本は電子書籍派! …のつもりでも、小さな本棚そろそろパンパン

昔は背丈より大きな本棚を使っていましたが、今はクローゼット部屋に置いてあるこのキャビネットが本や雑貨の収納場所になっています。

かつてはダイニングでもうひとつのキャビネットと並べていましたが。

ダイニング

ブリ男のケージに追いやられ、クローゼット部屋に移しました。

バーテブラ

大きな本棚を処分した理由は、10年以上使って棚板が撓んだり側板の一部が剥がれたりと壊れてきたというのもありますが、棚板が撓むほど本をぎゅうぎゅう詰めにしてもスペースが足らず「家に本を置く」ということに限界を感じたからです。

雑誌はこまめに処分して、小説なんかは文庫が出るまで待ち、読んだらすぐ売ったり人から借りたりして済ませて、なるべく本は増やさないようにしました。
それでも何十年も生きていると「この本はもう一度読むと思う」という本が積み上がって、本棚から本が溢れてきました。

いっそ壁面を一面本棚にしちゃおうか。
なんてことも考えたけど、その頃はワタシの中で断捨離の嵐が吹き荒れた時代。
参考:シンプルな部屋が好きな理由

「場所がないから」と読みたい本を買わずに我慢するなんて本末転倒で馬鹿馬鹿しい。
どうせ後生大事にとっておくほどの価値がある本でもあるまいし。
と、割り切ることにして、大半の本を処分して本棚を買い替えることにしたのです。

折しも電子書籍が普及したのが本を処分する後押しとなりました。

電子書籍の黎明期は「こんなの、紙の本の方がいいに決まってるじゃん」というカンジだったのが、iPadをはじめとするタブレットの普及でかなり印象が変わりました。
専用デバイスも要らず、キレイな画面で拡大縮小もお手の物。気になることがあればサッと検索できるという手軽さもいい。
アプリにどかどかダウンロードしておけば旅先でも読み放題! というわけで、それまで旅行にはガイドブック数冊と機内や現地で読む文庫本を必ず携行していたのが、iPadと充電器だけで済むようになりました。
iPadがなければ、ワタシはいまだに本をちまちま買っては「場所がない〜」と嘆いていたかもしれません。ありがたいことです。

そんなわけで、今は雑誌や小説など電子書籍があるモノについてはそれで済ませるようにしています。

紙の本とどちらがいいかと言われると、昔の人間なのでやっぱり紙の方がいいんですよ。
没入感が違うというか、残りの紙の厚さで物語の終わりを察するあのカンジとか、本の良さってあるんですよね。
「あの記述、どの辺にあったかな」と読み返すにしても、紙の本なら大体パッと当てられるのが電子書籍は見当もつかない。その分検索機能を活用すりゃいいんだけど「あれ何だったかなー」とペラペラ紙を繰るのはまた別の楽しさがあるような気がします。
辞書も断然紙の方が楽しいですね。お目当ての単語を調べ終わって、ついでに周辺の単語もチラチラ読んで。
今は単語を調べるというより、webサイトをそのまま翻訳してもらって日本語がおかしくなっている部分だけ原文を確認するという横着なことをやっているから、語学力は落ちる一方です。

と「紙の本はいいな」と言いながら、場所を取らないという圧倒的アドバンテージには抗えず、本を買うときは基本的に電子書籍と決めています。

 

「基本的に」と書いたのは、紙の本も買わないわけではないからです。

小説や漫画、雑誌などはほぼ不自由なく電子書籍で済ませられるようになりましたが、電子書籍のない本も多々ありますからね。
高い専門書をちょっと読みたいだけ、みたいなときは図書館で借りればいいけど、何度か読み返すであろう実用書なんかは買ってしまいます。

つい買ってしまうのは料理本ですね。
大して料理をしないくせに料理本を見るとそれなりにヤル気が出るから、本屋で気に入ったモノを見つけると買ってしまいます。

色見本系や図典なんかも、電子書籍がない以前に印刷物とデジタルとでは色の出方が違うから紙が必要。
こっちも最近は絵を描いているわけじゃないから不要といえば不要ですが。

そんなわけで、10年も経つとキャビネットがパンパンになってきました。

本

本を立てられなくて寝かしています。
ご覧の通りカメラの箱や最上段には普段あまり使わない文房具(角形2号の封筒とか)なんかも収納しているので、棚板を減らせないんですよね。

本

まだ読み返すであろう文庫本は、捨てられずにいます。
源氏物語なんて入手に困る本でもないのに、これはワタシが最初に買ってもらった文庫本なのでどうしても捨てられず40年近く手元に置いてあります。
小学校に上がったばかりの子がこんなの読むか? と懐疑的な父親に「ローマ字を覚えたら買ってやる」とお題を出され、課題をクリアして買ってもらった代物。今となっては父の形見的な本になってしまったので、余計に捨てられません。

辞書の類はほとんど処分してしまったので、調べ物ついでに辞書を読むという楽しみがなく少々淋しいです。
その淋しさを埋めてくれるのが人物表現辞典。

近代日本文学の身体表現集大成というカンジで、時間がするすると溶けていきます。
これも古い本だから、ここ20年くらいのラノベ的表現も含めて再編集したら凄まじいことになりそう。

