マンションは「欲しい」と思ったときが買い時だ!

最近、同じマンションの、ワタシの部屋と同じタイプの物件が売りに出されていてオープンハウスが開催されていました。
参考:住んでいるマンションの、別の部屋のオープンハウスに行ってみた!

同じタイプといってもワタシは設計変更でいじりまくっているので、同じ間取りではありません。
参考:新築マンションの設計変更、ここまでできちゃう!

そういやデフォルトの間取りの実物って見たことないなあ。後学(何の?)のために覗いておくか。
とチラシを眺めたら、とんでもない価格で売りに出されていて度肝を抜かれました。

売りに出されていた部屋はウチより下のフロアだったのですが、ワタシが今の部屋を新築で買ったときの金額よりもずっと高かったんですよ…。

ワタシが今の部屋を買ったときはまだ売り出し直後で空きが多く、ほぼ全戸の価格表を見ることができました。なので件の部屋が新築時にいかほどで販売されたか知っているわけですが、約2割増しといったところ。
そこから値引きは入りましょうけど、上手くいけば新築購入時のお金どころか住んでいた期間の固定資産税や購入時の手数料なんかも取り戻せるんじゃないかってカンジの値付けでした。
上手いことやったな、あの若夫婦! と、件の部屋に住んでいた若者達を思い出し、おばちゃんは唸ったのでした。

 

ワタシが前のマンションを売ったのは、築10年が経ってから。
参考:マンション、買い替えちゃう!?

今回のオープンハウスの部屋みたいに売って儲けが出たというほどの価格では売れませんでしたが、「新築マンションは買った瞬間に2割値下がりとか、あんなの嘘っぱちだよ〜」と笑い飛ばせる程度の価格では売れました。
それは住んでいたマンションに価値があったから、というわけではなく、地価や建築資材が高騰していたせいです。
そのため、買い替えた今のマンションは「うわ、10年前に比べて高いな…」と思ったのですが、セキュリティなど前のマンションよりグレードがアップした設備もあり、まあ仕方ないか…と渋々納得したのでした。

マンションを買い替えてから6年。
新築マンション価格は落ちるどころか上がる一方で、周辺で似たような広さの部屋を見ると6年前より数百万円とか一千万円とかの単位で値上がりしています。

買い替えたときは「いやー、マンションって高くなったなあ。まあでもリフォーム代わりに買っとくか」くらいに思ったのが、今の相場だと「買い替えとか無理無理無理無理!」と蒼ざめます。
まだ手の届く内に買い替えのチャンスがあってよかった…。
というか16年前に買ったマンション、すごい安かったんだな。ヘタしたら、今の相場の半値くらいです。そりゃ20代の小娘も買えたわけですよ…。

 

住宅は、購入の方がいいか賃貸の方がいいかと問われると「人による」と答えます。
参考:家を買うリスクと、それでも買う理由

ワタシは引越が面倒だし、結婚するつもりもないし、借り住まいだと落ち着かないしで、買う一択でした。
が、購入した住宅が足枷になる生活の人は、大家さんへの報酬を支払ってでも借りる方が正解だと思います。

そして長らく「仕事がどうなるかわかんないうちは賃貸で、リタイアしたら小さな家やマンションを買うってのも素敵よね」と考えていたのですが、これだけマンション価格がズルズル上がり続けると「欲しいと思ったときに買っておくというのも正解だな…」なんてことも感じています。

バブル期は土地の価格がずんずん上がっていたので、買うのが早ければ早いほどいいのが当たり前だったようですね。
ワタシの両親が家を建てた80年代初頭、父の方は「東海大地震が来てから家を建てよう」と主張していたらしいのですが(三河大地震で家が潰れてトラウマになっている)、母が「そんないつ来るかわかんないのに待てるかー! その間に土地がずんずん値上がりするわー!」と子どもが小学生のうちに家を建てたそうな。
結局、この地方に大地震が来る前に父は鬼籍に入ってしまったため、父の心配は杞憂だったわけですが。

という昔話を聞くにつけ、「土地がずんずん値上がりするのを指を咥えて眺めるのもハラハラするよねえ。その点今はのちのち住宅余りになるとか言われているし、気楽なものだわね」なんて思っていました。
が、数年で倍になるというアホな値上がり方をしないだけで、景気が悪くとも長い目で見れば住宅価格は上がっていくものだと認識を新たにしています。

