マンションを買うと、無償で変更してもらえる仕様もあります。
例えば床や建具の色、システムキッチンの高さなど。
設備の発注前ならいくつかの選択肢の中から自分で選べます。
部屋によっては間取りも選べる。2LDKを1LDKにしたり、和室から洋室へ変えたりなんてことができます。
2軒目のマンションはこの無償範囲内では満足できなかったので有償のオプションを追加し、さらにはオプション外の設計変更をあれこれやってもらいました。
主な設計変更と有償オプション追加はこんなカンジです。
- 玄関物入の新設
- 洋室をクローゼット部屋に改装
- 洗面所に洗濯カゴ置き場を用意
- トイレを開き戸から引き戸に変更
- 食器棚の設置とコンセントの増設
- リビングやクローゼット部屋の扉の向きと位置変更
- 寝室とダイニングにダウンライト設置
- 浴室の物干竿を増設
- ガスコンロからIHコンロへ変更
このほかにも、上記に伴うコンセントの移設やら照明の設置やら玄関の手摺の追加やらこまごました変更もあります。
真っ赤っ赤の変更図面をアップしたいくらいだわ。
このうち、有償オプション(例えばIHコンロやコンセント増設など)は価格表をもらえるのでかかる費用がわかります。
しかし収納新設などの設計変更は全然見当つかない。
さて困った。これだけの工事をすると、いくらになるんだろう?
そこで初回の打合せ時にコーディネーターさんに進め方を相談したところ「オーダー確定前なら『やっぱりやーめた』はアリですから」と言ってもらえたので、とりあえず希望は全部ブッ込むことにしました。
変更料として用意できそうな現金は「定期を崩せばあるけど…」みたいなカンジで金額が曖昧だったので(すぐに動かせる現金は数カ月分の生活費しか残していない)、予算に合わせて内容を作り込んでいくのはやりにくそうだったんですね。それなら希望を固めてから、それに合わせて現金を用意しようと考えたのです。
こんなやり方で何百万円とかになったらどうしよう! とドキドキしながら初回の見積を見ると、「決して安くはないけれど、払って払えないこともない」という何ともビミョーな金額になってしまいました。
何百万円とかなら必死こいて削りますが払えんこともない金額だと、なくても死なないけどあった方が絶対嬉しいというアイテムは「う~ん、払えないわけじゃないからなあ…」と保留にしてしまいます。
そして、ないと死ぬ! というレベルでマストアイテムとしていたモノが高額で、なくても死なないけど…というモノはそう大した金額じゃないんですよね。必死こいて削ったところで消費税分にすらならない。さらに、こんなんどーでもいいわってアイテムはそもそも見積に入れていない。
そんなわけで最終的には、思う存分ブッ込んだ見積をそのまま実施することにしてしまいました。
1軒目の部屋がきちんと売れないとヤバいです。ははは。
さて、どの内容が高額になったのでしょうか。
扉は高いよ…!
高いけど、まあ高額になるのは想定内ってのはクローゼットの扉です。
建具って高いんですよ~…。
実家をリフォームしたときに「扉1枚取り替えるのを我慢するだけで数十万円浮くんだよね」てなハナシを母とした記憶があるのですが、まさにそんなカンジの価格でした。
それがわかっていたので、新しく設置する収納のサイズは可能な限り既存のものに揃えたワタシ。
どういうことかというと、デフォルトの設計で「幅90センチ×奥行45センチの可動棚3枚」てな収納があるとすると、新規で追加するのもその設計をまるっと引き継いだのです。こうすると扉や可動棚を別注する必要がない。
マンションがなぜ安いかというと、土地代をひとりで丸抱えしなくていいってのもあるけど、設備を一括発注できるのが大きいです。
なので近隣エリアで何棟も建築している会社のマンションの方がお値打ち価格のことが多いです。
しかし全部の扉が既存設計通りにはいきませんでした。
洋服収納用の壁一面のクローゼットの扉は、ほかの間取りでも同会社の別のマンションの間取りでも(←ここまで調べた…!)希望サイズが見つからなかったのでやむなく別注。
それでもかなり良心的な価格にしてもらえたのでありがたいです。
そして、トイレを開き戸から引き戸にするという変更。
これも扉の新規作成になるのでお安くなかったです。
というか、引き戸にすることによって吊戸棚のサイズが変わったりコンセントを移設したりとトイレ中をいじらなきゃいけなくて、それで高くなりました。
トイレで変えてないのなんて便座くらいだもんなあ(壁も貼り替えようかと検討中)。
IHコンロもお高い!
