家計簿をExcelからGoogleスプレッドシートに変更 !?

家計簿を複式簿記に変えて4年目。
参考:複式簿記で家計簿をつけると資産管理がラクラク!?

Money

おかげさまで特に不便はなく、快適な家計簿ライフを送っています。

が、最近ちょっとテコ入れをしました。

何かというと、ExcelファイルからGoogleスプレッドシートに置き換えつつあるのです。

今までどういう方法で記録していたかというと。

  1. 買い物したらiPhoneのNumbersでExcel家計簿と同じ形式で記録する
  2. 月に一度程度、PCでNumbersからExcelへ転記
  3. 記録を漏らしていた案件を追記
  4. 集計表を確認

なんて手順でやっていました。

なぜこんなまどろっこしいことをやっていたかというと、過去からの経緯としか言いようがありません。

大昔はPCのExcelでまとめて一気に入力していたのが、スマホの登場で簡単な記録なら難なくできるようになり、日頃の買い物については都度スマホをポチポチするようになりました。
しかし、最近はどうだか知りませんが、昔はiPhoneでExcelを使おうとすると重いし操作しづらいしということで、Numbersで最低限の情報だけ入力する方式です。Numbersに入れておけばiCloud経由でExcelに移すことは苦ではないですからね。
んで、日頃の買い物以外、口座引き落としにしているモノについては「気づいたら口座から落ちていた」というカンジなので、NumbersからExcelにデータを移すついでにそれらもExcelに入力。
という次第でこの記録方法に落ち着いていました。

MacBookAirを買ったとき「家計のほとんどをNumbersで記録するんだから、ExcelじゃなくてNumbersに集約すればいいんじゃない…?」という考えが頭をよぎりました。

Mac
参考:【MacBook Air】Windows一筋だったのに初めてMacを買ったよ!

だがしかし、Numbersの細かい操作がわからん!

何しろExcelとの付き合いは四半世紀以上です。ちょっと重たいデータを扱うとすぐにフリーズする頃からの仲なのです。
その間、あらゆる数式やVBAを触りまくり、自分がラクするためにアホみたいにファイルをカスタマイズして、それが他部署へも行き渡り、たまにひょんなところから「これってどうやってメンテナンスするの?」と訊かれるのでメンテナンス性まで高め、遂にはBIツールが普及してExcelの技なぞ陳腐化して過去の遺物になる、そんなところまでExcelとは徹底的に付き合ってきました。

なのでNumbersが分からんというか、やりたいことをどうやればいいかExcelではすぐ分かるけど、Numbersは使い勝手が違うからいちいち調べてイライラするというカンジですね。
できることは大差ないだろうから慣れればNumbersでもすいすい出来るとは思うのですが、四半世紀かけて鍛えたExcelの域まで簡単に到達するとも思えず、NumbersよりはExcelでガチャガチャやりたいなーとなっています。

が、Excelラブな気持ちと裏腹に、プライベートではExcelと手を切ってもいいかな…という気持ちもあるのです。

何かというと、現在プライベートではWindowsとMacの2台を使っています。
元々Windows1台だったのが、急に壊れて仕事も私用も立ち行かなくなり、予備PCも欲しいな…となったのが事の発端。
せっかくならWindows2台より1台ずつあった方が楽しいのでは、ということでMacBookAirを買ったのでした。

自宅のPCはブログを書いたり写真を編集したりという趣味用でもありましたが、持ち帰り仕事の処理用でもありました。
昔はUSBメモリに必要なファイルを保存して家に持って帰り(当時はセキュリティがゆるゆるだったのです)、近年は自宅のPCから会社のPCを遠隔操作して、というカンジでたまに自宅で仕事をしていました。
なので私物PCは、会社と同じアプリが入っている必要があったし、会社と同じWindowsであることが望ましかったのです。

ところが、最近は会社のPCがモバイルになって、自宅に持って帰ってVPNで繋ぐという形式になりました。

会社のPCを遠隔操作していたときは「自宅のPCがダメになったら在宅勤務ができない」というカンジだったのが、モバイルPCになってみると「モバイルPCが壊れたら会社でも自宅でも仕事ができない」な状態なので、かえって「どうせどうにもならんのだから、自宅PCは会社の仕事という用途を想定しなくていいのでは」という気になっています。