もっとも、ワタシが住んでいるのは名古屋の街中の話。住宅価格が上昇し続けるのは、東京都心とか今後も人口が密集し続けるようなエリアだけとは思います。
が、そういうエリアに住みたい人にとっては「いつか人口が減るまで待つ」よりも「欲しい・買えると思ったとき買う」という選択も必要なのかもしれません。

いやー、そう考えると、今住んでいる部屋の隣が売りに出されていて買おうか迷ったあのとき、なぜ買わなかったのか…と大後悔しています。
あのときは「お金ないしなー」と諦めたけど、今ならテレワークの書斎として充分に活用できるし、十年十数年後に売るつもりで買えばよかった。
欲しいと思ったモノを値段を理由にして諦めると、後悔しかない。と、数千万円する不動産を服やバッグと同列に考える自分が大雑把過ぎてちょっと好きです。
参考:住んでいるマンションの、別の部屋のオープンハウスに行ってみた!

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

4 thoughts on “マンションは「欲しい」と思ったときが買い時だ!”

  1. 「欲しい」と思ったときが買い時、まさにその通り!と頷きながら読みました。

    私は3年前に今のマンションに一目惚れして買い替えを決断したのですが、当時はオリンピックが終わったらマンション価格が急落するとも言われていて、待った方がいいのかなぁと悩みつつも欲しい気持ちが抑えられずに買ってしまいました。
    急落するどころかさらに高騰を続けている今の状況ではさすがに買い替えには踏み切れないので、あの時の決断は正解だったとしみじみ思います。私の性格的にやっぱり買っておけばよかった…とグズグズと後悔しそうですし。

    それにしてもマンションの値上がり、止まらないですよね。
    私が前居を購入したのは18年前ですが、今の相場の5〜6割くらいでした。金利も高かったですけど、小娘が少し背伸びしたら買えちゃうくらいでしたよね。当時に比べて給料が2倍になったわけでもないし、大変な世の中になったなぁと驚くばかりです…

    1. sakikoサマ
      ホント、オリンピックが終わったら云々というのは何だったんでしょうね…ってくらい都心のマンションは値上がりしてますね。
      買えるときに買っておいてよかったです。

      十数年前は、確かに小娘が頑張れば買える値段でした!
      長年デフレ続きで感覚が麻痺してますけど、住宅はしっかり値上がりしてますね。地域によるかもしれませんが。
      今もせめて数年前くらいの価格なら「書斎欲しいし、買っちゃう〜?」とかよからぬことを考えたのでしょうが、狭い部屋でもビックリする値段で戦慄してます。
      本当に、給料の上がり方と全然違うんですけど…。どうなってるんだ…。

  2. バブル時…限りある日本の土地は永久に値上がりすると言う土地神話。その後、アレよアレよと下がり。このサイクルはバブル前…私の両親世代にもありましたね。いざなぎ景気って時。老後、田舎暮らしをしようと京都の山奥に土地買って数年後には高速が来るので値上がり間違いなし!笑笑 結局高速が来たのはほんの10年前…でもインターから離れてるので相変わらず糠漬け状態 笑笑

    ウチの様な大阪であっても、超ど田舎は値上がりもなければ値下がりもない…。
    それでもバブル期は、あんな山林が竹林が田畑が値上がりまでました。

    急行が発着する駅前マンションを15年落ち中古で買って去年売却したら買った時より数百万高く売れた!と大喜びしてました。
    マンションは投機出来るから、面白い。
    やっぱり駅近マンションは値崩れしませんね。
    投機目的なら別、有り余る余剰金があるなら別ですが、限りある預貯金、今後の収入を考えたら今は…ですね。

    1. まだむサマ
      ワタシがバブルの時代に生きていたら、間違いなくコロコロとマンションを転がしていたと思います笑
      マンション好きとしてはそんな時代も経験してみたかったけど、最後にババ引いて損する気しかしない…。

      十数年前最初にマンションを買った時、これから住宅余りの時代が来るのに買うなんて〜とも言われましたが、相場が倍近くに上がってるのに給料はちっとも…という状況になると買っておいてよかったなーと思いますね。
      未経験で今の相場でエイヤッと買えるとも思えないし、無鉄砲な若い時に思い切ってやってみて良かったです。

      マンションの価格は立地がほぼ物を言いますからね〜。
      駅近は鉄板ですよね。

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