掃除が嫌いなズボラ人間なので、IHコンロは必須です。
五徳を磨く生活には戻れん。
ズボラな人のための掃除スケジュール
これは1軒目の部屋にも入れていたので契約前から「これくらいの価格かな」と見当をつけていたのですが、大外れでした。
最近の高機能コンロはお高いんですね…。
大した料理は作らないから(おひとりさまの食生活 ~朝食および弁当編~)自動温度調整とか要らないんだけど。
しかし有償プランに用意されているIHコンロはひとつだけ。
仮に別のヤツにしてもらうとするとどうなるか訊いてみたら、なんだかいろいろ面倒くさそうなので諦めました。
マンション販売業者はズボラな人間を客にすると儲かるんだろうな…。
オプション・設計変更の最高額は!?
見積表の中で最も高かったのは、有償オプションの中にある食器棚でした。
価格表を見たときに、その高額っぷりに眩暈がしました。
1軒目のマンションの食器棚はデフォルトで付属していたので、相場がよくわかんなかったのですよ。1軒目はありがたい仕様だったんだなあと10年経ってようやく感謝の念がこみ上げてきました。
「こんなに高いなら自分で買うなりオーダーする方がいいんじゃないの!?」と考えて、図面を睨めっこする傍らネットショップやリアルショップで食器棚を探しまくりました。
しかし、あれこれ見ているうちにどうしても目が肥えてしまい、しかも頻繁に買い替えるようなものでもないですから「安くて買い替えたくなるモノよりは、少々高くても満足するモノにした方がいいのでは?」などと欲が出てしまいます。
そうこうしていると、いいなーと思う食器棚は有償オプションのモノと大して変わらない価格帯になってしまいました…。
それならデザインの調和が取れているし、入居時には既に設置されているし、オプションの方が断然ラクです。機能も充分満足できそうですし。
というわけで、オプションで申し込んじゃいました。
キッチン設備は全般に高額ですね。
ワタシは一切興味がないけど、コンベクションオーブンとかも目玉が飛び出るかと思った。
建具やキッチンに比べたら、ほかの価格は可愛いものでした。
ワタシが一番心配していたのは「洋室内に壁を新設して玄関物入を作る」というアクロバティックな変更でした(どんな変更か文字面では伝わらないと思うので、追々書きます)が、構造壁じゃない壁&壁紙だと「あ、こんなもんでできるのか」というカンジでした。
多分リフォームだと天井や床の始末とかいろいろ大変なんだろうけど、新築段階ではさほどでもないようです。
ワタシゃ壁紙1枚貼るのに四苦八苦したので、プロってすげーと思います。
[DIY]壁紙を貼りました
あと、意外とお安いと思ったのはダウンライトの追加でした。
その辺で照明器具を買うのと変わらないのです。量販店の最安値な小さいシーリングライトに比べたら高いけど、オシャレなデザイン照明より全然安い。
新居の照明、一挙大公開!
コンセントの移設も数千円で済みます。
入居後に電気工事をやろうとするとえらいこっちゃになるから、設計変更ができるうちにしっかり考えておくのが吉。
キッチンのコンセントについて考える。
収納の仕様や配電は設計図書で確認できるよ。
マンションを買うときに確認しておくべきもの
13 thoughts on “【高いの?】新築マンションの設計変更、果たしておいくら!?【安いの??】”