最近のお気に入りは、一生使えるサイズ事典。

施主用というより設計者向けという体ですが、そこまで小難しい内容ではないので施主も掲載されていることを全部把握して家づくりに臨んだ方がいいよね、という内容になっています。
家を建てる予定もないのに熟読しています。
参考:[妄想炸裂]好きな間取りの戸建てを建てたい! #1

 

と、徐々にスペースが埋まってしまい「場所がないからといって読みたい本を買うのを我慢する」という現象が再び起こりつつあります。
そろそろ整理しなきゃダメだな…。
段ボール何箱分も処分したときと比べれば簡単そうですが、服と違って流行や目に見える傷みがないから本の処分って腰が重いです。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

6 thoughts on “本は電子書籍派! …のつもりでも、小さな本棚そろそろパンパン”

  1. 引っ越す度に断捨離をするわけですが、一番のターゲットは書籍でした。
    今はたぶん全盛期の1/5…いや、1/6くらい?
    どうしても捨てられない本以外は処分し続けてます。
    それでも1年に一度見返すと、
    「なんでこれ去年捨てんかったんやろ」
    みたいなのが出てきますね。

    私も電子書籍に乗り換えたのですが、やっぱり紙のほうが好きです。
    「残りの紙の厚さで物語の終わりを察するあのカンジ」
    うわあ、これこれ。これですよ。
    電子書籍も残りのページ数とか全体の何%読んだのかとかは分かるんだけど、紙の厚さっていう物理的な物差しにはかなわない。

    最近うちの自治体の図書館では、子供向けの本の電子貸出が始まっていて、大人でも読める本もあるので結構楽しいです。
    大人向けの書籍も始まるといいのになー。
    でもまずは、本を読む時間が欲しいです。

    最後に紹介してくれてる「猫語の教科書」
    これ何…読んでみたい…。

    1. ひまわりサマ
      断捨離のとき服より本の方がツラかったですね。服は流行があるけど、名作は不滅ですから…。
      しかし自宅のスペースは有限なので泣く泣く処分して、今はこのキャビネットに収まる範囲で…と決めています。
      今だとネットで新しい情報を次々入手できるけど、昔は本や雑誌を繰り返し読んでヒマを潰して、それで余計に頭に入りやすかったと思います。
      先週読んだ雑誌はぼんやりとしか覚えてないけど、20年前の雑誌の写真はまだ印象深い、みたいな。加齢で記憶力が低下しているせいもありますが笑
      大量の本を処分する体力もないので、紙がいいなあと言いつつ電子書籍を買い続けることになると思います。

      「猫語の教科書」、めっちゃ可愛くてオススメですよ!
      そっかー、猫ってこんなこと考えてるんだ~とニヤニヤしながら読んじゃいます。
      これも電子書籍がないから文庫で買ったパターンの本です。そしてリアルな猫がウチに来ても処分できない…。

  2. 電子書籍になかなか馴染めない昭和な私ですが、マンガだけは電子書籍派です。マンガが本棚に並んでいるところを見られたくないという変な見栄のせいもありますが。
    ちなみになんとかペイ(笑)にもいまだに手を出せなくて、いろいろ損してるだろうなぁという自覚はあります…

    ところで、オレンジページのお料理ブック、私も持っていました!懐かしい〜と思わず声を上げそうになりました。
    ひとり暮らしを始めた頃からお世話になっていたのですが、数年前に処分してしまいました。今でも確かアレに載っていたはずだけどどうだったっけ…と思い出すことがあります。
    懐かしすぎてついついコメントしてしまいました。

    1. sakikoサマ
      ワタシも漫画は電子書籍派です!
      引っ越した頃はまだ多少残っていたのですが、ほとんど電子で買えるようになったので処分してしまいました。
      スペースがなくて泣く泣く処分した昔の漫画を買い直したりして、いい時代になったなあと思います。

      オレンジページのお料理ブック!
      これも何十年も手元に置いています!
      今となってはもっと時短なレシピもあるのでは…なんてことも思うのですが、普段の料理からお菓子やおせち料理まで網羅しているので便利なんですよね。若いときに読み込んだから「アレはここに書いてある」とすぐ分かるし。
      分厚いし、もうボロボロなんだけど、増補版を買い直したりせずそのままにしてあります。

  3. 私も、天井までの本棚にギッチリ詰め込んでましたよ。
    ジャンルは、単行本、園芸書、旅行記、料理本、プログラミング書、辞書等。
    断捨離して単行本が残って…翌年に単行本も全部処分。本棚は見事に空ですよー。

    iPadがあるから、見直しや新たな本は、電子書籍で〜と思ったのですが。
    昭和のオバチャンは見難いの何のって。
    旅行、料理等の写真満載は大丈夫ですが文字ばかりの物は無理です。

    最近、若い頃に読んだ本を読みたくなり、暫し後悔。捨てたんや…( ; ; )
    Amazonでポチッと本買うのは簡単ですが…何してんだか…とね。

    1. まだむサマ
      そういえばウチには園芸書は一冊もない!

      電子書籍は慣れるまでは違和感ばっかりですよね~。
      学校でもタブレットを使う今の子は平気なのかな…。
      ワタシは逆に写真のキャプションの細かい文字を拡大したくて、旅行・料理系は電子書籍の方がラクになりました。
      文字ばっかりの小説は、ほら、文字のサイズを調整できるから。

      若い頃読んだ本、読み返したくなりますよね。
      一応電子書籍なら買い直してOKということにしてますが…何してんだか、ですね…。

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