これは長年社会人をしていて初めての感覚で、プライベートではAccessなんて使わないのにいちいちOfficeのソフトを買っていた来し方を思い起こすと隔世の感があります。
いや、大学時代もデータの互換性の制約があったから、いろいろ気にする必要がありました。
PCを触り始めてン十年、ようやくプライベートのPCはプライベートオンリーで使っていい日が来たようです。

んで、初めて純粋にプライベートのためにPCを買うなら何が欲しいかと考えると、Macでいいんじゃない…? と思う自分がちょっと居ます。

絶対Macがいい! と思っているわけではなく、大いに迷ってはいます。
参考:WindowsとMacの両刀使いを始めてから4年、両方必要なのか思案中。

が、上述した通りExcelなんかも陳腐化しつつある今、慣れているからという理由だけで高いOfficeを買うのも何なんだかね…という気もしています。
構成なんかはWindowsの方が馴染みがあってMacは今でも「イマイチ使い勝手が分からんのよなー」とイライラすることもありますが、iPhoneを中心にデバイスをAppleで揃えているとMacの方が便利な場面も多いので、休日にライトに使う程度ならMacでもいいのでは、なんてことを思っています。

そこで、ホントに脱Excelができるか試すために、Googleスプレッドシートに手を出してみたのでした。

 

Googleスプレッドシートは、友人との旅行の精算とかライトな使い方しかしていなかったのですが、いざ真面目に触ってみると思った以上にちゃんと使えました。

Googleスプレッドシートでの簡便複式簿記家計簿の作り方

コードのシートを作成

自分が使う分類(大項目)と科目(中項目)を表にします。
分類を縦に並べて、科目を横にズラッと並べるイメージ。

家計簿

入力シートを作成

日付や分類・科目、金額などを入力できるシートを作成します。

家計簿

ドロップダウンリスト用の作業シートを作成

入力シートに何もかもポチポチとベタ打ちするのもいいですが、分類や科目はドロップダウンリストで選択できた方がいいので、その準備をします。

まずは行番号と分類・科目を入れられる箱を用意。

家計簿

行番号はRow関数で取れます。

家計簿

次に分類の列に、入力シートの同じ位置のセルを引用するように数式を入れます。

家計簿

単純に入力シートのセルを指定してもいいのですが。

家計簿

これだと入力シートに後から行を挿入したりするとズレるので、相対参照じゃなくて「入力シートのこの行を参照したい」と指定した方がラクでした。

そして、分類に応じてその科目を引っ張ってくる数式を入れます。コード表の科目の列数分、入力が必要です。

家計簿

家計簿

Iferror関数は見た目が鬱陶しくないように使っているだけなので、Vlookup関数のみでOKです。

2行目に関数を入力できたら、3行目以降にコピー&ペーストして同じ関数を入れておきます。

入力規則を設定

入力シートの分類の列に、データの入力規則を設定します。
条件に範囲指定のプルダウンを選択し、作成したコード表の分類の列を範囲に指定します。

家計簿

家計簿
コード表のこの部分ね

次に、科目の列にも範囲を指定したプルダウンの入力規則を設定します。
これは、作業シートの同じ行から引っ張ってきます。

家計簿

家計簿

んで、この入力規則を保存すると、指定した範囲が絶対参照になってしまうので「$」を外して相対参照に変更しておきます。

家計簿

これで入力シートの2行目の分類・科目の入力規則設定ができたので、3行目以降にコピー&ペーストします。
以上です。

 

分類で「食費」だの「資産」だのをプルダウンリストから選択すると、科目ではそれに応じたリストから選択できるようになり、入力がラクになります。
あとはワタシはなんちゃって複式簿記で入力しているので、お金の出入りを次のように2行で入力しています。

家計簿

この入力シートさえ作っておけば、これを元に資産別や月別に集計したりと思いのまま。
…なのですが、GoogleスプレッドシートのピボットテーブルはExcelのそれとは使い勝手がちょっと違って、何だかな…と思いながら集計しています。
ま、家計簿程度の処理なら数式で強引に集計しても高が知れているのでいいのですが。

というわけで、脱Windowsができるかの試行錯誤の一環でした。

 

追記:スプレッドシートの上記の作りだと挙動に多少不満があったので、2024年は改訂したシートで家計簿をつけています。

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

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