火星はヨルダンだ?! 異星でのサバイバルが面白い! ~オデッセイ・スターウォーズ・星を継ぐもの・月は地獄だ!~

映画「オデッセイ」を観ました。

火星のシーンを「ヨルダンのワディ・ラムみたいだな」と思いながら観ていたところ、後でロケ地を検索してみたらワディ・ラムで正解だったようです。

月と砂漠
映画の画面はだいぶ強い赤みで補正されていますが、実際はいかにも地球らしい青空。

ワディ・ラムで「火星みたいだなー。行ったことないけど」なんて思ったのは、ワタシだけじゃなかったようです。

地質学的な知識はほとんどないにも関わらず、荒れ地を見た目だけで特定してしまえるという。
ワタシはこの能力を一体どこで活用する気なんだ、ほかにもっと学ぶべきことはあったんじゃないのか、などと考え込んでしまいました。

「オデッセイ」は、事故で火星に取り残された宇宙飛行士が生き残るために苦戦するストーリー。

「火星のくせになぜ重力が地球並みなんだ」などとあれこれ疑問が湧いてきますが、「映像を撮る労力の割には本筋に影響しない」てな理由で端折ってあるみたいですね。
その辺りのディテールを楽しみたければ原作を読めってことなんでしょう。

お金がかかりそうな画作りをあれこれ端折った結果、「ひょっとしてこの映画、まあまあ低予算で作ってるんじゃないかなー」という印象でした。

そりゃ宇宙船のCGにはそれなりに費用がかかってるんだろうけど、「トランスフォーマー」のようにアホみたいに凝った映像でもないし。

火星のハブはパッと見安普請だし、ハブ内はスタジオで撮れちゃうし。
広大な荒れ地に見えるワディラムだけど、実は電気の通ったキャンプ地が点在しているから長期ロケも難しくないだろうし。

ベイト・アリ・キャンプ

お金をかけない分、マット・デイモンの魅力で押し切っとけ! ていう映画ですね。

こういうあれこれ工夫して低予算に作ってある映画、嫌いじゃないです。
印象に残っているのは「ミッション:8ミニッツ」。

同じシーンのリピートで、スタジオ撮りが大半。その割には面白いので「スタッフはよく考えたなー」と感心しました。

もちろん、「タイタニック」みたいに贅沢にお金をかけた映画も大好物です。

「火星の人」のように「異星で取り残されて奮闘する」系のSFでは、「月は地獄だ!」も面白かったです。

こちらはタイトル通り月でサバイバルするSF古典小説です。
古いSFは「今どきスマホでももうちょっといろいろできるよ…」などと技術の陳腐化を感じるのですが、最新技術事情に明るくなくてもなんとなく理解できるのでホッとします。ま、陳腐化は古典の味わいだということで。

この手の異星でサバイバル系の何が面白いって、あらゆる知恵や技術をフル稼働させて生存の道を探るところです。
服からパンを作り出そうなんてワタシじゃ絶対思いつかないし、排泄物を肥料にするという知識はあってもどうしたらバクテリアが活動するのかわかんない。
その道の専門家が突飛に見えるあれこれをやるのを見て(読んで)「えー! そんな方法があるんだ!」とビックリするのが楽しいのです。ホントは実現不可能な手段もあるんだろうけど、ありえそうだと思わせる程度のリアリティを楽しむのがSFの醍醐味。

この辺の醍醐味は「星を継ぐもの」でも味わえました。

こちらは月で発見された遺跡を多種多様な専門家達が分析していく過程が面白い。
まったく無関係そうな地質学的知見と言語学的知見を合わせて観察して、初めて発見できる事実、みたいなところね。
これは個人の生死がかかっているというよりは、種の存続や歴史がかかっているストーリーなので、ある意味「火星の人」や「月は地獄だ!」よりも切羽詰まった感があります。

そして、こういう「異星でのサバイバル」系は、切羽詰まった学者や軍人が専門外のミッションにもガシガシ取り組んでいるというのも面白い。
植物学者が機械の修理をやっちゃうとかスゲーな! ワタシ絶対に宇宙飛行士にはなれんわー!

