新築マンションの設計変更に取り組んでいた期間は3カ月。
もっと言うと、2軒目のマンションを買う前も、1軒目のマンションの住宅ローンを完済したときからリフォームについて妄想し続けていました。
数年間の想いをぶつけた新居なので、住み心地はかなりいいです。
これまで何軒か転居して、必ず何かしら「もっとこうなら使い勝手がいいのにな」と思う箇所があったものですが、今回はそれがない。
とはいえ、すっごく細かい部分では「もっと考えておけばよかったかな…」という淡い後悔もあります。
ひとつは、照明のスイッチについて。
スイッチプレートのデザインはどうでもいいです。
気に入らなければ後から取り替えればいいんだし。
問題は、スイッチの位置です。
新居の設計変更はゼロベースで組み立てたわけではなく、「いかに既存の設計を活かして低コストで理想の収納を実現させるか」というのがコンセプトでした。
なので移設させずに済むものはそのまま残したんですね。
参考:新築マンションの設計変更;一番やりたかったことは?
それとは別に、新たに追加してもらったダウンライトのスイッチの位置は、原案では「えっ、そんなところにスイッチがあっても使いづらいよ」というとんでもない場所にありました。
「既存のものを活かす」と「とんでもないものをまともにする」がせめぎあった結果、LDKのスイッチの配置はビミョーなものとなってしまいました…。
ダイニングのペンダントライトとダウンライト。
感覚的には同じ場所にあるスイッチで一気に操作したくなるところですが、スイッチがバラバラに配置されています。
変更図面を見たときに「ん? この配置はいかがなものか」と一応思いました。
思いましたが、インターホンとの干渉とか、既存のものをまるっと取り替えなきゃいけないとか、スイッチ数がちぐはぐになってみっともないとか、あれこれ兼合いがあったので「まあいいか」と妥協したのです。
案の定、内覧会で初めて新居に入ったとき、照明をオンオフして最初に思ったのは「なんだか直感的に操作できないな」ということでした。
慣れたら妙な位置もどうということはないけど、来客は戸惑うこと必定です。もうちょっとこだわってもよかったかな…とほんのり後悔しています。
新居の後悔ネタをどうせ書くならもうひとつくらい事例を…と考えてみましたが。
うーん、思い当たらない。
なんという満足度の高い住まいなんだ。
それでも敢えて挙げるとすると、強いて言うなら吊戸棚についてでしょうか。
写真は洗面所。トイレにも同じような吊戸棚が設置されています。
(洗濯機のホースみよーん問題は解決しました。)
そもそもこの吊戸棚、モデルルームで見たときから「のっぺりした扉で、ちゃちい作りだな」とあまり良い印象ではありませんでした。
旧居のヤツはもちょっと丁寧に面取りとかしてあって、もう少しモノが良さそうに見えるのです。
まあそれでも扉を替えるとか面材を替えるとか後からでもやりようはあるので、あまりこだわってはいませんでした。なので設計図書も吊戸棚に関してはそんなにまじまじとは見なかったのです。
参考:マンションを買うときに確認しておくべきもの
ところが、入居してトイレの吊戸棚にトイレットペーパーを収納しようとしたときにギョッとしました。
旧居の吊戸棚より奥行が小さくてビックリしたのです。
吊戸棚ってそんなにサイズがまちまちなモノなんだー! と不惑を目の前にして初めて知る驚愕の事実。
よくよく考えたら、冷蔵庫みたいな規格品じゃあるまいし、吊戸棚は部屋のサイズに合わせて作るに決まってるんですよね。
新居のトイレは旧居よりも配管がスッキリした分トイレそのものが狭くなっていて、それにつれて吊戸棚も小さくなっていたようです。
正直なところ旧居のトイレの吊戸棚は、奥行が大き過ぎて持て余していました。
でも大量のトイレットペーパーを収納するときにはちょうどよかったのです。新居では12ロール入りのパックを買うと吊戸棚がぎゅうぎゅう詰めになってしまう。
そして狭小トイレにはニッチや棚の類もないので、吊戸棚からあぶれたトイレットペーパーをポンと置くこともできず。
せっかくだったら不満のある扉も含めてちゃんと吊戸棚について考えればよかったなーと思いました。
…ま、吊戸棚なんてその気になれば取り替えちゃえばいいので、電気工事が発生するスイッチとはレベルの違う後悔です。
この程度しか後悔してないのです。
では100%新居に満足しているかというと、そうでもないです。
設計変更の費用を抑えるため、入居前は後からいじりにくい壁や造り付け収納、電気関係に照準を絞り、内装についてはいじりませんでした。
床や建具の色は好きなものを選んだといっても、無償プランの中で一番マシだと思えるものを選んだだけであって、素材や質感などこだわり抜いて選び上げたわけでもない。なので見る度に「いいね!」と萌えるというよりは、「悪くないね」と思ってストレスを感じない、という程度の気に入り方です。
参考:新築マンション、建具・床の色はどう選ぶ?
中でも壁は「悪くないね」というか、どっちかっていうと不満。
モデルルームで見たときから「こんな安っぽい壁紙が部屋一面に貼られるのか。こだわりの珪藻土を塗れとは言わない、せめて安いクロスでももう少しマシなモノがあるんじゃないか」と悶々としていました。
でも壁紙なんて10年もすれば汚れて貼り替えたくなるものだし、わざわざコストをかけることもないと考えて手を入れませんでした。
いざ入居してまじまじと壁を眺めると、やっぱり最初っから気に入った壁紙を貼ればよかったな…と思います。
そんな鬱憤をトイレの壁にぶつけたんですけどね!
参考:【前言撤回】新築マンションのインテリアオプション、思ったよりいいかもよ!?
まあね、壁紙なんて四六時中じろじろ見るわけでもないし、眼鏡を外して遠目に見る分には何とも思わないし、これも照明のスイッチに比べれば可愛い後悔と言えましょう。
床や壁紙や建具に関しては、20年後のリフォームで総取り替えをするのが目標です。
還暦にもなると独居老人が住みやすい部屋についてあれこれ思いを馳せることもありましょう。
その頃にはキッチンや浴室も古くなって新しくしたい気持ちも湧いてくることでしょう。
そのタイミングに、お気楽OLリタイア記念として思いっきり好みの終の棲家を作り上げるのが夢です。
それまで今の部屋を堪能しながら、住まいの情報をゆっくり収集します。
One thought on “新居の後悔ポイント?! 実はこんなところに使い勝手の悪さが…”