I Love フェラガモ!

シンプルな暮らしのための50のルールでは、靴に関するいくつかのルールを挙げています。

靴と脚

17.靴は黒のパンプス、ベージュのパンプス、白のスニーカーがあれば何とかなる。

ワードローブ例(40代オトナ女子のワードローブはこれだ!【春編】)ではブーツや派手派手パンプスも提案していますが、超ミニマムな靴のラインナップは上記の3足だと思っています。

黒のパンプスは弔事や改まった席で必須。
黒では重過ぎる服装のときは、足馴染みのいいベージュが使える。
オフの日にがつがつ歩くときは白のスニーカー。

靴を選ぶときに大切なことは

18.履きやすくて足に合っていてフォルムの美しい靴を買う。

ですが、これが意外と難しい。

靴屋の棚にずらっと並んでいるのを見て「きゃー! 可愛い!」と盛り上がる靴はいくらでもあります。
でもそれが自分の足に合うとは限らないんですよね…。
逆も然り。ぴったり合ってラクチンな靴の見た目がすごくステキとは限らない。

13.靴は履き潰してから買いに行く。

とルールに挙げはしましたが、掟を破って買いに行ったところで「足に合って」かつ「フォルムが美しい」靴にそうそう出会えるハズもない。
「これは靴擦れしそうだからやめよう」「あれはデザインがイマイチ気に食わんからやめよう」などとまごまごしているうちに、現行の靴がどうしようもないくらいボロボロになって「いい加減に買わんとわやだがね!」と多少の欠点は妥協して買っちゃうというのが実態です。
デパートのワンフロア一面に靴が並んでいるというのに、なぜワタシは靴難民なんでしょう…。

しかし、そんな悩みもあるとき吹っ飛びました。

その出会いは、フェラガモの店頭でした。
パーフェクトボディのモデルのようなフォルム、艶やかな革、美しい発色、そのすべてに魅了されてしまったパンプスがあったのです。

店員さんに頼んで試着させてもらうことにしたものの、そのヒールは8センチもありましたから「あー、これはきっと歩きづらくて足が痛くなるパターンだわー」と思っていたんですね。

ところが、履いてみたらハンマーで頭をカチ割られるくらいの衝撃!
足にぴったりフィットして吸いつくかのような履き心地です。革が滑らかで靴擦れを起こしそうな気配は毫ほどもない。
店内をうろついてみたら歩きやすいこと歩きやすいこと。ちょうど気持ちいい具合に背筋が伸びて、すいすい脚がさばけるカンジです。ヘルメスの靴でも履いちゃったー!? くらいの気分でした。

ただ、問題はそのお値段です。
普段ワタシが買っていたパンプスの2倍、いや3倍、下手したら4~5倍はします…。

高いなーとは思いましたが、フォルムに惚れ込んでしまったのと履き心地の極上さにノックアウトされて衝動買いしちゃいました。
「履きやすくて足に合っていてフォルムの美しい靴」そのものに出会えたのなんてそれが初めてと言ってもいいくらいのことでしたからね。騙されたと思って買っちゃったのです。

でも、履き心地がいいから超ヘビロテするし、革がいいので長持ちします。
テキトーに買った靴で靴擦れを起こして、数回履いただけでグッバイしてしまうことを考えると、ものすっごくコストパフォーマンスがいい。
そりゃ修理したり手入れしたりの費用はかかりますが、デパートの店頭をこまめに総チェックする手間を考えたら安いものです。

そんなわけで、このパンプスに出会ってからすっかりフェラガモに恋してしまったのでした。

そして「ひょっとしたらフェラガモ以外にも高いけどそれ以上の価値がある靴を作っているブランドがあるかもしれない」と思って、ありとあらゆる店で靴を履きまくりました。
でも、一番しっくりくるのはやはりフェラガモです。あそこの木型はワタシの足にジャストミートらしいです。

ターゲットがフェラガモに絞れたら、あとは話が早い。
デパート巡回なんぞしなくてもフェラガモだけウォッチすればいいのです。
あるときはシーズン頭にデパートで、またあるときは旅先で、ときには本場イタリアのセールで、アウトレットや免税店でも抜かりなく。いい! と思ったデザインを見つけたら履いてみる。それで大抵は問題なく足に合うなんて素晴らしい!

若い頃は、フェラガモってオバサンくさいデザインだな~と思って敬遠していました。
しかし実際にオバサンになってみると、程良く上品で程良く可愛らしく思えます。
それでも「うおおお、諭吉を何人でも置いてくから連れ帰りますー!」とまで惚れ込むデザインには毎度出会えるわけではなく、数年に一度買い足すペースで収集しています。このペースなら財布にもお優しい…。

現在は、ワタシがシューズクローゼットに入っていてほしいと考えている「黒のパンプス」「ベージュのパンプス」「派手派手パンプス」「黒のロングブーツ」はすべてフェラガモに切り替わり済み。
靴箱の中の赤い箱を見てはにやにやし、箱から靴を取り出してはでれでれし、履いた姿を鏡に写してはぐふふとほくそえんでいます。我ながらキモチワルイです。

ブーツの箱がないのは、ローマで貰い損ねたからです…。
ブーツの箱がないのは、ローマで貰い損ねたからです…。

イタリアでもう何足か買い足すつもりだったけど、出会えなかったので消化不良。
イタリアのショッピング事情

買い物をラクにするためにブランドを頼るのは、靴だけじゃなくてコートやアクセサリーもです。
ミニマムワードローブのために、高級ブランドを味方につけろ!

投稿者:

りんむじんづ

20代で購入したマンションは、無事にローンを完済したかと思ったら売り払い、30代でまたまたマンションを買いました。好物はマンションの間取り図。旅とグルメにも目がありません。ブリティッシュショートヘアの男子(ブリ男)との同居を始め、ますます極楽な生活を送っています。

3 thoughts on “I Love フェラガモ!”

  1. ものすごーく同意です!

    靴は値段よりはき心地、フォルムが美しいのが
    素敵ですよねー

    私のシンデレラ靴はセルジオロッシ、
    お高いですが、手入れしながら長く履いてます。

    残念な靴を履いている人を見ると
    説教したくなります、余計なお世話ですが。。。

    1. yukiサマ

      ご同意ありがとうございます!

      ロッシもステキですよね。
      見てるとうっとりしちゃいます。ロッシが合うなんて羨ましい!

      お手頃価格の靴でも、足に合って手入れしてあれば残念感はあまり出ないと思うんですけどね。
      過去の自分を振り返ると、安い靴はさほど手入れする気になれないから、どうしても残念感が出てました…。

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