新築マンションの設計変更について打合せをしている中で、「あ、そんなこともできるんだ」と驚いたことがいくつかあります。
ひとつは浴室内の変更について。
ワタシは、ユニットバスとはああいう形状でワンセットであって、変更が効かないものだという思い込みがありました。
多分「ユニット」って言葉に囚われていたんだと思います。
unit
(それ自身で完全な)単一体,一個,一人; 一団.
完全なモノにワタシごときが口を出すなんて! という気持ちだったわけですね。
そして、いまどきのユニットバスは気の利く設計になっているから、特に不満があるとも思わなかったのです。
キッチンの細かい設計は作業の効率性に関わるからできる限りワタシ好みにしたいけど、風呂はね。さすがにシャンプーや身体を洗うときまで効率性は追及しないので、浴槽とシャワーがあればシアワセですわ~というハードルの低さでした。
ところが、2軒目のマンションのモデルルームに何度か行くうちに、あることに気づきました。
浴室物干しの竿が1本しかない。
ワタシの洗濯の目標は「極限まで手間を減らす」です。掃除も嫌いだが洗濯も嫌いだ!
参考:[大掃除必勝法!]ズボラな人のための掃除スケジュール
その目標を達成するために洗濯のお作法をあれこれ試行錯誤した結果、今はこんなカンジに落ち着いています。
タオル・パジャマ・布巾など、皺が気にならないモノ
⇒毎日洗濯乾燥機にかける
服や下着など、乾燥機にかけるにはちょっとデリケートなモノ
⇒2~3日に一度洗濯して、浴室内で乾かす
洗濯の何が苦痛って、干す作業です。
眠くても疲れていても毎日毎日タオルをパンパンやって干す作業が嫌いで仕方ありませんでした。
かと言って、なるべくその作業を減らそうとタオルを使う枚数を減らすと、今度は生活の質が落ちてしまいます。やはりタオルや布巾はどんどん使ってバンバン洗うのが気持ちいいです(スミマセンね、環境についてはノー配慮…)。
タオル類は洗濯乾燥機を導入したおかげで、洗濯が劇的にラクになりました。
何しろ放り込んで洗剤を入れてボタンを押して、終了したら取り出して収納するだけですから。これでも面倒だというなら一体何が面倒じゃないのかってハナシですよ。
問題は服や下着です。さすがに干す作業から逃げられません。
現在はどうやって折り合いをつけているかというと、
毎日洗濯する
⇒面倒くさい・洗濯機の容量に対して少なすぎる、てことでイヤ。
1週間溜めて洗濯する
⇒服の数が増える・洗濯機の能力をオーバーする・干す場所がない、などでこれもイヤ。
と考えて、間を取って2~3日に1度の洗濯に落ち着きました。
これくらいの量なら、いかにワタシが干す作業がイヤだといっても苦痛ではない。
で、それだけの量を干すには、浴室物干しの竿が1本では足りないのです。
さて、困りました。
新居には【提案!】理想のランドリールームで述べたような乾燥室は作っていません。
となると浴室内に干せない分は、クローゼットの片隅に室内物干しを置いて乾かす?
この10年間デカい室内物干しとは無縁で生活してきたので、今さら部屋の中にやたらと体積のあるモノを持ち込むのはものすごーーーーーーく抵抗があります。一応オシャレ室内物干しを検索して気持ちを宥めてはみたのですが、やっぱりイヤだ!
なので、暗澹たる気持ちでインテリアコーディネーターさんに「浴室の物干し竿って増やせないですよねぇ…」と愚痴ってみたところ、あっさりと「あ、できますよ」ですって。
えっ、そういうものなの!?
