ワタシは20年間も海外旅行を趣味にしているくせに、英会話ができません。
中学生の教科書レベルの単語&文法で、買い物と食事と観光くらいは何とかなってしまうもの。
ぼったくられたときに喧嘩する場合は日本語でOKだし。
そんなワタシでも一応現地の言語には敬意を払っていて、挨拶やお礼なんかは必ず現地語で言うようにしています。
外国人観光客がたどたどしく「ドモ、アリガト」とか言うとキュンと来るじゃないですか。逆に外国で「コニチハー」とか言われるのもホッとしますし(しつこい物売り以外は)。
というわけで、これさえわかっていれば何とかなる! というイタリア語を並べてみます。
ちゃお
「やあ!」とか「じゃあね!」とかに使える便利な挨拶。
どの時間帯でも使えます。カジュアルな挨拶に。
さるべ
ちゃおほどカジュアルじゃないようです。
顔見知りとかに使うようで、観光客が店で言われることはあまりないかも。でもたまに言われます。
ぶぉんじょるの・ぶぉなせーら
「こんにちは」と「こんばんは」です。
ぶぉんじょるのは朝から夕方まで。ぶぉなせーらは15時くらいでも聞くことがあるので「こんばんは」とはちょっと時間帯がズレるのかもしれません。
「ぶぉんじょるの」は「おはよう」らしいのですが、昼過ぎまでフツーに使われています。これも日本語時間とはちょっと違うみたい。
ありべでるち
「さようなら」とか「じゃあね」みたいな言葉。
お店を出るときに使います。
イタリア人の挨拶っていくつも畳みかけるクセがあるらしい。
店を出るときに「ちゃお! ありべでるち! ちぉお!」と繰り返されるのは当たり前だし、電話をかける様子を見てると「ぷろんと(←「もしもし」のこと)、ちゃお、ぶぉんじょるの、さるべ」と繰り返している。
ま、日本人も「あら、どうもどうも、お久しぶりですぅ~」「じゃあそろそろ、では、またね」とかやるから、そういうもんかもしれません。
ぐらっつぇ
「ありがとう」ですね。何かしてもらったらとにかく「ぐらっつぇ」を繰り出すのだ!
「ぐらっつぇ みっれ」だとThank you very muchということらしいです。
「の ぐらっつぇ」でNo thank youです。
し
Yesです。「の」がNo。わかりやすい。
ぺるふぁぼーれ
「お願いします」です。Pleaseですね。
何か頼むときに「ぺるふぁぼーれ」を付けておくと丁寧なカンジになります。
ワタシはこれがなかなか出てこなくて…。
というのも、これを言おうとすると「しるぶぷれ」が出てきちゃうのです。いや、フランス語も喋れないのですよ。でもなぜか混ざる。
ぷれーご
「どうぞどうぞ」とか「どういたしまして」とか。
めっちゃ聞きます。レジ待ちしてると「Next!」みたいなカンジで「ぷれーご!」と言われるし、こちらが「ぐらっつぇ」と言うと「ぷれーご」と言われます。
み すくーじ
「ちょっとすみませーん」です。Excuse meですね。
ぽっそ?
「していい?」「できる?」みたいなカンジ。
試着するときに、服を着るジェスチャーをしながら「ぽっそ?」と訊くと「ぷれーごぷれーご」と言われます。
レストランで店員さんがお皿を下げるときも「ぽっそ?」と訊いてきます。アイツら出すのは遅いのに、下げるのは早いのね。だから大抵「の!」となります。
とぅってぃ べーね?
「どれもいい?」てなような意味。Is everything OK? みたいなカンジでしょうか。
レストランでゴハンを食べていると「とぅってぃ べーね?」と訊かれます。そんなときは「し! し!」と答えておけばよし。
イタリア語の疑問形は語尾に「?」を付けるかどうかだけらしいので、語尾が上がっていれば「どう、問題ない?」だし、下がっていれば「どれもいいでしょ!」となるらしいです。難しいのか簡単なのかよくわかんない言語ですね。
「とぅってぃ」だか「とぅっと」だか、「べーね」だか「ぼーの」だか、イタリア語は活用がワケわからんのですが、観光客がテキトーに使って間違えていても目くじら立てられることはないです。
ま、日本人も外国人が「クジラが2羽います」とか言ったところで「そーかそーか」となるもんな。
いる こんと ぺるふぁぼーれ
「お勘定お願いします」です。
レストランで食べ終わったときにカメリエレ(ウェイター)に言うと、伝票を持ってきてくれます。
くわんと こすた?
