮑の焼き加減も絶妙で、スッとナイフが入るのに歯応えはバッチリでした。
普段は鮑を食べるにしてもせいぜい2〜3切れなので、まるまる出てくると濃い味付けもあって飽きてきますね。3年分くらいの鮑を一気に食べた気分でした。

 

さーて、ついに肉ですよ!
蓋付の皿の中で軽くスモークされた丹波産の和牛フィレです。

アラン・デュカス

これがですねー…、今まで食べた肉の中で最も美味しいんじゃないかってくらい美味しかったです。
バーベキュー的な雰囲気ってことでワイルドな香りをまとっているのですが、口に入れるとトロトロと上品に甘い。フィレとは思えないくらい脂がしっかり入っているけれど、赤身の濃厚さもきちんとある。
肉そのものも美味しいし、それをただ単にドーンと焼いただけじゃなくて繊細に調理されている。というのが口に入れると怒涛のように感じられて、最高のステーキでした。
付け合わせがまた最高で、加茂茄子と鰻とレバーの濃厚な燻製を大葉と一緒にサッパリと、という趣向。これだけでメインばりに美味しかったです。

 

最高のメインを頂いた後はデザートです。
そして、このデザートがメニューを見てもさっぱり想像できず「???」となっていたのでした。

メニューには「宮崎産マンゴー、アオサのクルスティン」とあります。
クルスティンってなんだっけ。英語では「crispy aosa」とあるからカリカリしたアオサなんだろうけど…。アオサ?
マンゴーとアオサ?? デザートでアオサ? アオサって、あのアオサよね???

海老とメロン、貝と胡瓜も不思議な組み合わせだったけれど、まあ何となく分かります。が、マンゴーとアオサは想像の埒外。

デザート用のナプキンに変えてもらいながら待つと。

アラン・デュカス

なんか、もう全然わけわかんない皿が出てきました。

アラン・デュカス

乏しい想像力の中で「マンゴーの上にアオサがパラパラとかかっている的な?」みたいな皿を考えていたのですが、まったく違った。
アオサをカリッと揚げたものが、塩のシャーベットやマンゴーの上に乗っています。何だこれ…。

食べてみると、アオサの天ぷらをマンゴーソースで食べている的な感覚でした。塩気と甘さが渾然一体となっています。そこにアオサの香りがふんわりと、というカンジ。
アオサのパリッにマンゴーのトロッ、そしてタピオカのプチプチ感が合わさって、食感も面白いです。
何をどうすればマンゴーとアオサを組み合わせようと思いついたのか、不思議なデザート(?)でした。

 

デザートその2は、アラン・デュカスのチョコを使った一皿というのでワクワクしていたら。

アラン・デュカス

葡萄の上にヨーグルトのアイスが乗っています。
チョコはどこ? と思ったら、葡萄の中に囲まれていました。チョコムース的なものにカカオのチップが混ざっています。
ヨーグルトのさっぱり感と葡萄の甘酸っぱさに、チョコのどっしりした甘さが加わって、甘みと酸味のバランスが面白いデザートでした。
こちらはマンゴーとアオサほど奇を衒ったカンジはなく、安心感もありますね。

 

ラストは、エスプレッソと一緒にアラン・デュカスのチョコタブレットを頂きます。

アラン・デュカス
メロンとドライパイナップルはこれだけ全部供されたわけではなく、一欠片ずつ出された。

タブレットは部屋に持ち帰ってもいいそうだけど、エスプレッソのお供にチョコは欲しいので、その場で食べました。
テーブルに出されたのは、ピスタチオのタブレット。薄いチョコの中にぎっしりナッツが詰まっていて、味も食感も最高です。散々ゴハンを食べた後で満腹なのに、ぺろりと完食でした。

翌日ブティックで販売されているチョコタブレットの価格を見たら、ぺろりと食べ切るような値段ではなくて「ひっ!」となりました…。

 

今回、夕食・朝食も込みのプランで泊まったので、ゴハンの値段はよくわかりません。
が、ベージュ アラン・デュカスのメニューと品数から勘案すると、恐らく3万円くらいではないかと…。
お土産にチョコタブレットももらったので、3万円超えてるんじゃないかなあ。
3万円のディナーって、接待じゃん。セルフ接待。

肉にオプションでトリュフのスライスをかけることもできたのですが、3グラムで5千円というのでひよりました。
チーズの追加も勧められたけど、ワインを飲んでいるわけじゃないのでお断り。
トリュフやチーズ、それに酒が追加されるとなると、かなり贅沢なディナーになりますね。

朝食も素晴らしかったです。

アラン・デュカス

これにパンが4種類。しかも夕食とは別の種類のパンでした(夕食も4種類くらいパンがあった…)。

そして目玉焼きを頼んだところ。

アラン・デュカス

なんか、ワタシの知っている目玉焼きと違うぞ?
目玉焼きの上にゴロゴロとハムが乗って、その上にパルミジャーノのチップスが乗っているという贅沢仕様でした。美味しかった…。

 

MUNI KYOTOはスタッフのカンジもよかったです。
皆さんきちんと対応してくれるんだけど、ちょっとフランクなところもあって食事中とか楽しく、かといって馴れ馴れしいというほどの距離感でもなく、快適でした。

カンジのいいスタッフと快適な部屋やスパ、それにアラン・デュカスのゴハンとくれば、最強のホテルと言ってもいいでしょう。
そのうち疲れて「今のワタシを癒せるのは散財しかない…!」となったら、またMUNIに引きこもりに行こうと思います。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

2 thoughts on “味も演出も最高なアラン・デュカスのフレンチ 〜MUNI ALAIN DUCASSE〜”

  1. こんばんは(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”

    いや…想像絶すると言うのか…在り来りですが、凄いです。
    知ってる世界では無いような料理ですね。
    キューリのソース…和食なら何となく分かる…エビにメロン…合うのか?
    絶妙なバランスなんでしょうね。

    1. まだむサマ
      いやもうホント、フレンチはびっくりしますね。
      胡瓜はライムだかミントだか効いていて、爽やか酸っぱいソースでした。和とはちょっと違いましたね。
      エビにメロンは美味しかったですよ!
      アオサとマンゴーは、デザートというよりアオサの天ぷマンゴーソース添えというカンジでした。

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