単純に竿を1本追加するだけだと照明に干渉しそうだったので、竿のブラケットの位置を数センチずらすという微調整までできました。
ユニットバスって案外フレキシブルなんだな! とビックリしました。
もうひとつは、洗面所内の変更です。
マンションの販売会社から提示されたオプションの中に、天井からぶら下げるタイプの室内物干しがありました。
こんなようなやつ。
ワタシの洗濯物を干す手順は
- 洗濯機から服を取り出してハンガーに掛ける
- 洗濯機の傍に一時的に引っかけておく
- まとめて浴室内に移し、乾燥させる
というカンジです。干し終わるまでは洗濯機の前から一歩も動かない。
なので洗面所内に一時干し用の竿が欲しいんですね。
1軒目のマンションではどうしているかというと、洗濯機の上に突っ張り棒を入れています。
ここがハンガー収納兼一時干し場所になっています。
これで足りない分は、なんと浴室のドア枠に引っかけている…。これは枠が傷むのでオススメしません。
2軒目は洗濯パンの上は吊戸棚を入れるし(新築マンションのオプション[要る? 要らない?])、ドア枠を傷つける行為はそろそろ止めたいし、洗面所に何としても竿を入れたいところなんですね。
ところが、販売会社から提案されたタイプのヤツは、ワタシ的にはどうも使い勝手が悪くて気に入らなかったのです。
このタイプの売りは、不要なときは天井近くに上げてしまえることです。しかしそのためには竿を取り外す必要がある。
洗濯物を干すのすら面倒くさい人間が、マメに竿を取り外すものか!
というわけで、ずっとぶら下げっ放しになるのが目に見えています。それは邪魔くさい。
なぜここまで断言できるかというと、実家の洗面所にこのタイプの室内物干しがあるからです。
こまめに上げ下げしているかというとまったくそんなことはなく、そして下げっ放しで竿を差すと生活に支障を来たすレベルで邪魔なので、常時輪っかがぶら下がっている状態になります。
母よりさらにズボラなワタシが竿を片づけられるハズがないので、それなら片づけがラクor出しっ放しでも邪魔にならない室内物干しが欲しかったのです。
そこでインテリアコーディネーターさんに提案されたのが、カワジュンのランドリーバーです。
こういう小物類はワガママが効くんだなーと驚きました(ドアノブとかタオルハンガーとか全部オーダーできるのかもしれませんが、そこまでやると面倒くさいので止めました)。
ランドリーバーで足りないなら無印良品のワイヤー物干しを導入しようかと考え中。
設計変更の自由度に驚いたことはまだあります。
これまた洗面所の洗濯関連について。
なぜそこまで洗濯にこだわるかというと、嫌いだからなるべくストレスの少ない設備にしたいという気持ちが強いんです…!
で、その気持ちのまま考え抜いて辿り着いたのが、理想のランドリールームというわけ。
この記事に書いた通り、設計変更で悩まされたのは洗濯カゴ置場です。
これまたコーディネーターさんに「洗濯カゴをどこに置こうか悩んでるんですよね…」と愚痴りつつ相談しました。
洗濯機の上
⇒脱水で洗濯機がダンシングするときにガタガタするからイヤ。それに、濡れたものを機械の上に置くのもイヤ。
床置き
⇒邪魔だからイヤ。
洗面台の足元の扉の中
⇒湿気がこもりそうだからイヤ。
リネン庫の中
⇒これまた湿気がこもりそうでイヤ。
カゴが置けないなら壁にフックを付けて袋でも引っかけようかなーと考えていたところ、コーディネーターさんが「それならリネン庫のドアをカットします?」と提案してくれました。
デフォルトでは、リネン庫は床から天井までの高さがあります。その扉を床から数十センチの高さでカットして、下は湿気がこもらないスペースにしましょうということでした。
何しろドアはお値段が張るので(【高いの?】新築マンションの設計変更、果たしておいくら!?【安いの??】)、積極的にあれこれいじろうという考えがなかったものですから目から鱗でした。
もちろんドアのカットにお金はかかりますが、置き場所のない洗濯カゴにイライラし続けることを考えると安い安い。
ウチのタオルは人はタオルひとつでどこまで幸せになれるのかに掲載した通り大量にあるわけではありません。
なのでリネン庫の容量が減るのも問題なし!
と思っていたのですが、リネン庫内に設置予定の分電盤がなかなか面白いことになっているようでして…。
どういう状態かはweb内覧会でどうぞ!
6 thoughts on “新築マンションの設計変更、ここまでできちゃう!”