 

実は、「オデッセイ」を観ながら、「ワタシ、1年半くらい誰とも会わず・喋らずって平気かもしれん」と思ってました。

なんというか、昔から孤独耐性が異様に強いというか、むしろひとりになれないと苦痛だったりするので「孤独」ということに絶望感がないんですね。だからこそ長年おひとりさまが務まっているわけですし。
誰にも知られず絶海の孤島に取り残されるのはそりゃまあ結構イヤですが、「オデッセイ」のワトニーの場合は「絶対死んでるって」と思い込まれちゃったのはアレだけど火星に取り残されたことは地球中の人が知っているから割とマシな状況な気がする。
それよりも火星でくたばったら分解されずにミイラ化するんだよなー無残なボディが永劫残るってイヤだわーと、そっちの方が気になって仕方ないです。なぜか昔からワタシは碌でもない死に方をしそうな予感がしているので、せめてしょーもない死に様を晒さずに可及的速やかに土に還りたいのです。

というわけで、ワタシの場合は火星に取り残されても別にいいんだけど、宇宙飛行士並みに生き延びるスキルを持ち合わせないゆえ早晩お陀仏になると思われるから(多分最初の事故で死ぬ)、強靭な孤独耐性を発揮できる機会がなくて残念です。
という、それこそしょーもない妄想を繰り広げておりました。

にしても、砂漠なんて快適でも何でもない荒れ地になぜ行きたくなるのかが昔から不思議だったのですが。

こないだ「スターウォーズ」のエピソードⅠ~Ⅵを一気に観て、合点がいきました。
絶対「スターウォーズ」のせいだわ!!

ワタシが物心ついた頃はスターウォーズ旧3部作が盛り上がっているときで、テレビで幾度となくエピソードⅣを観たワタシは「SFとは金ピカの慇懃無礼なアンドロイドが登場したり、ゴミ処理場で押し潰されそうになったり、宇宙空間でシューティングゲームをしたり、一面砂漠の異星を放浪したりするものだ」と刷り込まれてしまいました。
これがエピソードⅤとⅥも浴びるように観ていれば「異星には雪山もジャングルもある」という刷り込みもあったのでしょうが、いかんせんⅣの放映回数が多かったのですよ(ワタシの体感的に。実際は知らん)。
そのせいで「異星放浪体験をしたい=砂漠に行きたい」という図式が出来上がってしまいました。

これが無意識だったものですから、実際にサハラ砂漠に行っても「やっとスターウォーズのロケ地に来た!」という理解がなく、「わー、スターウォーズの世界だなあ」と呑気に考えていました…。
参考:サハラ砂漠

サハラ砂漠

も少し後に観た「インディ・ジョーンズ」はここまで深刻? な刷り込みではなかったので、ペトラ遺跡に行ったときには「やっとインディ・ジョーンズごっこができる!」という自覚があったんですけどねー。
参考:旅ログ ~ペトラ遺跡~

ペトラ

「ハリソン・フォードはいい男だ」という認識は「スターウォーズ」と「インディ・ジョーンズ」のせいだな。

てなわけで、疑似的には火星どころか遥か遠い銀河系の彼方も体験済みっつーことで、やっぱり旅っていいものですね、という結論にて筆を置きます。
砂漠を映像で特定できてしまうというスキルは……うーん、月で遺跡が発掘された暁にでも役に立つんじゃないですかね(てきとう)。

ワディ・ラムの様子はこちらにて!
旅ログ ~ジープとラクダと熱気球で砂漠を堪能~

スマイスターMagaZineにてコラム連載中!

投稿者:

りんむじんづ

間取図だけで3杯メシが食え、旅のためだけに日々労働し、美味しいものを好きなだけ食べられるようにジム通いに励む、そんなOLです。

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