「これ、いくら?」ですが、ワタシはほとんど使いません。
なぜならイタリア語の数字で答えられても困るからだー!
なので英語で教えてほしいという意味も込めてHow much? で訊きます。
どべ いる ばんにょ?
「トイレ(というか洗面所)はどこ?」です。
これはイタリア語で教えられてもゼスチャー付なら理解できるので、イタリア語で訊いちゃいます。
しかし、あまり使ったことはないです。と言うのも、レストランで帰り支度をせずに立ち上がろうものなら「ああ、この日本人はばんにょだな」と察してもらえて何も言わないうちから「こっちだよ」と教えてくれることが多いから。
イタリア人って基本的に親切です。
フランス人も親切。ドイツ人はこっちから訊かないと素っ気なくて、英国人はとにかく冷たい。というのがワタシ個人のイメージ。なのでイタリアとフランスは好き。
のん かぴすこ りたりあーの
「イタリア語はわかりません」という意味。
どの言葉も挨拶や「すみませーん」なんかを現地語で喋ると、そのまま現地語で話しかけられたりしますので「~語はわかりません」というフレーズも覚えておきます。
特にイタリア人は陽気なおっちゃんとかが容赦なくイタリア語で喋りかけてくるので「のん かぴすこ、のん かぴすこだよ…!」と連呼することになります。
このほか覚えておくと便利なのは、コーヒーの種類でしょうか。
イタリアはそこら中にバールがあって、立ち飲みだと1ユーロでコーヒーが飲めちゃいます。パンや簡単な惣菜もあるので、ちょっと腹に何か入れたいときに超便利。
そのときに好みのコーヒーが言えるとさらに便利です。
かふぇ:エスプレッソのこと。どろっと濃~いのが出てきます。
かぷちーの:ミルクをふわふわ泡立てたもの。朝飲むことが多いらしいです。
まきあーと:エスプレッソにちょいとミルクを混ぜたカンジ。濃すぎるのはイヤだけどたっぷり飲むほどでもないときに。
かふぇらって:ミルクどばどば+エスプレッソ。
カプチーノを1杯頼みたければ「うな かぷちーの ぺるふぁぼーれ」です。
これが2杯になると「どぅえ かぷちーに ぺるふぁぼーれ」と変化する模様…(ひょっとしたら違っていたかも…。間違ってたらゴメンなさい)。
ま、これも観光客が間違えたところで問題はないです。堂々と「どぅえ かぷちーの」と言っちゃってもちゃんと出てきたし…。
あとは、ジェラッテリアに行ったときのために好きな食材をいくつか覚えていると便利。
りもーね:レモン
ふらごーら:イチゴ
らって:ミルク
みっれ:蜂蜜
指差しすれば済むハナシなんですけどね。
料理の名前も覚えておくと便利だけど、観光地だと結構英語のメニューも揃っています。ときには日本語メニューが出ることも。
日本ではイタ飯が浸透しているから、割と困ることはありません。「りぞっとって何かと思ったら米が出てきたよ!」てはならないですもんね。
イタリア語の何が素晴らしいって、アルファベットをそのまま読めば何となく通じるということです。ローマ字とはよく言ったものだ。
なのでタクシーの運ちゃんに地図の文字を見たまま伝えても、大抵は理解してもらえます。
活用は難しいんだけど発音自体は聞き取りやすいので、知っている単語や受け答えを増やしていくとテレビドラマとか見ていて面白いです。
それに、音楽をやっていた人は音楽用語でだいぶ見当がつくのも嬉しい。
「ふぇるまーたって停まるってことかな」「ぴっころってことは小さいサイズだな」とわかるので面白いです。なので「燃えるような」とか「性急に」とか妙に情緒的な単語はやけに理解できちゃいます。
イタリア語は真面目に勉強すると相当難しそうですが、かなりとっつきやすい言語だと思いますよ。
言語以外も調べておくと面白い!
旅をより楽しむためには
One thought on “超ド級初心者のためのイタリア語旅行会話(というか単語)”